FXのデモトレードとは、デモンストレーションとして売買することです。
自分のお金を使わないため、お試しや練習、無料ゲームみたいなものですね。
デモトレードについては「やる意味がある」「意味ない」と意見が真っ二つに分かれます。
ちょうどヤフーにこんな質問が出ていました。

個人的には、メンタルの成長面においてデモトレードは意味がないと思っています。
実際に自分の懐を痛めてこそ知識の吸収力も高まりますし、損切りの重要性や実行力は身につかないでしょう。
(個人の感想です)
また、稼いでいるトレーダーで一度も全損を経験していないトレーダーは一人しかみたことがありません。
そういったごく一部の天才以外はツライ体験をしているものです。
ただし、FX取引ツールの使い方、過去検証、通貨ペアのチャートのクセ・動きなどを知るには便利です。
使い方しだいですね。
そして、最終的に意味がない、または意味があると判断するのはあなた自身です。
意味がないかどうかを判別するためにも、とりあえずデモ口座を開設して使ってみることをおすすめします。
どうせお金はかかりません。
(電気代やネット回線代は別)
そこで、ここではFXのデモトレートのメリットとデメリットをまとめました。
デモトレードとはどういったものなのか?から順を追って解説していきます。
FXのデモトレードとはどんなもの?

デモトレードとは、無料でトレードできるFX業者が提供するサービスです。
利用するには、FX業者で提供している無料の取引ツールをダウンロードして使います。
ただし、ツールでトレードするにはFX業者の口座と連携しなければいけません。
そこでデモ口座を開設することになります。
デモ口座には架空の資金が入った状態になっているため、実際のお金を使わずにFXトレードすることができます。
とりあえず「まずは実践あるのみ!」という方は、どのFX業者でも構いませんので無料で使えるデモ口座を開設して体験してみましょう!
ちなみに、ここでいう「デモ」とは「demonstration」の略称で、意味を訳すと「商品やサービスの使い方などを実際に自分で試したり、見たりすること」を指します。
架空のお金を使って自分自身でお試し利用できるため「デモトレード」という名称になっています。
もちろん架空のお金を使ってトレードをするため、稼げたとしても自分には1円も入ってきません。
ですが、トレードに失敗して大損しても自分のお金は1円も使っていないため安心して取り組めるでしょう。
FXのデモトレードは意味がない?どんな人におすすめ?

意味がないという人もいますが、完全にゼロではありません。
意味がないものになるかどうか?は使い方しだいです。
そこで、デモトレードはどんな人におすすめなのか?について紹介していきます。
デモトレードがおすすめの人

- リアル口座で負け続けている人
- FXの超初心者
- 息抜きしたい人
- 自分の理論を検証したい人
- EA(FX自動売買ツール)を検証したい人
リアル口座で負け続けている人
意味がないという言葉を鵜呑みにして、最初からリアル資金を使って頑張る方もいます。
でも、ほとんどのトレーダーは負け続けることになるでしょう。
トレードするほど損失が膨らんでいくだけの投資を続けたところで完全に意味がないどころかマイナスでしかありません。
よく言えば継続力がある人、悪く言えば負けを受け入れられず(受け入れても)成長しない人でしょう。
このような場合は、一旦デモでチャート分析し、自分の手法を見つけることに時間を使ったほうがよほど意味がある時間になるはずです。
いくらリアルな経験を積んだところで稼げない経験ばかりでは意味がないですからね。
FXの超初心者
初心者の中の初心者、FXのエの字も知らないレベルであれば、さすがにデモトレードから始めることをおすすめします。
「為替って何?」「ドル円?なんかニュースで聞いたことある」といったレベルではスタート地点にも立てていません。
そのような状態にもかかわらずリアルマネーで売買するのは無謀すぎます。
無駄にお金を失うだけです。
ビギナーズラックでたまたま勝ててしまうこともありますが、そのほうが将来はさらに悲惨な結果になるでしょう。
ほぼ間違いなく稼いだ金額は失います。
それどころか一度味わったあまい蜜のせいで、ギャンブル依存症のような状態になる可能性も。
次こそは稼げる、とトレード資金を借金して用意するようになったら重症です。
(クレジットカードを使っている方はとくに危険)
息抜きしたい人
すでにある程度稼げているトレーダー向けです。
自分ルールが出来上がっている方は、たいてい複数の要素・条件を満たしたときだけエントリーしています。
ですが、たまに条件には合わないポイントでも「ここでエントリーしたい!」と思ってしまう瞬間があるかもしれません。
そういうシーンでデモトレードを使います。
遊びやゲームみたいなもので、ある意味ストレス解消法とも言えますね。
一見すると意味がない行動のようですが、本番のメンタル面をととのえるためにはデモでの息抜きにも意味があると言えるでしょう。
自分の理論を検証したい人
チャートにラインを引いたりインジケータと言うトレード補助ツールを使って勝ち負けを検証したいときに使います。
検証をリアルでするのはリスクが高いためデモトレードを使います。
EA(FX自動売買ツール)を検証したい人
デモトレードはEA(FX自動売買ツール)の検証にも使えます。
EAの開発者や手に入れた方は、現在の為替市場で検証することができます。
つづいて、デモトレードのメリットとデメリットを見ていきましょう。
デモトレードのメリット

- ノーリスクでFXを体験できる
- 利用するFX業者のツールを体験できる
- トレード手法を気兼ねなく試せる
ノーリスクでFXを体験できる

最大のメリットはやはり「ノーリスクで実際にFXトレードを体験できる」という点ですね。
これからFXを始めようと考えている方にとってはすべてが未知の世界です。
今は本屋さんに行けばFXに関する本はたくさんありますし、わざわざ本を買わなくてもインターネットで基本的な知識は十分得られます。
しかし実際に実践してみなければ今まで得た知識を駆使できるかは分かりません。
また、頭で理解しているだけの知識より、実際に体験して得られた知識は別物です。
とくに初心者トレーダーは感情に左右されるはず。
自分がどう思い、どう考えて取引したのか知るいい機会です。
FXは数百円から始めることが出来るとはいえ、やはり何の経験もなく実際のお金を投入することはリスクが大きいと思いますし、売り買いするのを躊躇している方も多いのではないでしょうか。
そういった方にとって、お金を一切かけることなく体験できるデモトレードはとても良いシステムです。
架空の取引といっても通貨のレートなどは実際の価値に準じています。
利益を上げることが出来ているなら実際にお金をかけても利益を確保できるでしょう。
逆にいくらやっても稼げないならFXは自分に向いていないと判断できます。
練習を繰り返すことによって、知らず知らずのうちに通貨の買い時や売り時を学ぶこともできるでしょう。
この売り時と買い時のタイミングを見極める経験というのは、ひたすらチャートと向き合った時間の分だけ見に着くもの。
これらを無料で学べるのは大きなメリットといえます。
利用するFX業者のツールを体験できる
FX業者はたくさんありますが、実際に使う取引ツールは細かな点で全社共通ではありません。
多くはメタトレーダー(MT4/MT5)を使っているものの、それぞれのFX業者が独自の改良を加えています。
わずかな差とはいえ、その会社のツールを知るには使えるでしょう。
取引ツールの使い勝手を一切お金をかけずにチェックできるのもデモならではのメリットです。
トレード手法を気兼ねなく試せる
FXトレード手法にはさまざまなものがあります。
手法はたくさん知っておいて損はありませんが、中にはとてもリスキーなものもあります。
リスキーな手法を実践投入するのに実際のお金を投入するのはデメリットが大きいですが、デモであればお金はかからないため思い切って新しい手法を試す事ができるでしょう。
デモトレードのデメリット

- 緊張感が味わえない(メンタルが鍛えられない)
- 損失を味わえない
- 本気になりにくい
デメリットについてですが、実際のお金を使わずにできる点は大きなメリットである反面、デメリットにもなりえます。
緊張感が味わえない(メンタルが鍛えられない)

実際にお金を使わないため、緊張感を持って取引できないことから意味がないと言っている人が多いのも事実です。
実際にお金をかけてトレードする場合と、まったくお金をかけずにトレードするのとでは天と地ほどの差があります。
たとえば、実際にお金を使う場合は損益が気になるため、為替レートを細かくチェックします。
しかし、デモの場合は損益が出ても痛くも痒くもないことから、レートはあまり気にしない可能性が高いです。
どうせ負けても失うものがない状態、これこそが最大のデメリットと言えます。
損失を味わえない
お金をかけないという事は「損をする」というFXでの成長に欠かせない体験ができません。
投資をするときで誰もが一度は損をします。
最初から100%すべて勝てる人はいません。
また、プロトレーダーでも負けなしはあり得ません。
世界一の投資家と言われるウォーレンバフェットですら失敗トレードがありますからね。
損をするという体験は安定して利益を得るためには必要不可欠です。
損をすることによってFXにおいて重要な損切りや、負けないための投資方法を学んでいけます。
人間は利益より損失に対してより大きく感情が動く生き物ですので、損をすることも成長する上では大事な要素です。
この部分をデモトレードではあまり学べません。
正確にはツール上の残高は減っていくためゼロではないものの、リアルで体験するのとは大違いでしょう。
デモで大勝ちしたからといって、いきなり本番で大金をつぎ込むのは失敗の元。
相場と逆行したらたちまちパニックに陥ってしまいます。
投資の世界でパニックになるという事は、資金を失う=退場することと同義です。
これらの事を踏まえると、メリットが多いデモトレードではありますが、あくまでも練習用と割り切って利用することをおすすめします。
本気になりにくい
FXに限らず、どんなことに取り組むときでも本気度は大事です。
たとえば、ゲームが好きなら睡眠時間を削ってでもプレイできる方は多いのではないでしょうか。
逆に苦手科目の勉強だと、参考書を開いただけで眠くなった経験はありませんか?
好きなことなら簡単に本気で取り組めるんですよね。
本気ならもの覚えも早いですし、わからないことがあれば一生懸命探すことでしょう。
そして、人間は得するより損することに敏感な生き物です。
上の項目で触れたように、デモトレードだと損するという貴重な経験が積めません。
本気になりにくい環境なんですね。
となると、1年間デモトレードだけで勉強した人と、リアルトレードを1年続けた人では習得できるスキルに大きな差が生まれます。
中にはサラッと身につけてしまう天才もいますが、大半の方はそうではありません。
日本で1億円以上の資産を持つ人は全体の2%程度と言われますが、デモだけで十分学べる人はおそらくそれくらいの割合だと思います。
FXで稼ぐことを本気で考えているなら、デモトレードはツールの使い方を知るために使う程度にしておくことをおすすめします。
ある程度学んだら、現金を使って実戦に移行していきましょう。
リアルとデモの違いとは?

- メンタルへの影響(プレッシャー)
- 資金の増減
- 実際の挙動
リアルで負ければ自分の身銭が減っていくため、金額の大きい注文をするときボタンを押す手が震える方もいるはず。
かといって、金額を抑えた注文では稼げません。
もちろんストレスで白髪が増えてしまうような金額はNGですが、やはり負けたらチクリとダメージを受けるようなプレッシャーの感じられる金額でトレードしていくことになるでしょう。
言い方は悪いんですが、ギャンブルっぽい感じですね。
注文ボタンを押すときの精神状態が、リアルとデモ版でのもっとも大きな違いと言えるでしょう。
将来稼いでいくにはメンタルが乱さないための自分なりのルールを作っていくことになります。
ただし、簡単に身に付くものではありません。
リアルトレードで体験を積み上げていくことで身に付いていくものだと言えます。
また、リアル口座での取引は注文を市場に流す処理、FX業者が手数料を付加する処理などが発生するため、注文・精算ボタンを押したときの挙動が多少遅くなります。
それだけならいいのですが、業者からすればデモ版で稼げると思ってもらったほうがリアルトレードに移行する人も増え会社が儲かります。
悪質なFX業者だと、バレない程度に数値をイジって勝ちやすくしている可能性も考えられます。
ここでは詳しく解説しませんが、注文の処理方式がDD方式の業者はおすすめしません。
NDD方式のFX業者をおすすめします。
また、たとえ良い結果が出ても、あまり過信しすぎないようすることをおすすめします。
デモトレードで学べる内容

実戦経験は積みにくいデモトレードですが使い道はありますし、以下のようなことを勉強するには最適です。
デモトレードでの学習項目
- 取引ツールの使い方
- チャート分析
- レバレッジの影響
- 為替の値動き
- 自分の手法探し
取引ツールの使い方
FXで稼ぐには注文しなければ始まりません。
そして注文するには取引ツールを使うことになります。
初心者にとって取引ツールはわけのわからない用語だらけだと思いますし、どこを押したらどういう動作をするのかもわからないはず。
もし間違って高ロットの注文をしてしまったら一瞬で資金を失う可能性もあります。
トレード手法どうこう以前にツールの使い方は最低限身につけておかなければいけません。
デモトレードなら間違っても問題ないため安心して試せます。
チャート分析
取引ツールでは通貨ペアのチャートが表示されています。
そこに自分でラインを引いたり、過去データから導き出したデータを書き込んでくれるインジケータというツールを導入して分析していきます。
チャート分析だけならリアル口座でもできますが、まだ確立していない手法を根拠にエントリーしてしまっては損失が増えるばかり。
デモトレードなら自由にエントリーできます。
レバレッジの影響
とくに海外FXを使うとかなり高いレバレッジ設定で取引できます。
日本の業者では最大25倍なのに対し、海外は1000倍かそれ以上。
ハイレバレッジでトレードすることで資金の増減がどれくらいなのか?を体感しておくのはおすすめです。
為替の値動き
FXは平日なら24時間相場が動いています。
ただし、世界各国のオープンしている市場によって取引量も違いますし、値動きの激しさも異なります。
また、為替に影響力のある経済指標発表も頻繁にあります。
そういったものがどのようにチャートに影響を及ぼしているのか?を実際にエントリーしつつ体感しておくのはおすすめです。
自分の手法探し
過去チャートを分析してどういう状況・タイミングになったらエントリーするのか、といった自分なりの手法/ルールを探すために使います。
リアル口座でエントリーせず過去チャートを分析するだけでもいいのですが、実際にエントリーできたほうが記憶に残りやすいでしょう。
リアルトレードデビューするときの注意点
- 少額からスタートする
- 記録を残す
デモトレードを卒業したらいよいよ実戦です。
デモのときは気軽にエントリーできていたのが、リアルマネーを使うとなると緊張するかもしれません。
緊張していると注文ミスも発生します。
でも、人間はいずれ慣れるもの。
そこで、デモからリアルマネーで取引デビューする時の注意点を紹介します。
少額からスタートする
失っても生活に影響がない余剰資金でスタートすることは大前提として、デモを卒業する方は、ある程度慣れるまで失っても精神的にキツくならない金額で始めることをおすすめします。
また、注文する金額も最小ロットの0.01 lotからが安心です。
記録を残す
もう1つ大事なポイントとして、自分の取引を振り返ることができるよう記録に残しておくことを強くおすすめします。
できればチャートをキャプチャして通貨ペアと日付、損益額をメモっておきましょう。
そのとき最も大事な要素が「どういう根拠でエントリーしたのか」「どういう精神状態だったのか」といった記録です。
- ルールを完全に満たしていなかったけど、〇〇と〇〇が加点要素になりエントリーした
- 体調不良もあり、確実性のないポイントでエントリーしてしまった
- 参考にしているトレーダーがエントリーしていたので自分もエントリーした
など
これを残しておくことで自分のトレードを客観視できます。
ほか、インジケーターや抵抗ラインなどの状況も記録し見直すことで負けやすいポイントをスルーできるようになるでしょう。
FXで稼いでいる人は、一部の天才を除いて必ず記録を残しているもの。
最初は面倒に感じますが、すぐに慣れるでしょう。
ノートやエクセルなどへのメモでもいいですし、ブログやユーチューブ動画で公開してしまうのもおすすめです。
人の目に触れると思えば、より本気でFXに取り組めると思いますよ。
また、FX自動売買ツールやミラー(コピー)トレードを使う方も、結果・成績をしっかり記録しておくようにしましょう。
FXのデモトレードは意味がない?に関するQ&A
まとめ
FXを無料で体験できるデモトレードに意味はないのか?について解説しました。
デモトレードも使い方しだいですので意味がないことはありません。
ただし、編集部ライターの意見としては、デメリットの項目で紹介したメンタル面で効果が期待できないため否定派ではあります。
利用するFX業者のツールの使い心地を知るためくらいなら、デモトレードでいいかな?と思います。
もちろん、今後FXトレードをしていくのは自分自身ですし、他人の考えに左右されているようでは成長していけないでしょう。
自分がデモトレードは意味があると考えるならやるべきですし、意味ないと思ったなら実際に自分のお金でトレードしていきましょう。