国の面積は日本の約8割、人口は9割ほどのフィリピンには、約2万人の日本人が移住し生活しています。
そんなフィリピンでもFXトレードは可能ですし、日本にいるときより節税できます。
そこで、フィリピンでのFX事情を徹底解説!
同国でのFXの始め方や収益にかかる税金、口座開設に対応する業者をまとめました。
また、これから移住する方に向け、トレーダーが移住するメリット・デメリット、長期滞在ビザの取得方法についても紹介します。
フィリピンでFXを始める前に確認しておきたい基本情報
- FX収益の税金はフィリピンの方が安い
- フィリピン国内のFX業者は違法
- 使う業者により納税先が異なる
- 基本的に日本のFX業者は使えない
- フィリピンペソでも稼げる
FX収益の税金はフィリピンの方が安い
フィリピンのFX収益に対する税金は、日本の税率より低く設定されています。
FXトレーダーは移住することで節税効果を期待できるでしょう。
フィリピン国内のFX業者は違法
フィリピン当局の規制で、同国内でのFX事業は禁止されています。
(トレードはOK)
そのため、もしフィリピン国内で運営されているFX業者を見つけたなら使わないようにしてください。
そういった違法業者はボーナスを魅力的にして集客する傾向が強いため、惹かれて口座開設してしまわないように注意しましょう。
ただし、(フィリピンから見た)海外FX業者の一部はフィリピン国内からの口座開設に対応していますし、海外業者を規制する法律もありません。
使う業者により納税先が異なる
日本でトレードされている方は、ネット上で接続するだけのためそのまま使えるのでは?と考えるかもしれません。
ですが、口座開設した業者によって納税先は変わります。
フィリピンに移住してから現地で口座開設した場合と、フィリピン対応口座を日本で開設した場合では納税先がそれぞれの国となります。
また、税率も違ってきます。
節税目的で移住するのであれば要注意です。
基本的に日本のFX業者は使えない
一部の海外在住者向け口座サービスを用意しているFX業者もありますが、日本の業者は基本的に利用できません。
フィリピンに移住する前に国内業者を使っていた方は解約することになります。
あらためてフィリピンで使える海外FX業者で口座開設しましょう。
フィリピンペソでも稼げる
フィリピンに移住してから対応業者で口座開設すれば、同国の法定通貨「フィリピンペソ(PHP)」でトレードできます。
フィリピンでトレードする前に確認しておきたい基本情報を紹介しました。
これらを踏まえ、フィリピン在住者・移住者向けにFXの始め方を解説していきます。
フィリピン在住者・移住者向けFXの始め方
現在フィリピンに居住している、もしくは移住を検討している方がどのようにFXを始めるのか?を解説していきます。
- フィリピンで本人確認書類を揃える
- フィリピン対応のFX業者で口座開設
- 入金してトレードスタート
移住後に取得できるフィリピンで発行された身分証明書や住所確認勝利を準備しましょう。
口座開設できたら入金してFXをスタートできます。
フィリピン在住者は身分証明書や住所確認書類を何かしら準備できるはずです。
それらを使ってFX業者で口座を開設すればすぐに始められます。
つづいて、フィリピンのFX収益やそのほかの所得に発生する税金情報をまとめました。
フィリピン移住を検討しているFXトレーダーが知っておきたいポイント
日本人がフィリピンに移住してトレードすることは可能です。
そして節税効果もあります。
ただし税金はトレード収益だけではありません。
そこでフィリピンの税金全般を日本と比較していきます。
所得税以外の税金面も考慮して移住を検討していきましょう。
フィリピンで稼いだFX収益に対する税金
フィリピンで短期滞在中に稼いだFX収益の税金
税金は日本へ納めます。
フィリピンで稼いだといっても在住しているわけではないため、日本のサービスを使えば日本に納税することになります。
フィリピンで使える日本のFX業者で稼いだときの税金
フィリピンに移住していても、日本に税金を納めます。
フィリピンでは、移住した外国人が海外で得た所得に対しては無税と法律で決まっています。
また、日本の税制では、日本のサービスを使っているなら納税の義務が発生するルールです。
一部日本のFX業者では海外在住者向けサービスもありますが、結局は日本のサービスです。
税金も日本に収めることになります。
フィリピン在住者のFX収益に対する税金
フィリピンに移住し、同国で口座開設可能なFX業者で獲得した利益はフィリピンへ納税します。
その課税される税率は日本同様に累進課税方式で、FX収益に応じて次のように増えていきます。
フィリピンでのFX収益の税率
※フィリピンペソ:日本円のレート=1ペソあたり2~2.5円ほど(表は2.5円で計算)
FX収益 (円換算) | 税率 |
---|---|
~25万ペソ (~62.5万円) | 0% |
25万~40万ペソ (62.5万~100万円) | 25万を超えた部分に対し15% |
40万~80万ペソ (100万~200万円) | 40万を超えた部分に対し20% + 2.25万ペソ (20% + 約5.6万円) |
80万~200万ペソ (200万~500万円) | 80万を超えた部分に対し25% + 10.25万ペソ (25% + 約25.6万円) |
200万~800万ペソ (500万~2000万円) | 200万を超えた部分に対し30% + 40.25万ペソ (30% + 約100.6万円) |
800万ペソ~ (2000万円~) | 800万を超えた部分に対し35% + 220.25万ペソ (35% + 約550.6万円) |
これだけでは税金が安いのかわからないかもしれませんので、日本の個人トレーダー向けの税率も載せておきます。
日本では、金額により所得税+住民税で最大55%も徴収されるため雲泥の差ですね。
とはいえ、FX収益が少ない場合はフィリピンの税率の方が高くなることもあります。
そこで収益額でも比較してみました。
※個々の数字は収益に対し単純に税率を掛け算したものであり経費などは考えないものとします
FX収益 | フィリピン | 日本 |
---|---|---|
100万円 | 15万円 | 15万円 |
300万円 | 約50万円 | 約60万円 |
500万円 | 約100万円 | 約140万円 |
1000万円 | 約250万円 | 約360万円 |
2000万円 | 約550万円 | 約860万円 |
3000万円 | 約900万円 | 約1360万円 |
4000万円 | 約1250万円 | 約1940万円 |
5000万円 | 約1600万円 | 約2490万円 |
1億円 | 約3350万円 | 約5240万円 |
年間のFX収益が100万円の時点では日本と同水準ですが、この額でフィリピン移住するトレーダーはあまりいないでしょう。
それ以降からは税金額の差が大きくなる一方です。
移住コストを考えると、せめて年1000万円くらいの収益は欲しいところですが、早く移住するほど節税効果も大きくなります。
ここまでで、FX収益に対する税金はフィリピンの方がお得であることはわかりました。
でも、それ以外の所得で高い税金が発生するようでは節税効果は期待できません。
そこで、日本とフィリピンの主な税金・税率も解説していきます。
日本とフィリピンの税金・税率を比較
日本 | フィリピン | |
---|---|---|
個人所得税 | 最大45% | 最大35% |
住民税 | 10% | なし |
法人税 | 最大23.40% (法人住民税など 含めると約33.2%) | 25% ※ (国内法人の場合) |
相続税 | 最大55% | 5~20% |
贈与税 | 20% | 6% |
消費税 | 8~10% | 12% |
※オフショア法人を利用すると税金をゼロにできるようですが、専門家ではないため詳しい解説は控えます。詳細は専門家のサイトなどでご確認下さい。ここでは、個人のFXトレーダー向けの税金について解説していきます。
消費税は日本より税率が高くなっていますが、それ以外の税金は低めに設定されています。
お金をよく使う方であれば、とくに消費税が気になると思います。
ですが、1000万円使ったとしても消費税は20~40万円多くなるだけです。
所得税の節税分だけでもおつりがくるレベルと言えるでしょう。
フィリピンで法人化したときの税率は?
日本国内でもできる節税方法の1つに法人化があります。
日本だけで考えるなら最大約55%→33.2%まで節税できる非常に効果的な方法です。
ですが、フィリピン法人と比較すると日本の方が8%ほど高くなっています。
フィリピンで法人化するとなるとまた手間もかかりますが、FX収益が大きいトレーダーであれば法人化も選択肢に入ってくるでしょう。
ここまで見てきた中で、FXトレーダーがフィリピン移住することで節税効果を得られることがわかりました。
では移住手続きを・・・と行く前に、そもそもFXトレーダーが移住しても快適に生活できるのでしょうか。
FXトレーダーは、できるだけストレスがなくトレードの集中できる生活環境も大事になるはず。
実際住んでみたらストレスを受けるようでは意味がありません。
そこで、フィリピンで生活するときのメリット・デメリットも紹介していきます。
フィリピン移住でFXトレード生活するメリット・デメリット
フィリピン移住のメリット
- FXの税金が低い
- 長期滞在ビザの取得が簡単
- 永住権の取得も比較的簡単
- 時差が少なく日本が近い
- 英語が通じる
- 子供の英語教育コストを抑えられる
- 年中温暖な気候
- フレンドリーな国民性
- 若者が多く活気がある
- 家賃や食費など物価が安い
- シニアなら専用のお得な制度がある
- 花粉がない
FXの税金が低い
フィリピンのFX収益に対する税率は日本より有利です。
金額が大きくなるほど節税効果も高くなっていきます。
現在日本でかなり稼げているトレーダーなら、移住先の候補地になるでしょう。
長期滞在ビザの取得が簡単
35~49歳の日本人なら、退職ビザを5万米ドルの定期預金を用意すれば取得可能です。
さらに、50歳以上なら2万ドルに下がります。
他に人気が高い移住先の候補国では3000万円など高額な資産を求められるため、フィリピンの長期ビザ取得はかなりやさしい水準と言えるでしょう。
35歳未満の人は、75000ドル以上の投資で取得できる投資家ビザがおすすめです。
永住権の取得も比較的簡単
フィリピンでは永住権も取得可能です。
発行枠が毎年50人ともいわれていますが、この辺はかなり雑で100人以上に発行された年もあります。
その時しだいですので大使館などに問い合わせてみましょう。
時差が少なく日本が近い
日本とフィリピンの時差はわずか1時間でほぼ一緒です。
頻繁に日本と行き来する方でも、時差ボケになることはまずないでしょう。
両方の国で2拠点生活をするのも便利です。
英語が通じる
フィリピンの母国語はタガログ語ですが、たいてい英語が通じます。
日本語はほとんど通じませんが、移住するのであればどの国を選ぶにしても英会話は必須です。
移住前に勉強しておけば、生活する上で不自由することはないでしょう。
子供の英語教育コストを抑えられる
フィリピンでもセブ島は留学制度も充実し、教育環境も十分です。
バイリンガルな子供を育てるためにセブ島に移住するのも1つの選択肢としてありでしょう。
年中温暖な気候
フィリピンのほとんどは温暖な気候です。
平均気温は28度前後と少し熱いくらいで過ごしやすい気温と言えます。
日本のように四季は楽しめませんが、寒いのが苦手、暑すぎる気候が苦手な方なら相性がいいかもしれません。
フレンドリーな国民性
温暖な気候からくるのか、フィリピン人は基本フレンドリーな国民性です。
そして家族をものすごく大切にします。
その関係もあり、関わる人も大切にする傾向が見られます。
若者が多く活気がある
人口約1億1000万人のフィリピンの平均年齢は25歳前後です。
日本が48歳ほどなのに対し20歳以上も若いですね。
それだけに、国に活気があり急成長を期待できます。
アジアの中でも成長率が高いだけに、将来性を見越しての移住もおすすめです。
家賃や食費など物価が安い
フィリピンの物価は日本の半分ほどと言われています。
モノによっては違うこともありますが、スーパーなどに行けばだいたいそれらいの水準と言えるでしょう。
なお、現地のスーパーでは野菜よりフルーツが安く感じられるはず。
日本とは逆ですね。
シニアなら専用のお得な制度がある
シニアシチズンシップ制度というものがあり、60歳以上の方なら最大20%ほどの割引を受けられることも。
それら以外にもメイドなどを安く雇えるため(月1万ほど)、介護負担も減らせます。
介護施設などは充実していませんが、家族を大事にする国民性のあるフィリピンなら負担を減らせる可能性は高いです。
花粉がない
フィリピンは森林も豊富ですが、日本のように花粉はほとんど飛散していません。
花粉症の方ほど現地空港に降り立てばその恩恵を感じられるはず。
症状がひどい方ほど快適に過ごせるでしょう。
これらメリットを見て「移住してもいいかな?」と思えるかもしれません。
ただし、デメリットもあるためしっかり確認しておきましょう。
フィリピン移住のデメリット
- いま使っているFX業者を使えない
- 治安はアジア周辺国に比べて悪い方
- フィリピングルメは日本人に馴染みがない
- 時間にルーズ
- 都市部は渋滞が多い
- 公共交通機関が少なく不便
- 水道水はそのまま飲めない
- インフラは脆弱
- 都市部を除き医療レベルは低い
- 蚊を中心に虫が多い
いま使っているFX業者を使えない
フィリピンの税制を利用するには、国内で本人確認書類を揃えて対応するFX業者で口座開設しなければいけません。
いままで日本で使っていたFX業者は基本的に解約することになるでしょう。
一部そのまま使えるパターンもありますが、それでは日本に納税しなければいけません。
節税メリットがなくなるため意味はないでしょう。
治安はアジア周辺国に比べて悪い方
以前よりはかなり改善傾向にあるようですが、アジア周辺国に比べてもあまり治安がいいとは言えません。
とはいえ、セブ島のマカティ市やITパーク周辺など、夜に一人で歩いていても問題ないエリアもあります。
結局はどこに住むか?しだいです。
フィリピングルメは日本人に馴染みがない
日本ではフィリピングルメのお店はそれほど多く見かけません。
それだけ馴染みがなく、口に合わない方も多いかもしれません。
もちろん日本人がおいしいと感じるグルメもありますし、味覚は人それぞれです。
もしお口に合わなければ、移住後の食生活で苦労することになるでしょう。
時間にルーズ
おおらかな国民性である反面、日本のようにルールや時間をきっちり守ることに対してルーズな印象です。
日本のように電車やバスなどが充実しているわけではなく、普通に生活していく上でそれほど困ることはありませんが、気になる方はストレスを感じるでしょう。
都市部は渋滞が多い
フィリピンは地下鉄などの公共交通網が日本のように充実していません。
多くはクルマやバイクとなります。
そして都市部の通勤時間帯は基本渋滞しているもの。
FXトレーダーならあまり関係ないかもしれませんが、渋滞の多さは大気汚染にもつながり呼吸器系に疾患を抱えている方は注意が必要です。
公共交通機関が少なく不便
フィリピンではジプニーというどこでも乗り降りできるバスのような乗り物がメインです。
都市間を結ぶ公共交通機関には電車やバスもありますが、けっして利便性は高くはありません。
都市内ではジプニーかタクシーを利用することになるでしょう。ね。
なお、タクシーには通常のものと、トライシクルというバイクの横に2台をくっつけたようなフィリピンならではの乗り物が多いです。
慣れれば問題ないと思いますが、最初はよくわからないでしょう。
水道水はそのまま飲めない
フィリピンも水道はある程度整っていますが、水はそのまま飲めません。
首都マニラはもちろん、セブ島など観光地にある良いホテルでも同様です。
基本的にミネラルウォーターを購入することになるでしょう。
インフラは脆弱
インターネット回線や電気・水道などは、都市部であればある程度整備されています。
ただし、停電が起これば復旧まで時間がかかるなどインフラ系の安定性はそれほど高くありません。
また、大都市ではない都市部では街灯も少なく、夜になると薄暗い感じです。
お店や各家庭の照明自体が暗めですし、治安にも影響するでしょう。
都市部を除き医療レベルは低い
首都など中心的な都市であれば医療設備も充実していますが、都市部から外れればまともな医療は受けられない可能性が高くなります。
移住するのであれば都市部一択でしょう。
蚊を中心に虫が多い
年中、日本の初夏のような気温が続くフィリピンでは蚊を中心に虫が多いです。
日本からの移住であれば、虫よけや蚊取り線香的なものが必須と言えます。
虫が苦手で日本の田舎に住むのも嫌な方は厳しいかもしれません。
フィリピン移住のメリット・デメリットを見て、移住しても問題なさそうに感じられたら手続きを進めていきましょう。
移住条件や手順は次のとおりです。
フィリピン移住の条件と手順
フィリピンに移住する以上、長期滞在ビザか永住権を取得しなければいけません。
そこで、フィリピンで取得可能なビザの種類を確認しておきましょう。
フィリピンで発行されているビザ
- 観光ビザ(最長1年)
- 学生ビザ
- 就労ビザ(2~3年)
- 投資家ビザ
- 退職ビザ
主にこの5種類となります。
なおビザなしでも最大30日まで滞在可能ですし、観光ビザでも最長1年滞在可能など他国に比べて条件は緩め。
とはいえ、FXトレーダーの移住となればもっと長期滞在できなければ意味がありません。
そうなると、候補は投資家ビザか退職ビザです。
では、それぞれのビザに特徴や滞在期間、取得条件を見ていきましょう。
観光ビザの特徴と取得条件
現地のイミグレーションで申請(最長1年)
21日以内の滞在なら取得の必要はありません。
60日以上の滞在は1か月ごとに延長申請可能で、最長1年までとなります。
学生ビザの特徴と取得条件
フィリピンの大学や大学院などに留学
FXトレーダーの移住には関係ないでしょう。
なお語学学校への留学の場合は就学許可証が必要となります。
就労ビザの特徴と取得条件
フィリピンで就職する(最長3年)
日本では取得できないため一時ビザ取得し渡航後、フィリピンの移民局で申請する流れです。
通常2年ですが1年延長可能なため最長で3年間滞在できます。
投資家ビザの特徴と取得条件
フィリピン国内で75000ドル以上投資する
年齢関係なく取得可能ですが、犯罪歴や精神病にかかっている方は対象外です。
投資が継続している限り滞在できます。
35歳未満のFXトレーダーならこのビザを狙っていくことになるでしょう。
退職ビザの特徴と取得条件
35歳以上(無期限)
FXトレーダーの移住に最適な長期滞在ビザです。
取得条件は複数あり、次のとおりです。
- 50歳以上
- 定期預金1万米ドル以上
- 毎月の年金が独身800米ドル/夫婦1000米ドル
これら3つの条件をクリアしていれば取得できます。
- 【35歳~49歳】定期預金5万米ドル以上
- 【50歳以上】定期預金2万米ドル以上
- 【元フィリピン人で35歳以上】定期預金1500米ドル
- 【元大使/国際組織のスタッフや元スタッフ】定期預金1500米ドル
年齢やその時の状況により複数の条件があります。
この長期滞在ビザの取得条件は他国と比較してもかなり緩め。
移住を考えるような多くのFXトレーダーは35歳以上であることが多いと思いますし、年齢的に早く感じるかもしれませんが退職ビザを取得することをおすすめします。
なお、フィリピンでは永住権の取得も可能です。
方法は次のとおりです。
フィリピンの永住権を取得する方法
多くに国では永住権がそもそもなかったり、かなり厳しい条件が科される永住権の取得。
ですが、フィリピンは取得条件が緩いことで知られます。
日本で働きながら永住権を獲得することも可能です。
そして、次の種類があります。
- SRRV(Special Resident Retirees Visa:特別居住退職者ビザ)
- 特別割当移住査証(Quota Immigrant Visa)
- 特別投資家査証(SIRV:Special Investment’s Residence Visa)
- 結婚用・永住移住査証(Non-Quota Immigrant Visa)
- APECO特別永住権プログラム(APRV :The APECO Permanent Resident VISA)
それぞれの取得条件を見ていきましょう。
SRRV(Special Resident Retirees Visa:特別居住退職者ビザ)
- 50歳以上
- 滞在期間は連続で30~40日
- 国内に住所がある
- 指定銀行に一定額以上定期預金を入れる(1万~2万ドルほど)
他にも細かな条件がありますが、メインはこれだけです。
前述した退職ビザのほうが取得条件は簡単ですが、永住するならこちらもありでしょう。
特別割当移住査証(Quota Immigrant Visa)
- 20歳以上
- 定期預金5万ドル以上
- 連続滞在期間30~40日
- 国内に住所がある
こちらは若くても取得可能な永住権ですが、必要な預金額が多少増えています。
また基本的に代行業者に依頼することが多いのですが、高額で詐欺にあう可能性も。
取得するなら注意が必要です。
特別投資家査証(SIRV:Special Investment’s Residence Visa)
- 21歳以上
- 75000ドル以上をフィリピン国内で投資
前述した投資家ビザです。
1年ごとに更新手続きは必要ですが、投資が継続している限り滞在できます。
結婚用・永住移住査証(Non-Quota Immigrant Visa)
フィリピン人と結婚
配偶者がフィリピン人ならこれが最も簡単に取得できます。
APECO特別永住権プログラム(APRV :The APECO Permanent Resident VISA)
- オーロラ州の「オーロラ特別経済区」に出資(2万ドルほど)
- 年齢制限なし
- 連続滞在期間4日
- 登録手数料150万円ほど
- 国内の住所は不要
ある程度資金があるならこれが最もおすすめです。
取得条件もお金さえあれば簡単です。
ただし日本人枠というものがあるため、枠しだいですね。
住所が必要なく、滞在期間も観光するレベルでクリア可能、更新期間も5年単位など条件がかなり優遇されています。
枠があるなら、とりあえずでも取得しておきたい永住権ビザです。
ここまでフィリピンの長期滞在ビザの取得条件を紹介してきました。
現実的には退職ビザがおすすめです。
年齢的に条件が合わないなら投資家ビザですね。
ちなみに、FXの節税目的で移住先を探しているなら、フィリピンより有利な税制の国が幾つかあります。
それら国と比較すると、日本より節税可能なフィリピンすら霞んでしまうため、稼げているトレーダーはそちらをおすすめします。
FXの節税効果が高いおすすめ移住先
ここで紹介した国は、どこもFXの税金がゼロ、もしくはフィリピンより低いです。
シンガポールやドバイなどは多少物価が高めで生活費もかかりますが、マレーシアやタイなら生活コスト面でも好条件と言えるでしょう。
もちろんデメリットもあるため、リンク先の記事をチェックしてみてください。
次に、フィリピンで口座開設可能な海外FX業者を紹介していきます。
フィリピン在住者・移住者におすすめの海外FX業者
- Exness(エクスネス)
- TitanFX(タイタンエフエックス)
- XM Global(エックスエムグローバル)
日本国内業者はほぼ使えませんが、これら海外業者はフィリピンでも使えます。
それぞれの特徴を簡単に紹介していきます。
フィリピン対応のおすすめ海外FX比較
XM Global | TitanFX | Exness | |
---|---|---|---|
ボーナス | ○ | △ | × |
スプレッド | 広め | 狭い | 狭い |
最大レバレッジ | 1000倍 | 500倍 | 2000倍 |
残高による レバレッジ制限 | 4万ドル超~ | なし | 5000ドル以上~ |
ゼロカット | ○ | 〇 | 〇 |
スキャルピング | ○ | 〇 | 〇 |
両建て | △ (同一口座のみ) | △ (同一口座のみ) | 〇 |
法人口座 | × | 〇 | 〇 |
XM Globalの特徴
日本で人気の高いXMトレーディングのグループ会社です。
トレード環境は同じですが、対応する国が違うためXMトレーディングをフィリピンでは使えません。
XM Globalで改めて口座開設しましょう。
最大の特徴は初心者向けボーナスが充実している点で、少額スタートされる方にはおすすめです。
なお、スプレッドはほか2社に比べるとやや広め(手数料高め)に感じられますが、フィリピンではじめてFXをスタートするならおすすめです。
ちなみに、XMトレーディングでスワップフリー環境が利用できる極口座を使っていた方は、同様の口座タイプがありません。
XMTradingZero口座で代用するか、ほか2社への乗り換えをおすすめします。
\今だけ!ここから登録で軍資金13000円プレゼント/
【入力5分】XM公式
口座開設はこちら
XM Global口座開設手順
- XM Global公式を開く
- 「OPEN AN ACCOUNT」ボタンをクリック・タップ
- メルアドなどを入力
- メールアドレス認証を済ませる
- 口座有効化を済ませる
国名選択では「Philippines」が該当します。
初めての方は、ブランドは「FSA」、口座タイプは「Standard」、トレードツールは「MT5」がおすすめです。
なお、日本担当のグループ会社「XMトレーディング」と同じ手順ですので、こちらの詳細解説記事を見ながら進めていただくこともできます。
TitanFXの特徴
XMを除くと、日本人利用者数がトップクラスに多いTitanFX。
常設の口座開設ボーナスや入金ボーナスこそありませんが、その分トレード環境にお金を賭けているため、シビアにトレードしたい方に最適です。
取引にかかる手数料の安さ、注文・精算を申し込んでからの処理の早さ、お金の入出金対応の早さなどが魅力的です。
会社とトラブルが発生したときの補償額が2万ユーロまでの点は少なく感じますが、海外FXでは補償すらないところもあるため十分でしょう。
コストを抑えつつ快適な環境でトレードできるおすすめ業者です。
TitanFX口座開設手順
- TitanFX公式を開く
- アカウント・口座・個人情報を入力
- メール認証
- 公式にログイン
- 本人確認手続きを済ませる
口座タイプはブレードかスタンダードから選ぶことになりますが、初心者の方はどちらでも構いません。
強いてあげるならブレード口座をおすすめします。
個人情報の入力ページでは居住国の選択欄がありますので、フィリピン(philipines)を選び忘れないようにしましょう。
Exnessの特徴
取引量世界一の海外FXで、トレード環境ではイチ推しです。
ボーナスがない点だけはデメリットですが、移住するレベルで稼げているFXトレーダーには不要でしょう。
世界トップクラスの環境で快適に稼いでください。
Exness口座開設手順
- Exness公式を開く
- 「口座開設」ボタンをクリック・タップ
- 居住国やメルアドなどを入力
- 口座タイプ選択
- メール認証
- 口座タイプ選択
- 個人情報などを入力
口座タイプの選択では、初心者の方はスタンダード口座をおすすめします。
取引ツールはMT4/MT5のどちらでも差は感じないでしょう。
なお、MT5の方が新しいバージョンですので、選択した口座タイプが対応している場合はMT5をおすすめします。
おすすめ業者は?
XMトレーディングを利用していた方
日本でXMトレーディングを利用していた方は、同じグループ会社の「XM Global」がおすすめです。
また、ボーナスもあるため、少額スタートする初心者の方に最適です。
スキャルピングトレードがメインの方
TitanFXはスキャルピングトレード向け業者です。
とくにゴールド銘柄をトレードする方は、取引コストが安く有利な環境が整っています。
それ以外の方
Exnessは最大レバレッジ無制限、狭いスプレッド(=手数料が安い)、アービトラージや違う口座間での両建てトレードができるなど、様々な面でハイレベルな環境です。
XMとTitanFXの有利なポイントに当てはまらない方はExnessをおすすめします。
フィリピンでのFXトレードに関するQ&A
まとめ
フィリピンでFXを始める方法を紹介しました。
同国対応の海外FX業者を使えばトレードを始められます。
また、FXの税率は最大35%のため、日本から移住することで節税効果も期待できるでしょう。
さらに物価も日本の半分程度と安いため生活費もある程度減らせるはずです。
ただし、編集部としては税金がゼロのタイやマレーシアをおすすめします。
また3000~4000万円くらいの資金がある人はシンガポールやドバイもおすすめです。