Exnessには、次のように2グループ・5つの口座タイプがあります。
スタンダード口座 (初心者向け) |
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プロ口座 (中上級者向け) |
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この中で、コストを気にする中上級トレーダーに最適なプロ口座グループの1つ「プロ口座」を徹底解説。
名称のとおりプロトレーダー向けなのか?どういった点がプロ仕様なのか?や、メリットやデメリット、開設手順をまとめました。
Exnessプロ口座の特徴&おすすめの人
Exnessプロ口座の特徴
- 即時約定に対応
- 手数料が安い
取引ツールの注文/精算ボタンを押したときの処理方法を「即時約定(そくじやくてい)」と「成行約定(なりゆきやくてい)」の2つから選べます。
プロ以外の口座タイプはすべて成行約定のため、注文ボタンを押してから処理されるまでのわずかな時間でトレーダーが想定した価格からズレる可能性もあります。
そういったリスクがないため、確実に狙った価格で約定したい方に最適です。
また、プロ以外の口座タイプより手数料を安く抑えられます。
取引コストを気にされるトレーダーにもおすすめです。
なお、トレーダーの注文がその価格で処理できなかった時に新たな価格が提示される「リクオート」がある点は、メリットでもありデメリットにもなります。
こんな人におすすめ
取引コストを安くしたい人、狙った価格で注文/精算したい人におすすめです。
価格変動が激しい時間帯を狙ってトレードすると、リクオートが多発する可能性もあるためおすすめしません。
このスタイルに該当する場合は、手数料も安くスキャルピングに最適な「ゼロ口座」をおすすめします。
Exnessプロ口座の性能/スペック
初回入金額 | 1000ドル |
---|---|
スプレッド | 0.1 ピプス~ |
取引手数料 | なし |
最大レバレッジ | 無制限 |
取引商品 | 外国為替、貴金属、仮想通貨、エネルギー、株式、インデックス |
最小ロットサイズ | 0.01 |
最大ロットサイズ | 200 (7:00~20:59 GMT+0), 60 (21:00 - 6:59 GMT+0) |
最大ポジション数 | 無制限 |
ロスカット水準 | 0 |
マージンコール | 0.3 |
約定方式 | 即時約定 (外国為替/貴金属/エネルギー/株式/インデックス) 成行約定 (仮想通貨) |
スワップフリー | 銘柄に応じて対応 |
Exnessプロ口座のメリット
- スプレッドによる手数料が安い
- 取引手数料がない
- 狙った価格で注文/清算できる(即時約定)
- 開設時に成行と即時約定を選択可
スプレッドによる手数料が安い
1回の注文ごとにExnessへ支払う手数料であるスプレッド。
このスプレッド手数料が安く抑えられています。
ロースプレッドやゼロ口座は、プロよりスプレッドによる手数料がさらに安いものの、トレード量ごとに発生する別の手数料があります。
合算すればプロ口座が最安となるため、コストを気にするトレーダーにおすすめです。
取引手数料がない
プロ口座では、取引ごとに発生するスプレッドとは別の、トレード量ごとに発生する手数料がありません。
スプレッドによる手数料だけで良いため、Exnessの中で最もコストを抑えられます。
狙った価格で注文/清算できる(即時約定)
プロ口座の特徴でもある即時約定。
為替相場は常に動いているため、注文ボタンを押したタイミングの価格で処理されるとは限りません。
プロ以外は、そのときどきの価格に応じて処理される成行約定のため、注文ボタンを押したタイミングで価格変動があれば、変動後の価格で処理されてしまいます(スリッページという)。
たとえば、ドル円(USDJPY)で1ドル100.00円で買い注文したにもかかわらず、実際の処理は100.10円になってしまう可能性もでてきます。
値幅は10pipsですが、1ロットの注文であれば1万円分の損失です。
その点、プロ口座の即時約定なら、希望価格で処理されなければExness側から価格の提示があります。
納得いかなければ拒否することで無駄な注文を省けます。
開設時に成行と即時約定を選択可
Exnessで口座開設するときに、成行約定か即時約定を選択できます。
取引手数料を抑えつつ即時約定で処理して欲しい方は選択しましょう。
メリットだけでなくデメリットも確認しておきましょう。
Exnessプロ口座のデメリット
- リクオートがある
- 相場の変動が激しいときはリクオートが多発する可能性がある
- 初回の最低入金額が高い(1000ドル~)
- 仮想通貨CFD取引はほかのタイプ同様に成行約定
- NDD/ECN方式ではない
リクオートがある
注文・精算ボタンを押したときの価格でExness側が処理できなかった場合、価格が提示される(=リクオート)ケースがあります。
無駄な損失を抑えられる反面、トレードチャンスを逃す可能性もあります。
リクオートを避けたい方は、MT5を選んで成行約定を選択しましょう。
相場の変動が激しいときはリクオートが多発する可能性がある
重要な経済指標発表のタイミングや、早朝の市場オープン時など、価格変動が激しい時間帯があります。
ほかの海外FX業者では、こういったタイミング狙いのトレードは禁止されていることがほとんどですが、Exnessでは可能です。
ただし、価格変動が激しいタイミングはリクオートも発生しやすくなります。
頻繁にリクオートが発生するようでは、思うようにトレードできないでしょう。
初回の最低入金額が高い(1000ドル~)
プロ口座では、初回のみ最低入金額は1000ドル以上となっています。
FXを始める資金として1000ドル程度あれば理想的ですが、それ以下の資金しか準備できない方もいることでしょう。
あまり資金を用意できない方には厳しいハードルとなります。
仮想通貨CFD取引はほかのタイプ同様に成行約定
即時約定が特長でもあるExnessプロ口座ですが、仮想通貨CFD銘柄をトレードするときは強制的に成行約定で処理されます。
即時約定で仮想通貨トレードしたい方は、他社を選ぶことになるでしょう。
NDD/ECN方式ではない
FX業者の注文処理方式には、DD方式とNDD方式があります。
そして、NDD方式にはSTP方式とECN方式があり、ECN方式はトレーダーの注文をそのまま金融市場に流してくれるもっとも透明性の高い形態です。
プロ口座はNDD/STP方式を採用しているため、ECN方式を求めている方はゼロ・ロースプレッド口座をおすすめします。
次からは、Exnessプロ口座とほかのタイプのスペックを比較していきます。
ここまで解説した特徴やメリット・デメリットを、具体的な数値でも確認してみましょう。
Exnessのプロ口座とほか4タイプのスペック比較
プロ | スタンダード | スタンダード セント |
ロースプレッド | ゼロ | |
---|---|---|---|---|---|
初心者向け | △ | 〇 | 〇 | △ | △ |
スプレッド | 狭い | 広め | 広め | 特に狭い | 特に狭い |
取引手数料 (1ロット 取引毎) |
無料 | 無料 | 無料 | 7ドル | 0.4ドル~ |
スワップ フリー |
銘柄ごと | 銘柄ごと | 銘柄ごと | 銘柄ごと | 銘柄ごと |
レバレッジ 無制限 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
EAの利用 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
コピー トレード (※) |
× | × | × | × | × |
取引ツール | MT4/MT5 | MT4/MT5 | MT4/MT5 | MT4/MT5 | MT4/MT5 |
取引銘柄 | すべて | すべて | FX 貴金属 |
すべて | すべて |
通貨単位 | 10万通貨 | 10万通貨 | 1000通貨 | 10万通貨 | 10万通貨 |
約定方式 | MT5 即時/成行 MT4 成行 |
成行 | 成行 | 成行 | 成行 |
大きな違いは、スプレッドと約定方式くらいです。
スタンダードセント口座だけは通貨単位と取引銘柄が少なくなっていますが、超初心者向けのためおすすめしません。
それ以外はExnessの提供するサービスをすべて利用できます。
では、FXトレードで特に重要な手数料を見ていきましょう。
主要FX銘柄のスプレッド+取引手数料を比較
プロ | スタンダード | スタンダード セント |
ロースプレッド | ゼロ | |
---|---|---|---|---|---|
USDJPY (米ドル/円) |
0.7pips | 1.1pips | 1.1pips | 0.77pips | 0.77pips |
EURUSD (ユーロ/米ドル) |
0.6pips | 1.0pips | 1.0pips | 0.77pips | 0.77pips |
GBPUSD (英ポンド/米ドル) |
0.7pips | 1.2pips | 1.2pips | 0.87pips | 0.99pips |
Exnessではプロ口座がもっとも取引コストを抑えられます。
銘柄によって多少異なるため、ロースプレッドやゼロ口座が有利になるケースもあります。
ですが、ほとんどの銘柄でプロ口座が1番節約できるでしょう。
デメリットにもなるリクオートが苦手な方は、MT5を選んで成行約定を選択すれば手数料を抑えつつほかの口座タイプのようにも利用できます。
では、そんなプロ口座がおすすめではない人について解説していきます。
プロ口座をおすすめしない人
プロよりスタンダード口座がおすすめの人
FX初心者、国内FX業者からの乗り換えを考えている方におすすめです。
Exnessの高いレバレッジを始め、ハイレベルなトレード環境を思う存分使えます。
プロよりスタンダードセント口座がおすすめの人
FX初心者、FXトレードに強い不安を感じている方におすすめです。
取引金額の規模がプロ、スタンダード、ロースプレッド、ゼロ口座の100分の1サイズのため、トレードで負けても損失を抑えやすい環境になっています。
デモトレードではなく、リアルマネーを使っての体験は貴重です。
本当に稼げるのか?と不安を感じているなら、損失を抑えつつリアルトレードできるスタンダードセントが最適です。
プロよりロースプレッド口座がおすすめの人
Exnessではプロ口座と同じ中上級者向けのロースプレッドは、マイナー通貨ペアをトレードしたい方、マイナー通貨ペアでスキャルピングされる方におすすめです。
AUD(豪ドル)、CAD(カナダドル)、NZD(ニュージーランドドル)などを含むマイナー通貨では、ロースプレッドの方が取引コストを抑えられるケースが多いです。
USDJPY、EURUSD、GBPUSDといったメジャー通貨ペアやエキゾチック通貨ペアは、次に紹介するゼロ口座と相性が良いです。
プロよりゼロ口座がおすすめの人
USDJPY、EURUSD、GBPUSDなどのメジャー通貨ペアをトレードする方、メジャー通貨ペアでスキャルピングされる方におすすめです。
取引量ごとの手数料は発生しますが、スプレッドとの合算ではプロとロースプレッド口座より低コストでトレードできる通貨ペアも多いです。
なお、銘柄によってコストの有利不利はことなります。
かならず、Exness公式サイトでその時点の手数料をご確認ください。
Exness公式はこちら↓
「マーケット」→「外国為替CFD」の順に進めれば、スプレッドと取引手数料の比較表があります。
Exnessプロ口座の開設手順
- Exness公式にアクセス
- アカウント情報を登録
- Exness公式にログイン
- 「新規口座開設」を押す
- 「プロ」を選ぶ
- レバレッジの選択
- 通貨の選択
- 約定タイプの選択
- ニックネームの入力
- パスワードの入力
- 「口座開設」ボタンを押す
【1】Exness公式にアクセス
最初にExnessアカウントを開設します。
まずはExness公式サイトを開いてください。
こちらからアクセスできます。
【2】アカウント情報を登録
住んでいる国(住民票がある国)、メールアドレス、パスワードを入力してください。
パートナーコード(任意)は無視して構いませんが、当サイトのコードを入力して頂ければキャッシュバックが付きます。
【3】Exness公式にログイン
先ほど登録したばかりのメールアドレスとパスワードで、Exness公式ページから会員ページにログインします。
【4】「新規口座開設」を押す
最初に表示されるページ内に「新規口座開設」ボタンがあります。
こちらのボタンをクリック・タップしてください。
【5】「プロ」を選ぶ
口座タイプの選択ページが表示されます。
ここで「プロ」を選びましょう。
取引ツール(取引プラットフォーム)は「MT5」がデフォルトで選択されています。
「MT4」が良い方は、上画像の右上にある選択欄で「MT4」に切り替えてください。
「続行」ボタンを押すと、次の入力フォームが表示されます。
すべて選択・入力していきます。
【6】レバレッジの選択
ここでは適用されるレバレッジ倍率を選びます。
初期状態は「1:2000」になっているため、そのままで問題ありません。
Exnessでは無制限レバレッジも選べますが、適用条件クリア後となります。
興味がある方は、こちらの記事でご確認下さい。
【7】通貨の選択
プロ口座内の基本通貨を選びます。
日本在住なら「日本(JPY)」など、在住国の通貨をおすすめします。
ご利用の決済手段側と通貨が異なる場合、為替交換が発生するため揃えた方が有利です。
【8】約定タイプの選択
プロ口座(MT5)のときだけ、「成行」「即時」から約定タイプを選ぶことになります。
プロ口座を選ぶ理由の1つでもある「即時約定」をおすすめします。
【9】 ニックネームの入力
今回開設するプロ口座のニックネームを自由に付けられます。
トレード手法の検証用であればそのトレード名称を、FX自動売買ツールであればツール名を付けておくことで管理画面でわかりやすくなります。
初めてご利用される方であれば、デフォルト(プロ)のままで問題ありません。
あとから変更可能です。
【10】パスワードの入力
開設するプロ口座に、取引ツールからログインするとき用のパスワードを作成してください。
なお、手順2のアカウント情報登録時のパスワードは、Exness公式サイトにログインするときのものです。
【11】「口座開設」ボタンを押す
すべて入力し終えたら、「口座開設」ボタンを押せば完了です。
会員ページでは以下のように表示されます。
Exnessプロ口座への入金手順
- Exness公式にログイン
- 「入金」を押す
- 入金手段を選ぶ
- 「入金先口座」「金額」と入金手段ごとにある入力フォームを埋める
- 「続ける」を押して入金手段ごとに手続きを済ませる
【1】Exness公式にログイン
Exness公式にアクセスして会員ページにログインしてください。
【2】「入金」を押す
ログインするとマイアカウントページが表示されます。
開設済みのプロ口座の枠内にある「入金」ボタンを押す、または、メニューにある入金を押しましょう。
【3】入金手段を選ぶ
対応している入金手段が一覧表示されます。
好きな方法を選んでください。
クレジットカード(デビットカード)は「Bank Card」が該当します。
日本在住者の場合、JCBブランドのみ利用可能ですのでご注意ください。
【4】「入金先口座」「金額」と入金手段ごとにある入力フォームを埋める
入金先のプロ口座番号、入金額のほか、選んだ入金手段に応じて手続きを進めましょう。
(カード入金ならカード番号入力など)
【5】「続ける」を押して入金手段ごとに手続きを済ませる
入力フォームを埋めたら「続ける」ボタンを押してください。
それ以降は入金手段に応じて手続きを進めましょう。
銀行振込なら指定の口座へ振込手続きを、bitwalletなどのオンライン決済サービスであれば決済サービス側にログインして最終確認をすることになります。
Exnessプロ口座に関するQ&A
- 初心者でも使えますか?
- プロ口座の利用条件はありますか?
- 約定拒否はありますか?
- 即時約定と成行約定の違いは?
- リクオートとはなんですか?
- ゴールド銘柄は取引できますか?
初心者でも使えますか?
Exness公式では中上級者用となっていますが、初心者でも問題なく利用できます。初回入金額が最低1000ドルである点だけご注意ください。
プロ口座の利用条件はありますか?
とくにありません。初心者から上級者までトレード資金を1000ドル以上用意できる方であれば誰でも開設可能です。
約定拒否はありますか?
約定拒否(リクオート)はあります。プロ口座開設時に「即時約定」を選択された場合、価格変動が激しいタイミングでの注文・精算は約定拒否されることがあります。
即時約定と成行約定の違いは?
注文・精算ボタンを押したタイミングの価格で必ず約定するのが「即時約定」、
リクオートとはなんですか?
トレーダーが注文・精算したときに、Exness側で処理が終わる前に価格変動が起こることで約定されず新しい価格を提示されることをリクオートと言います。Exnessではプロ口座のみ適用されています。
ゴールド銘柄は取引できますか?
プロ口座ではゴールド銘柄も取引可能です。Exnessで扱うすべての銘柄に対応しています。
まとめ
Exnessで用意されている口座タイプの中で、中上級者向けの「プロ口座」について紹介しました。
低コストでトレード可能、即時約定機能が備わっているなどの特徴があります。
望んだ価格で確実に取引したい方におすすめです。
ただし、リクオート(約定拒否)がある点にはご注意ください。