海外FX「XM」で口座開設するとき、個人情報や口座の設定情報を入力・選択することになります。
その中で、最初のアカウント情報登録ページにある「お客様の口座はこちらのブランドにて開設されます」の項目↓
この「ブランド」がどういったものなのかわからない方がほとんどだと思います。
以前は「組織名」と表示されていたため多少わかりやすく変更されたようですが、結局わからないのではないでしょうか。
このブランド(組織名)の項目では、次の2つから選ぶようになっています。
- Tradexfin Limited - FSA SD010(以下FSA)
- Fintrade Limited - FSC GB20025835(以下FSC)
では、FSAとFSCのどっちを選べばいいのでしょうか。
結論から言うと、最初に選択されている「FSA」のまま手続きを進めれば問題ありません。
どっちを選んでもトレード環境に有利/不利はないため、気にしなくてもOKです。
口座開設ページはこちらから。
でも、お金を投資する契約だけに不明瞭な部分を解決しておきたい、少しでも良い方を選択したいと考える方もいるのではないでしょうか。
そこで、XMのブランド(組織名)「FSA」と「FSC」の違いを詳しく解説していきます。
XMで口座開設する時のブランド(組織名)「FSA」「FSC」の違いを比較
そもそもブランド(組織名)とはどんなもの?
ブランド(組織名)とは、XMトレーディングがライセンスを取得している機関・組織のことです。
XMのような金融事業を開業するためには、金融ライセンスを取得しなければいけません。
日本に拠点を置いて事業展開するなら、日本の金融庁に登録してライセンスを取得する、といった感じですね。
持っていない事業者は違法です。
XMトレーディングは、海外の2つの国で金融ライセンスを取得しています。
それが、「FSA」と「FSC」になります。
それぞれのライセンスの特徴は次のとおりです。
FSA | FSC | |
---|---|---|
ブランドの 組織 | セーシェル共和国 金融庁 | モーリシャス共和国 金融サービス委員会 |
ライセンス 取得会社 | Tradexfin Limited | Fintrade Limited |
ライセンス 番号 | SD010 | GB20025835 |
XM口座開設時の 選択欄の表記 | Tradexfin Limited - FSA SD010 | Fintrade Limited - FSC GB20025835 |
XMは世界中にグループ会社がいくつかあり、日本市場に対応しているのは「XMトレーディング」ブランドを運営する「Tradexfin Limited」です。
上の2種類のブランドは、XMトレーディングが取得しているライセンスとなります。
XM本社やグループ会社は、イギリスなどの審査が厳しいライセンスを取得しているため非常に信頼性が高いのですが、この2つはそこまでではありません。
とはいえ、親会社が世界トップクラスの信頼性があるライセンスを取得しているため、それほど問題視する部分ではないでしょう。
FSAとは?
セーシェル共和国の金融ライセンス発行機関(モーリシャスの金融庁)のことをFSAといいます。
こちらを選択すれば、FSA発行のライセンス基準を元にした、個人情報管理やマネーロンダリング対策、トレード環境が提供されます。
セーシェル共和国はアフリカ大陸の東にあり、インド洋に浮かぶ島国です。
黒い矢印の先端にある小さな赤い点がセーシェル共和国です。
日本人のほとんどが聞いたこともない国なのではないでしょうか。
周辺には100以上の島が集まっているものの、国土は450㎢しかないためマップで見るとかなり小さいですね。
日本では神奈川県 横浜市が約440平方キロメートルでほぼ一緒のサイズです。
人口は10万人ほどであり、国内産業は観光業と漁業がメイン。
日本に冷凍マグロも輸出しています。
また、外貨取得手段として、金融ライセンス事業も展開しています。
なお、XMトレーディングは、当初キプロスという地中海に浮かぶタックスヘイブンの国でライセンスを取得していました。
ですが、日本政府が圧力をかけたことで、改めてセーシェルのFSAでライセンスを取得し直しています。
それ以降はFSAライセンス1つの状態で運営されてきましたが、2021年にモーリシャスの組織「FSC」でもライセンスを取得。
単純にFSAのほうが取得してからの期間も長いため安心感はあります。
FSCとは?
モーリシャス共和国の金融ライセンス発行組織である金融サービス委員会を「FSC」と呼びます。
口座開設時にFSCを選べば、モーリシャスのライセンスルールに基づいてあなたのアカウントが運用されます。
(ユーザー側にわかるような違いは一切ありません)
モーリシャス共和国は、先に紹介したセーシェル共和国の南にある島国です。
国土は2000㎢ほどありセーシェルの4倍以上ですが、人口は同じくらいです。
日本では岐阜県高山市が約2200平方キロメートルで近いですね。
モーリシャスはキウイフルーツの産地ですが、少し前にCMで見かけたキウイのキャラが特徴的なアゲリシャスとは特に関係ないようです。
FSCはXMトレーディングが2021年に新たに追加取得したライセンスで、これで2つ保有することになりました。
最初に取得したFSAさえ持っておけばFX投資事業を合法的に運営できるため、単に取得費や維持費がかかるだけ。
ですが、ダブルライセンス制にすることで会社としての信頼性や安定感は増します。
どちらかに何かがあっても、もう一方に切り替えるだけで経営を続けられますからね。
ユーザーにとっても、トラブル発生前と変わらない環境でFXトレードを続けられます。
セーシェル、モーリシャスのどちらも国内経済や政情は安定しているため、組織が運営できなくなるようなことはまずないでしょう。
ですが、2つあればリスクが分散される分、安心できるのは間違いありません。
ブランド(組織名)「FSA」と「FSC」はどっちを選ぶべき?
FSAをおすすめします。
記事冒頭では「どっちでもOK」と紹介していますし、どっちを選んでもXMの利用環境やトレード環境などに違いはありません。
それでもあえておすすめするなら、XMが昔から取得している「FSA」のライセンスです。
なお、口座開設時の入力欄では最初から選択された状態ですので、そのまま次のフォームに進めればOKです。
ちなみに、その次にある取引プラットフォーム選択欄は、特別な理由がないなら性能が上の「MT5」をおすすめします。
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詳しい手順はこちらの記事で紹介していますのでご一読ください。
XMのブランド(組織名) FSAとFSCに関するQ&A
まとめ
XMの口座開設時に選ぶことになるブランド(組織名)「FSA」と「FSC」の違いについて解説しました。
どちらを選んでも同じ環境でトレードできます。
そのため、ブランド(組織名)選択時に最初から選ばれた状態の「FSA」のまま進めてしまって問題ありません。
FSAのほうが、FSCより長い期間利用されている点は有利といえます。