人口約1億人で日本からもかなり近いアジアの国「ベトナム」。
そんなベトナムでは、FX収益への税金がわずか5%です。
日本で稼いでいるFXトレーダーにとって、移住するメリットを十分感じられるだけの低税率と言えるでしょう。
そこで、ベトナムでFXを始めるにはどうすればいいのか?を在住者向けに解説。
また、これから移住するなら手続きはどうすればいいのかについてもまとめました。
ベトナムに移住するメリット・デメリットも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
ベトナムでFXする前に確認しておきたい基本情報
- ベトナム国内のFX業者は違法
- FX業者により納税先が異なる
- 基本的に日本のFX業者は使えない
- ベトナムドン(VND)も稼げる
ベトナム国内のFX業者は違法
ベトナム国内ではFX事業が認められていません。
(トレードではなく事業側です)
違法となるため、万が一それらしい業者を見かけたら絶対に登録することのないようにしましょう。
ただし、ベトナム国外の海外FX業者を使ってトレードすることは問題ありません。
口座開設する業者選びは大事なポイントです。
対応するおすすめ業者は記事後半で取り上げている解説欄をご覧ください。
FX業者により納税先が異なる
どの業者を使っているのか?で納税先が異なります。
ベトナムでFXトレードするには、基本的に日本の海外在住者対応FX業者か、同国対応の海外FX業者で口座開設することになります。
日本の業者なら税金も日本へ納めます。
また、日本で口座開設した海外FX業者の場合も日本へ納めます。
ベトナムで口座開設した海外FX業者なら同国へ税金を納めましょう。
(節税目的ならこれ一択)
基本的に日本のFX業者は使えない
一部の日本国内業者は海外在住者向けサービスを提供していますが、ほとんどは日本国内限定のサービスです。
海外在住者は使えません。
また、ベトナムに移住するなら移住前に解約することになります。
観光などで一時的にベトナムへ滞在しているときに利用するケースはあると思いますが、移住するとなると話は別ですので気を付けましょう。
ベトナムドン(VND)も稼げる
ベトナムで口座開設すれば、ベトナムの法定通貨「VND(ベトナムドン)」で取引できます。
そのままベトナムの銀行口座へ出金すればVNDで稼ぐことも可能です。
ベトナムでFXトレードする前に最低限知っておきたいポイントを紹介しました。
つづいて、在住者のFXトレードの始め方を解説していきます。
ベトナム在住者のFXの始め方
いまベトナムに住んでいる方、移住手続きが終わっている方に向けてFXの始め方を解説していきます。
- ベトナムで必要書類を取得
- ベトナムで銀行口座を開設
- ベトナム対応の海外FX業者で口座開設
- 口座に入金してトレードスタート
ベトナムのお得な税制を利用するためには、同国でFX口座を開設しなければいけません。
そこでベトナムで取得した身分証明書と住所確認書類を準備しましょう。
身分証明書は日本で取得した運転免許証の書き換えがおすすめです。
国際運転免許証は同国で使えないため、書き換え手続き必須ですので注意しましょう。
住所確認書類は移住後に在留証明書を取得する、または光熱費やスマホ代の明細書を準備します。
名義が自分で現住所が載っている書類を用意しましょう。
本人確認書類が揃ったら、現地で銀行口座を作りましょう。
入出金に必要です。
クレジットカードを作るとしても、引き落とし口座として必要です。
FX業者によってはオンライン決済サービスなどでも入出金できますが、現地での生活費を引き出すためには結局銀行口座が必要になるため準備しましょう。
本人確認書類が準備できたら、ベトナムで利用可能な海外FX業者を探しましょう。
いくつかあるため、自分のトレードスタイルに合った業者で口座開設していきましょう。
公式サイトが日本語対応している業者もありますが、非対応の場合もあります。
とはいえ、とくに難しい手続きはないため、グーグル翻訳などを使いながら進めれば問題ないでしょう。
おすすめ業者はこちらで紹介しています
⇒対応する海外FXブローカーはこちら
口座開設完了したらベトナムで作った銀行口座などから入金しましょう。
海外FX業者で対応しているオンライン決済サービスアカウントがある方は、そちらからでも入金できます。
ここまではベトナム在住者向けにFXトレードの始め方を紹介してきました。
つづいて、これから移住を考えている方を対象に、FX収益以外の税金情報をまとめました。
ベトナム移住を検討しているFXトレーダーが知っておきたいポイント
- 日本とベトナムの税率の違い
- 移住後のトレード環境
- 移住後の生活環境
日本人がベトナムに移住してFXトレードすることは可能です。
そして移住目的は税金の節税である場合がほとんどだと思います。
単にベトナムが好きだから、といった方もいると思いますが、FXトレーダーの移住ならほぼ税金対策になるでしょう。
そこで、ベトナムで稼いだトレード収益だけでなく、その他の税金も含めて日本とどれくらい差があるのか比較していきます。
所得税以外の税金面も考慮して移住を検討していきましょう。
ベトナムで稼いだFX収益に対する税金
観光などベトナムへ短期滞在時に稼いだFX収益の税金
稼いだFX収益は日本へ納めましょう。
ベトナム国内でトレードしたとしても、使っている業者やサービスは日本に属するものです。
税金も日本へ納税することになります。
ベトナムで使える日本のFX業者で稼いだ収益の税金
仮にベトナムに移住しているとしても、納税先は日本になります。
日本の税制では、日本のサービスを使っているなら納税の義務が発生するのがルールです。
海外在住者向けサービスのある日本のFX業者を利用する場合、また日本で口座開設した海外FX業者を使う場合が該当します。
どちらも日本由来のサービスとなりますし、FX収益の出金先は日本の銀行しか選べません。
当然国税も把握できるため、税金逃れはできない仕組みです。
一例として、「ヒロセ通商」という日本の業者は海外在住者向け口座に対応しています。
そして公式サイト上に以下のように記載されています。
注)ご登録いただく出金先銀行は日本国内の銀行のみ、入金も日本円のみとなっております。
あくまでもベトナムから合法的に日本のサービスを使えるだけでしかありません。
これではベトナムの低い税率で納税できないため、移住する意味がなくなってしまいます。
ほか、日本で納税管理人という確定申告手続きの代行者を見つける必要もあります。
ベトナム在住者が稼いだFX収益の税金
ベトナムで口座開設したFX業者で稼いだ収益は、税率5%で同国へ納税します。
日本の最大55%とは雲泥の差ですね。
とはいえ、FX収益以外で高い税金が発生するようでは意味がありません。
そこで、日本とベトナムの主な税金・税率も解説していきます。
日本とベトナムの税金・税率を比較
日本 | ベトナム | |
---|---|---|
個人所得税 | 最大45% | 35% (FXは5%) |
住民税 | 10% | なし |
法人税 | 最大23.40% (法人住民税など 含めると約33.2%) | 20% |
相続税 | 最大55% | なし (一時所得として 10%課税) |
贈与税 | 20% (年110万の控除あり) | なし |
消費税 | 8~10% | 10% |
ほかVAT(付加価値税)という日本の消費税に値する税金が原則10%となっています。
(一部事業の取引は0%および5%になる)
また、ベトナムに相続税はありませんが、受け取った資産に対して一時所得10%の税金が課税されます。
それでも、日本よりはかなり低税率と言えるでしょう。
ちなみにベトナムにおける個人の所得税は日本同様に累進課税となっていて、最大35%です。
こちらは日本の個人向け所得税率表。
FX収益は基本的に「雑所得」で処理されるため、この所得税率表が適用されます。
ベトナムのFXへの税金は5%となっているため、日本の一番低い所得税率より低くなります。
仮にトレード収益が年100万円だった場合、日本なら所得税と住民税で15%の税率のため15万円。
(細かな条件は除きます)
ベトナムは住民税がなく、5%の税率だけのため税金は5万円です。
金額が大きくなるほどメリットも大きくなっていきます。
移住を考え始めそうなラインでもある、FXの年間課税所得が1000万円ある場合で比較してみましょう。
(上記表以外の控除や経費は除外)
所得税:(1000万円ー1536000円)×33%=2793120円
住民税:1000万円×10%=100万円
納税額:2793120円+100万円=3793120円
所得税:1000万円×5%=50万円
納税額:50万円
これだけ節税できるなら、移住するメリットを感じられるでしょう。
そしてFX収益額が増えるほど節税効率も高くなっていきます。
消費税的なものは日本とほぼ同水準ですので、かなりの節税効果を期待できますね。
ちなみに、日本でもできる節税対策の1つに法人化があります。
ですが、法人税同士でも10%以上の差があります。
そしてベトナムなら個人でトレードするほうが5%の税金で済むため、法人化するメリットもありません。
以上の内容から、ベトナムに移住したいと感じたトレーダーも多いのでは?
では、日本人トレーダーが移住しても後悔しないのでしょうか。
実際住んでみたら、思いのほか賃料が高い・物価が高い、予想外の費用が発生した、などトラブルが起こるかもしれません。
そこでベトナムに移住し生活するときのメリット・デメリットも紹介しておきます。
ベトナム移住でFXトレード生活するメリット・デメリット
ベトナム移住のメリット
- FXの税金が低い
- 親日的なベトナム人が多い
- 若者が多く活気がある
- 日本人移住者も多くコミュニティがある
- 日本が近く行き来しやすい
- 重犯罪は少ない
- 観光スポットは充実している
- ベトナム料理は日本人向けの味付け
- 物価が安い
- 過ごしやすい気候
- 首都ハノイは四季もある
FXの税金が低い
前述したように、FXへの税金の安さが最大のメリットですね。
親日的なベトナム人が多い
ベトナムは親日的で一部学校では日本語授業があるところも。
また国内のメインの足でもあるバイクはホンダとヤマハのシェアがかなりを占めます。
国交ははるか昔の西暦700年代からあったようです。
そしてODA支援実績でも日本が1位となっています。
さらに最近は漫画やアニメも若者の間で人気となっています。
このように日本とのかかわりも深く、ベトナム人の生活に深くかかわっている日本に対し好意的な国民が多いのも納得と言えるでしょう。
もちろん全員が日本に好意的ではないと思いますが、親日国での生活なら余計なストレスなく過ごせるでしょう。
若者が多く活気がある
ベトナムの人口や約1億人で、平均年齢は31歳となっています。
日本が約49歳なのに対しかなり若者の国と言えるでしょう。
若者が多いため、それだけ活気があります。
時間などに割とルーズな傾向もありますが、若者パワーで今後も成長していくのは間違いないでしょう。
日本人移住者も多くコミュニティがある
日本人移住者は2万人少々いるようです。
ほとんどは日本企業の移住者ですが、都市部には日本人コミュニティもあり困ったことがあっても相談しやすい環境と言えます。
最初は何かとわからないことだらけだと思いますし、そういった仲間がいるだけで安心できるでしょう。
日本が近く行き来しやすい
日本とは飛行機で約6時間の距離にあるベトナム。
これくらいの時間なら日帰りで日本に一時帰国することも十分可能です。
割と身近な海外という点もメリットと言えるでしょう。
重犯罪は少ない
最近の経済的な発展に伴い、ベトナムでも貧富の差が広まってきているため、貧困層による軽犯罪は増加傾向とのこと。
外国人を狙ったスリ・窃盗などの軽犯罪はそれなりに発生しているようですが、強盗殺人などの重犯罪はほとんどないようです。
移住するなら、あまり目立たない格好にする、かばんはしっかり身につけられるものにするなど対策すれば、それほど問題ないでしょう。
観光スポットは充実している
世界遺産や古都・遺跡など観光スポットが豊富なベトナム。
南北に縦長な国土のベトナムは、四季も感じられますし観光するにも最適です。
また、近隣のアジア各国へのアクセスも良く、国内外で旅行しやすい環境と言えます。
ベトナム料理は日本人向けの味付け
ベトナム料理は辛すぎず濃すぎずの程よい味付けで日本人好みの味と言えます。
(もちろん人によりますが)
移住するのであれば食は大事な要素だけに、ご飯がおいしくければある程度は安泰と言えるでしょう。
なお都市部には日本の飲食店も進出しているため、和食好きなら不自由しないでしょう。
なお食にこだわるなら、グルメ激戦区のホーチミン市がおすすめです。
物価が安い
ベトナムの物価は日本より安め。
ザックリとですが、半額以下となっています。
観光客をターゲットにしたレストランは1000円くらいするためほぼ変わりませんが、海外向けサービス以外は安く購入できます。
たとえば500ml入りミネラルウォーターなら30円しないくらいです。
過ごしやすい気候
南北に細長い国土ですので地域により気候は変わりますが、だいたい平均気温20度前後で過ごしやすい国です。
首都ハノイであれば比較的日本に似た気候と言えるでしょう。
首都ハノイは四季もある
日本の沖縄より赤道に近く台湾と同じくらいの経度にある首都ハノイ。
ここは海も山もあり四季も感じられます。
年間の平均気温は20度前後で、冬は10度以下にまで下がります。
一部地域では雪が降ることも。
1~2月は最も寒く、7~8月は最も暑くなるところは日本と同じです。
さすがに日本ほどハッキリとした四季ではありませんが、季節を感じることはできるでしょう。
メリットを見れば移住してもいいかな?と思えるかもしれません。
ただし、デメリットもありますのでしっかり確認しておきましょう。
ベトナム移住のデメリット
- いま使っているFX業者を使えない
- ベトナム語と英語メインで日本語が通じる場所は少ない
- おおらかな国民性だが時間にルーズ
- 公共交通機関が充実していない
- 交通マナーが悪い
- 都市部の大気汚染がひどい
- 水道水はそのまま飲めない
- インフラは脆弱
- 医療体制のレベルは低い
- 住居トラブルが多い
- 郵便物が届かないことが多い
- 盗難被害は多め
いま使っているFX業者を使えない
ベトナムのお得な税率を適用するには、この国で改めて口座開設しなければいけません。
いままで日本で使ってきたFX口座は基本的に解約することになります。
インターネット上でトレードするだけのためベトナムからでも使えますが、日本のサービスを使って稼いだお金は日本に納税しなければいけません。
それでは節税目的で移住する意味もなくなってしまうでしょう。
ベトナム語と英語メインで日本語が通じる場所は少ない
外国人の多い都市部は英語が通じることも多いのですが、基本的に母国語はベトナム語です。
観光で田舎に行ったときなどは英語も通じないことがあるため、日常会話くらいは勉強したほうが生活しやすくなります。
おおらかな国民性だが時間にルーズ
温暖な気候の国だけに国民性も穏やかなベトナムは、時間にルーズです。
それだけに、日本のように時間きっちり電車がくるようなことはありません。
きっちりが好きな方には、多少ストレスを感じるかもしれません。
公共交通機関が充実していない
首都ハノイでも交通手段のメインはバイクです。
公共交通機関は充実していません。
あるのは首都間を結ぶ電車と都市内部のバスだけ。
ほかはタクシーで移動することになります。
郊外に移住する方は少ないと思いますが、もし田舎に住むなら車やバイクは必須です。
交通マナーが悪い
都市部には信号などもありますが、交通マナーは悪いです。
日本のようにしっかり止まってくれると思っていると事故にあうかもしれません。
都市部の大気汚染がひどい
都市部の移動手段がバスしかないベトナムでは、ほとんどがバイクとクルマを使っています。
そのため、排気ガスによる大気汚染がかなりヒドく、呼吸器系の疾患を抱えている方には厳しい環境です。
水道水はそのまま飲めない
インフラとして水道も普通に引かれていますが、蛇口から出る水をそのまま飲むことはできません。
インフラは脆弱
インターネット回線や電気・水道などのインフラはある程度整っています。
ですが、停電したら復旧に時間がかかるなどインフラの脆弱性は高めです。
FXトレード中に停電でもされたら、想定外の負けを拾ってしまうこともあるでしょう。
バッテリー式のノートパソコンやスマホなどで保険をかけておくと安心です。
医療体制のレベルは低い
日本や周辺の先進国に比べると医療サービスの質は劣ります。
また、都市と田舎での格差も広がっていて、安く受診できる公立の病院は医師不足などサービスの質にも問題を抱えています。
住居トラブルが多い
高級住宅ならいざ知らず、ベトナムの一般的な住居ではゴキブリやねずみなどがよく発生するようです。
日本人移住者の多くは高級住宅に住むため、ベトナムの一般家庭ほどではないでしょう。
ただし日本に住居より警戒する必要があります。
ほかにも照明など設備がよく故障する傾向があります。
日本の高品質なサービスに慣れているとストレスを感じるかもしれません。
郵便物が届かないことが多い
日本ではほぼ当たり前に届く郵便物ですが、ベトナムは届かないことの方が多いようです。
大事な文書などは配達記録郵便でなければ送れないでしょう。
盗難被害は多め
経済発展に伴い、ベトナムでは貧富の差が広がってきています。
そして貧困層によるスリや窃盗などの軽犯罪は増加傾向にあるようです。
殺人のような重犯罪は少ないものの。ちょっとしたお出かけでもある程度対策を考えることになります。
ここまでに紹介したベトナム移住のメリット・デメリットを確認して、問題ないと感じた方は手続きを進めていきましょう。
つづいて移住条件や手順を解説していきます。
ベトナム移住の条件と手順
ベトナムに移住する以上、長期滞在できるビザか永住権を取得することになります。
ですが、FXトレーダーの移住先として人気の高い周辺国(タイ/マレーシアなど)のように資産さえあれば簡単というわけではありません。
そこでまず、ベトナムで取得できるビザを紹介していきます。
ベトナムで発行されているビザ
- 観光ビザ
- 商用ビザ
- 投資家ビザ
- 家族帯同ビザ
- 留学ビザ
この5種類となります。
なお観光など15日以内の短期滞在であれば、日本人ならパスポートだけでビザ取得は免除されます。
ただし、パスポートの有効期限が入国時点で残り6ヶ月以上あることが条件です。
では、それぞれのビザに特徴や滞在期間、取得条件を見ていきましょう。
観光ビザの特徴と取得条件
- シングルエントリービザ(1か月)
・・・ベトナム大使館で申請/ネット申請し空港で発行 - マルチエントリービザ(3ヶ月)
・・・ベトナム大使館で申請/ネット申請し空港で発行
パスポートと証明写真の2点を揃えてベトナム大使館で申請する、もしくはオンラインで申請しイミグレーション(空港の窓口)で発行しましょう。
シングルエントリービザは一度出国すると無効になるもの。
マルチエントリービザは何度でも入出国可能です。
投資家ビザの特徴と取得条件
出資額によって滞在可能期間が異なります。
- 【DT1】出資額1000億VND以上(5~6億円程度)・・・5年
- 【DT2】出資金500億VND未満(2.5~3億円程度)・・・5年
- 【DT3】出資金30億~500億VND未満(2000万~3億円程度)・・・3年
- 【DT4】出資金30億VND未満(2000万程度)・・・1年
DT1~3のビザを持っている方がレジデンスカードを申請するとき、有効期限は次のようになります。
- DT1・・・最長10年間
- DT2・・・最長5年間
- DT3・・・最長3年間
3年以上の長期滞在ビザを取得するには約2000万円程度は必要になります。
商用ビザの特徴と取得条件
ベトナム企業に就職する
FXトレーダーの移住には適しませんが、ベトナム国内の企業や組織に就職する方に向けて発行されるビザです。
期間は1カ月〜3カ月と長期とは言えません。
家族帯同ビザの特徴と取得条件
ベトナム人やビザ保有者の配偶者など(最長2~5年)
配偶者がベトナム人であればこれがおすすめですが、多くの日本人FXトレーダーには適さないビザです。
留学(学生)ビザの特徴と取得条件
18歳以上(最長2年)
こちらも移住目的のFXトレーダーには適しません。
ちなみに観光・留学ビザでは働けません。
ベトナム永住権を得る方法
長期滞在ビザ以外にもベトナム永住権を取得する方法もあります。
ただし、条件はかなり厳しいです。
永住権取得には次の条件を満たす必要があります。
- ベトナム政府から勲章や称号を授与される
- 科学者や専門家として一時的に居住している
- ベトナム人の親/配偶者/子がスポンサーになっている人
- 2000年以前から居住している無国籍の人
節税目的での移住を目指すFXトレーダーには厳しい条件です。
先に紹介した長期滞在ビザの取得がおすすめです。
ここまでベトナムの長期滞在ビザの取得条件を紹介してきました。
ベトナム好きな方には申し訳ありませんが、近隣でもっと条件のいい移住先があるため、FXの節税目的であれば違う国をおすすめします。
節税効果の高いおすすめ移住先
ここで紹介した国は、どこもFXの税金がゼロです。
シンガポールやドバイなどは多少物価が高めで生活費もかかります。
また、ビザ取得には数千万円単位のお金も必要です。
対して、マレーシアなら数百万円程度で、税制もベトナムより好条件です。
もちろんデメリットもあるため、リンク先記事の移住によるデメリット部分もチェックしてみてください。
次に、ベトナムで口座開設可能な海外FX業者を紹介していきます。
ベトナム在住者・移住者におすすめの海外FX業者
- Exness(エクスネス)
- TitanFX(タイタンFX)
- XM Global(エックスエムグローバル)※XMトレーディングとは違います
日本国内業者は基本的に使えませんが、ここで紹介する海外業者はベトナムで口座開設できます。
それぞれの特徴を簡単に紹介していきます。
ベトナム対応のおすすめ海外FX比較
Exness | TitanFX | XM Global | |
---|---|---|---|
口座開設 ボーナス | × | △ | ○ |
入金 ボーナス | × | △ | ○ |
その他 ボーナス | × | △ | ○ |
スプレッド | 狭い | 狭い | 広め |
約定力 | 高い | 高い | 高い |
最大 レバレッジ | 2000倍 (一部無制限) | 500倍 (一部1000倍) | 1000倍 |
残高による レバレッジ制限 | あり $5000超~ | なし | あり $4万超~ |
ゼロカット | 〇 | ○ | ○ |
スキャルピング | 〇 | ◎ | ○ |
両建て | 〇 | △ (同一口座のみ) | △ (同一口座のみ) |
法人口座 | 〇 | ○ | × |
△になっているTitanFXのボーナスは、期間限定のものに限られます。
XM Globalは常設されているためいつ口座開設しても適用されます。
Exnessの特徴
この中でもっともトレード環境に優れた海外FX業者です。
狭いスプレッド、レバレッジ無制限(実際は最大21億倍)、ロスカット水準0%など他社を上回るスペックを誇ります。
デメリットはボーナスがないこと、日本でのシェアが低めなことくらいですね。
移住を考えるようなレベルであれば微々たる金額のボーナスは不要だと思います。
ベトナムでトレードを始めるなら、Exnessはおすすめです。
選択肢は「スタンダード口座」「MT5」を選んでおけばOKです。
(あとで変更する方法もあり)
TitanFX特徴
初心者にとってうれしい常設の口座開設&入金ボーナスキャンペーンはありませんが、運が良ければ期間限定で開催しています。
スペック的には業界でもトップクラスに優れています。
最大レバレッジだけは500倍と低めですが、残高に応じたレバレッジ制限もありませんし、スプレッド(手数料)も狭いため低コストで売買可能です。
1日に何十回、何百回など多くトレードするスキャルピングメインの方に最適な海外FX業者です。
手続き時の選択肢は「ブレード口座」「MT5」が最適です。
XM Globalの特徴
口座開設数が日本で100万口座を突破しているXMトレーディングのグループ企業が運営しています。
サービス内容は一緒で、対応国が違うだけですね。
ここで紹介した業者の中で、もっともボーナスが充実しています。
日本でXMトレーディングを利用していた方は、同じ環境でトレードできる分スムーズです。
ただし、日本独自の極(KIWAMI)口座は用意されていないため、この口座タイプを利用していた方は注意してください。
手数料は少し増えますが、XMゼロ口座で代用するか、先に紹介したExness(エクスネス)の低スプレッド口座をおすすめします。
\今だけ!ここから登録で軍資金13000円プレゼント/
【入力5分】XM公式
口座開設はこちら
口座開設時、居住国の選択欄は「Vietnam」を選びましょう。
口座タイプは「スタンダード」、取引プラットフォームは「MT5」を選べば不自由なく誰でも快適にトレードできます。
早ければ数分、最長1営業日で審査が終わり口座開設が完了します。
こちらの記事は日本向けのXMトレーディング版ですが、過程は同じですのでぜひ参考にしてください。
口座開設してからFXトレード開始までの手順
- ベトナム対応の海外FXで口座開設
- 入金を済ませる
- 取引ツールをインストール
- 取引ツールから開設した口座にログイン
- トレード開始!
口座開設後、銀行振込やベトナムで作成したクレジットカードなどで入金します。
つづいて、パソコンを使うなら、公式サイトから取引ツール(取引プラットフォーム)をダウンロードし、インストールしましょう。
スマホやタブレットなら、アプリストアでMT4/MT5アプリを検索し、インストールしてください。
ウェブトレーダーというブラウザ上で使えるツールもありますが、機能が充実していないためおすすめしません。
インストール後、取引ツールから開設した口座にログインします。
口座番号とパスワード、サーバー名が必要ですが、パスワードだけは開設時に自分で入力した文字列を覚えておかなければいけません。
忘れてしまった方は、公式の会員ページでパスワード変更してください。
これでトレード準備は万全です。
最初は小さなロットで始めてみてください。
ベトナムでのFXトレードに関するQ&A
まとめ
ベトナムでFXを始める方法を紹介しました。
同国対応の海外FX業者を使えばトレードを始められます。
また、トレード収益に課税される税金はわずか5%のため、日本から移住することで大幅な節税効果を期待できます。
物価も安く生活していくコストをかなり抑えることができるでしょう。
ただし、編集部としては税金がゼロのマレーシアやタイをおすすめします。
また、資金がある方はシンガポールやドバイもおすすめです。