コロナ禍以降、副収入を求めて投資に手を出す人が増えている印象です。
私の友人も株式投資に手を出していました。
(私がおすすめするFX投資はなかなかやってくれませんが…)
投資と言ったら、まず最初に思う浮かべるのが株式投資である人は多いのでは?
株式投資、不動産投資、債券など商品はいろいろですが、日本ではFX投資も人気です。
そこでここでは、株式投資とFX投資の違いを徹底比較!
それぞれのメリット・デメリットや、投資初心者はどっちを選んだらいいのか?について紹介します。
株とFXの基本的な違いとは?
株式投資の特徴

株式投資は、企業が発行する株を購入し、その企業の成長や業績に基づいて利益を得る方法です。
株主は企業の一部を所有することになり、配当金や株価の上昇によるキャピタルゲイン(値上がり益)を期待できます。
長期的な投資が主流であり、企業の成長を待つことで安定したリターンを目指します。
株式市場は世界中に存在し、代表的な市場としては東京証券取引所やニューヨーク証券取引所などがあります。
株式の価格は、企業の業績や市場全体の動向、世界各国で毎日発表されている経済指標、戦争などの影響を受けるため、慎重な分析が求められます。
日本在住者なら、自分で株式会社を設立したり、未公開株を独自に入手したり保有者と直接売買する以外は、SBI証券や楽天証券など証券会社で口座を開設&入金し株式を売買することになるでしょう。
FX(外国為替証拠金取引)の特徴

FX(Foreign Exchange)は、異なる2つの国の通貨を売買する差金決済取引です。
たとえば、米ドルと日本円の2つの通貨を1銘柄(USDJPY)として扱い、これを売買することで為替レートの変動幅による差額から利益を狙います。
FXの大きな特徴は株式投資より高い設定になっている「レバレッジ」という仕組みで、少ない資金でも大きな取引ができる点です。
これにより、短期的な取引で大きな利益を得る可能性がありますが、同時に損失も大きくなるリスクもあります。
FXは24時間取引が可能で、為替市場は株式市場とは異なり、平日であればいつでも取引ができます。
為替レートは株式投資と同じく経済指標や金利政策、国際的な政治情勢などの影響を強く受けるため、常に市場の動向を把握することが大切です。
FX投資をするには、FX業者で口座開設が必要です。
日本の業者ならヒロセ通商や外為オンラインなど、海外業者ならXMトレーディングやExnessなどが人気です。
株とFXで初心者向けなのはどっち?
以下、3つのポイントでどっちがおすすめなのか?について、それぞれの特徴から簡単に紹介します。
- リスク許容度で選ぶならどっちがいい?
- 資本額と投資の始めやすさで選ぶならどっちがいい?
- トレードスタイルで選ぶならどっちがいい?
リスク許容度で選ぶならどっちがいい?
株とFXのどちらが初心者に向いているかは、まず自分自身のリスク許容度を知ることが大事です。
株式投資のリスクはFXより比較的低めです。
よほど新興企業などでもなければ株価が急落して資産価値がなくなることはまずないでしょう。
ですが、それでも企業の倒産や市場全体の下落により損失を受けるリスクはゼロではありません。
一方でFXは、国内業者なら最大25倍、海外業者なら1000倍以上のレバレッジを活用することで、少額の資金で大きな取引が可能です。
ただし、レバレッジ倍率によって損失が大きくなるリスクもあります。
リスクを抑えながら安定的に資産を増やしたい場合、株式投資がおすすめです。
逆に、短期間&少ない資金で大きな利益を狙いたいならFX投資が有利です。
資本額と投資の始めやすさで選ぶならどっちがいい?
株式投資では、企業の株価によってある程度の初期資金が必要です。
1株1万円で100株単位でしか買えない場合、1口100万円もの資金が必要となります。
特に大企業の株は1株あたりの価格が高いため、まとまった金額が必要です。
そういった比較的価格変動が安定している大企業株でなければ、数万円以下で売買できるものも充実しています。、
資金が少ない人でも始めることは可能ですが、さすがに資金1万円程度でまともに稼ぐことはできません。
対して、FXは少額からでも始めやすい仕組みです。
高いレバレッジ倍率を利用することで、たとえば数万円程度の資金でも、数十万~数百万分の取引が可能となっています。
そのため、少額スタートしたい人にはFXが向いています。
ただし、リスク管理は不可欠です。

編集部で使っている海外FX業者(XMやExness)なら、ゼロカット制度があるため借金リスクはありません。相場変動に巻き込まれても初期資金を失うだけに留められますよ。
トレードスタイルで選ぶならどっちがいい?
株式投資は長期的な成長を期待する「長期投資」が一般的です。
とくに企業の業績や将来的な成長に注目して、数ヶ月から数年単位で保有することが多いです。
そのため、忙しい日常を過ごしていて頻繁に市場をチェックできない人にとっては、株式投資が向いています。
資金がたくさんあるなら、大きな金額で売買することでその日のうちに取引を終わらせるデイトレードでも稼げますが、日本の平均年収に近い層の方たちが取り組むのは現実的ではないでしょう。
何より、株式市場が朝から夕方までしか開いていませんからね。
平日に働いているサラリーマンにとっては厳しいトレード環境なのが現状です。
一方、FXは短期取引が主流です。
為替レートの変動に瞬時に対応する必要があります。
最短で秒単位での売買を繰り返すスキャルピングやほぼその日のうちに取引を終えるデイトレードといった短期売買がやりやすい環境です。
市場を常に監視できる人や、積極的にトレードを行いたい人にはFXが適しています。
また、サラリーマンが帰宅してから取引するにも最適です。



平日21時頃からは世界最大の市場であるアメリカ市場がオープンするため最も値動きが活発になります。この時間帯にトレードできるのは大きなメリットです。逆に日本市場が開いている時間(朝から夕方頃まで)は、比較的値動きが小さく稼ぎにくいと個人的に感じています。
株式投資のメリットとデメリット
株式投資のメリット
- 長期的な安定成長が期待できる
- 配当金が得られる可能性
- 株主優待が利用できる
- リスク分散が可能
長期的な安定成長が期待できる
株式投資は企業の成長を期待して応援するつもりで出資することが基本です。
空売り(からうり)という株価下落時の稼ぎ方もありますが、全く応援になっていないため当サイトではおすすめしません。



スピリチュアルな話が嫌いな人もいると思いますが、他人の不幸に付け込む行為になるため、お金に嫌われる=将来的に稼げなくなる、と個人的には考えています。
銘柄としては特に大企業の株を保有することで、長期的な安定成長を期待できます。
時間をかけてじっくりと資産を増やしたい人にはおすすめの投資です。
配当金が得られる可能性
多くの企業は利益の一部を株主に配当金として還元しています。
これにより、株価の値上がりに加えて、定期的に収入を得ることができます。
特に、配当金狙いの「インカムゲイン」を重視する投資家にとっては魅力的です。



私も過去に電力会社の株を保有していましたが、配当が年3%程度入ってくるところもあるためかなりおすすめです。4億円ほど保有できれば税金込みでも配当金だけで年収1000万円超えが狙えます。
株主優待が利用できる
日本株には株主優待制度があり、一定数の株を保有している株主に対して企業から商品やサービスが提供されます。
これにより、投資の楽しみが増すだけでなく、生活に直接役立つ特典も得られるでしょう。



以前マクドナルドの株を保有していましたが、無料で食べられる優待券がもらえていました。飲食系は似たような優待が多いですね。
リスク分散が可能
複数の企業や業界に分散投資することで、個別のリスクを抑えることができます。
たとえば、一つの企業が業績不振に陥っても、他の企業の成長がそれをカバーしてくれる場合があります。
株式投資のデメリット
- 初期投資額が大きい場合がある
- 短期的な価格変動が激しい
- 倒産リスクがある
- 流動性リスクがある
初期投資額が大きい場合がある
株価の高い企業の株を購入する場合、まとまった資金が必要になることがあります。
とくに、リスク分散のために複数銘柄に投資する際には、初期投資額が大きくなることがデメリットとなります。



1口が100株単位のケースも多く、1株1万円なら最低100万円必要となります。
短期的な価格変動が激しい
株式市場は経済の影響を強く受けるため、短期的に大きな価格変動が発生することもあります。
経済危機や企業の不祥事などが原因で、株価が急落するリスクがあるため、タイミングによっては大きな損失を被ることもあるでしょう。
過去にはリーマンショックやコロナ禍などで大きく変動しました。
倒産リスクがある
株式は企業の業績に依存するため、企業が倒産した場合、投資した資金を全て失う可能性があります。
とくに新興企業やベンチャー企業への投資は、成長の期待が大きい反面、リスクも高いです。
流動性リスクがある
すぐに現金化できない場合があることもデメリットです。
とくに取引量が少ない銘柄では、売りたいタイミングで買い手が見つからず、希望する価格で売却できないケースがあります。
FX投資のメリットとデメリット
FX投資のメリット
- 少額の資金で始められる
- 24時間取引可能
- 取引手数料が安い
- 高い流動性
- 仮想通貨FXなら土日でも取引可能
- 借金リスクが低い
少額の資金で始められる
FXはレバレッジを利用することで、少額の資金で大きな取引ができます。
たとえば、証拠金として数万円の資金があれば、日本のFX業者なら最大25倍レバレッジで実質25倍の金額にて取引することが可能です。
さらに、海外FX業者なら最大1000倍以上のレバレッジが利用できます。
これにより、わずか1万円でも数百万円規模の金額を取引できるようになります。
24時間取引可能
FX市場は世界中の棋院融資上で取引されているため、週5日24時間いつでも取引可能です。
とくに、昼間は仕事がある人でも、夜間や早朝に取引を行うことができます。
時間に縛られずに取引できる点は大きなメリットです。
取引手数料が安い
FX取引では、スプレッド(買値と売値の差)以外に手数料がかかることは少ないため、他の投資商品に比べてコストを抑えやすいです。
とくに短期売買を頻繁に行うトレーダーにとって、この低コスト環境は大きなメリットです。
高い流動性
FX市場は取引量が非常に多く常に売買が行われているため、流動性が高いのが特徴です。
希望するタイミングでスムーズに売買できることから現金化したい時にすぐに取引が成立します。



取引ツール上で決済ボタンを押せば、ほぼ同時に成約します。
仮想通貨FXなら土日でも取引可能
正確にはFXではありませんが、FX業者では仮想通貨銘柄も扱っているため法定通貨と同じように取引できます。
仮想通貨銘柄は年中売買されているため、土日・祝日でも問題なくトレード可能です。
週末にFX投資したい人におすすめです。
借金リスクが低い
海外のFX業者であれば、ゼロカット制度という借金がなくなる仕組みが導入されています。
(日本国内のFX業者にはありません)
これにより、相場が急変動するような経済ニュースが起こり大きな損失を負っても借金の心配はありません。



あくまでトレードで発生したマイナスがなくなるだけです。トレード資金を借金で用意した人は別です。
FX投資のデメリット
- レバレッジによるリスクが高い
- 短期的な市場変動に対応する必要がある
- 心理的負担が大きい
- 手数料やスプレッドの影響
レバレッジによるリスクが高い
レバレッジ制度があれば少額の資金で大きな利益を得られる可能性がある反面、損失も拡大するリスクがあります。
相場が予想と逆に動いた場合、元本以上の損失を被ることもあるためリスク管理が大事です。
ただし、ゼロカット制度のある海外FX業者ならこのリスクはありません。
短期的な市場変動に対応する必要がある
FX市場は株式に比べて変動が激しく、為替レートはわずかな要因で大きく動くことがあります。
政治的な不安や経済指標の発表、中央銀行の政策変更など、様々な要因が為替に影響を与えるため、常に情報をチェックしておくことも大切です。
心理的負担が大きい
短期間で利益や損失が発生するため、メンタル面での負担が大きくなることがあります。
とくに、損失を取り戻そうとする焦りや、大きな利益を欲しがる欲によって感情的な取引になりがちです。
取引に感情が入ってしまうと大きな損失を招くリスクも増えてしまいます。
手数料やスプレッドの影響
FXは取引手数料のメインはスプレッド(売値と買値の差額)です。
取引量が少ない時間帯やマイナー通貨を取引する場合、このスプレッドが広がることがあるため、注意していないと取引コストが極端に高くなることがあります。



取引量が少ない銘柄や時間帯は特に要注意です!米ドル、日本円、ユーロ、英ポンドといった取引量の多い通貨がおすすめです。ただしこれら通貨でも早朝や経済指標発表があるタイミングは避けることをおすすめします。
投資初心者にはどっちがおすすめ?
株式とFX投資、それぞれのおすすめの取引方法について紹介します。
ここまで触れた内容どおりですが、改めて参考にしてもらえれば幸いです。
長期投資向けの株
株式投資は、安定した長期的な成長を期待する投資家に適しています。
大企業の安定成長に期待して固い投資をしたい人や、配当金を得ながら少しずつ資産を増やしていくスタイルを好む方、株主優待が欲しい人に株式投資が向いています。
忙しい日常の中で、頻繁に市場をチェックする時間がない場合でも、長期的な視点での株式保有は比較的ストレスが少なく、穏やかに過ごせるでしょう。
- 安定した業績を持つ企業に投資すること
(大企業や配当が安定している企業がおすすめ) - 分散投資を意識し、複数の業種に投資してリスクを分散する
- 長期的に持ち続けることで、短期的な市場の動きに左右されずに資産を増やす戦略を取ること



いまなら一定金額まで非課税になるNISA(ニーサ/新少額投資非課税制度)の活用がおすすめです。年間で最大360万円分まで利用できます。
短期利益狙いのFX
FXは短期的な利益を狙う人に向いています。
取引のスピード感や為替相場の急激な変動に対応する能力が求められますが、収入が低い方が副収入を欲しいときに魅力的な選択肢となるでしょう。
レバレッジを活用して少額の資金からでも大きな取引が可能で、平日であれば24時間取引可能な点も有利なポイント。
副業として取り組みやすい投資です。
- レバレッジ設定に注意し過度なリスクを取らないようにする
(海外FX業者であれば限度はありますがそれほど気にしなくて良いです) - 経済指標や政治的なニュースなど市場に影響を与える情報に注意する
- デモトレードで徹底的に練習してからリアルマネーを使っていく



編集部では仕事から帰宅後でもできるデイトレードをメインにしています。市場が活発になり利益を狙いやすい16~24時頃が狙い目ですよ。
ここまでは、それぞれを個別に解説してきましたが、資金に余裕があるなら両方に取り組むこともおすすめです。
株とFXを同時に投資するのもあり
分散投資によるリスク管理
株とFXをどちらもやってしまうこともおすすめです。
両方とも損失が出てしまう可能性もありますが、投資対象が増えるほどリスク分散に繋がります。
株式投資で長期的な安定成長を狙い、FXは短期的な利益を追求する2つのアプローチを組み合わせることで、リスクを減らしながら収益機会を最大化できるでしょう。
たとえば、安定した企業の株式に投資しつつ、為替市場の短期的な動きで利益を出せれば、経済状況や市場の動向に対して柔軟に対応できます。
株価が下がっている時でも、FXでの為替取引が好調であればポートフォリオ全体のバランスを取ることができるでしょう。
といっても、FX側は時間をかけてトレードスキルを磨く必要があるため簡単ではありません。
お金に余裕がある人は、自動売買サービスの利用もご検討ください。
株とFXのバランスを取るポイント
株とFXをうまく組み合わせるためには、以下の点に気を付けることが重要です。
- 資産の分配を考える
- リスク管理を徹底する
- 市場のタイミングを意識する
- 学習と経験を積む
資産の分配を考える
まず、投資資産の何割を株式に、何割をFXに充てるか決めましょう。
リスクを最小限に抑えたい場合は、資産の大部分を株式に投資し、残りをFXに振り分けることをおすすめします。
短期的に大きなリターンを狙いたい場合は、FXの比率を高めるほうが有利ですがリスクも高くなります。
リスク管理を徹底する
FXは特にレバレッジを利用することでリスクが高くなるため、資金管理が重要です。
注文するときに指定するロット数を資金に合わせてコントロールしていくことになります。
株式投資のリスクは企業業績や市場全体の動向しだいですが、当サイトでは基本的に大企業の安定株をおすすめしているため、ほぼほぼ放置で問題ないでしょう。
FXのリスクは短期的な経済指標や政治的イベントにも左右されます。
注文したポジションを長期保有するスタイルは影響を受けやすいため、デイトレードでその日のうちに決済することをおすすめします。
市場のタイミングを意識する
株式市場と為替市場はそれぞれ異なる動きをすることがあり、経済状況によっては相関性が低くなることがあります。
株式市場が下落している時でも、通貨市場では利益を得られることがあります。
だからといって、片側が損失を出しているからといって、もう片方で取り戻そうとするのはハイリスクです。
感情でトレードしてしまいやすいため、まず勝てないでしょう。
そういうときは、一旦取引から離れて時間をおくことをおすすめします。
学習と経験を積む
株式もFXもそれぞれ知識とスキルが必要です。
初心者が付け焼き刃で稼げるなら、いまごろ全員お金持ちになっているでしょう。
両方を組み合わせて投資する場合は、それぞれの市場について学ぶことになるため、時間が倍かかるかもしれません。
同時に投資する場合は、FXはデモトレードで練習しつつ、株式投資は配当や優待なども調べ値動きが安定している銘柄を探すことをおすすめします。
株は買ってしまえばほぼ放置になるため、あとはひたすらFXトレードの練習あるのみです。
まとめ
株式投資とFX投資について紹介しました。
初心者におすすめは、目的によります。
安定志向が強いなら株式を、短期で稼ぎたいならFXをおすすめします。
とはいえ、片方でなければいけない理由もありません。
両者を組み合わせることで、リスク分散を図りつつ、より幅広い利益機会を狙うことが可能です。
長期的な視点で株式を保有しつつ、FXで短期的な利益を狙う戦略は、安定性と利益の両方を追求するバランスの取れたアプローチと言えるでしょう。
なお、投資は自己責任です。
全損しても補償はないため、どちらを選ぶとしても初心者はまず少額で始めましょう。