レバレッジ無制限、狭いスプレッドなど、魅力的なサービスを提供している海外FX業者「Exness(エクスネス)」。
このページでは、Exnessで用意されている口座タイプを徹底解説していきます。
これからFXを始める方、いま別のFX業者を使っていてもっと良い環境に乗り換えたい方はぜひ参考にしてください。
最初はExness「スタンダード口座」がおすすめ
Exnessでは口座の種類が5タイプ用意されています。
すぐにトレードを始めたい方は、5タイプの中でExnessスタンダード口座をおすすめします。
(スタンダードセントではありません)
スタンダード=標準という名称のとおり、Exnessの魅力的なサービスや優れた口座スペックのほとんどに対応している万能タイプです。
それ以外のタイプは、自分なりのトレードスタイルを持っている中・上級者に向けた特化型のスペックを備えています。
独自のトレード手法がある方は相性のいいタイプを選びましょう。
ただし、初心者の方はトレードスタイルも確立されていないはず。
経験を積んで慣れてきてから切り替えていきましょう。
(切替は無料で可能です)
最初はスタンダードタイプを選んでおくことをおすすめします。
(取引プラットフォームは高性能なMT5を選んでおきましょう)
次からは、Exness口座タイプごとに特徴を詳しく比較していきます。
自分と相性のいいタイプ選びにお役立てください。
【全5タイプを徹底比較】Exness口座タイプの違いは?
スタンダード | スタンダード セント | ロー スプレッド | ゼロ | プロ | |
---|---|---|---|---|---|
初回 入金額 | 10ドル~ 決済手段 による | 10ドル~ 決済手段 による | 1000ドル | 1000ドル | 1000ドル |
通貨単位 | 10万通貨 | 1000通貨 | 10万通貨 | 10万通貨 | 10万通貨 |
スプレッド | 0.3pips~ | 0.3pips~ | 0pips~ | 0pips~ | 0.1pips~ |
手数料 | なし | なし | 1ロット毎 7ドル | 1ロット毎 0.4ドル~ | なし |
最大 レバレッジ | 上限なし | 上限なし | 上限なし | 上限なし | 上限なし |
取引できる 商品 | FX 貴金属 仮想通貨 エネルギー 株式 インデックス | FX 貴金属 | FX 貴金属 仮想通貨 エネルギー 株式 インデックス | FX 貴金属 仮想通貨 エネルギー 株式 インデックス | FX 貴金属 仮想通貨 エネルギー 株式 インデックス |
最小 ロットサイズ | 0.01 | 0.01 | 0.01 | 0.01 | 0.01 |
最大 ロットサイズ | 【7:00~20:59】 200ロット 【21:00~6:59】 20ロット | 200ロット | 【7:00~20:59】 200ロット 【21:00~6:59】 20ロット | 【7:00~20:59】 200ロット 【21:00~6:59】 20ロット | 【7:00~20:59】 200ロット 【21:00~6:59】 20ロット |
最大 ポジション数 | 無制限 | 1000 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
マージン コール | 60% | 60% | 30% | 30% | 30% |
ストップ アウト (ロスカット) | 0% | 0% | 0% | 0% | 0% |
注文約定 方法 | 成行 | 成行 | 成行 | 成行 | 【即時】 外国為替 貴金属 エネルギー 株式 インデックス 【成行】 仮想通貨 |
スワップ フリー | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 |
取引ツール | MT4 MT5 | MT4 | MT4 MT5 | MT4 MT5 | MT4 MT5 |
FX自動売買 (EA) | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 |
初心者の方はわからない用語も多いと思いますので、簡単に解説しておきます。
(これ以降の記事内でも詳しく解説していますのでご参考下さい)
- 通貨単位・・・・Exnessが設定している口座タイプごとの取引金額
- スプレッド・・・1回の取引で発生する手数料の値幅
- レバレッジ・・・預け入れた資金を元に2倍以上の額で取引可能にする仕組み
- ロット・・・・・注文の単位
- ポジション数・・注文の数
- マージンコール・・・・資金が足りないことを通知する仕組み
- ロスカット・・・それ以上の損失を防ぐために強制決済する仕組み
- 約定・・・・・・取引が成立すること
- スワップ・・・・2つの通貨間の金利差
Exnessの口座タイプで共通の特徴
- 10万通貨単位(スタンダードセント以外)
- 最大レバレッジに制限がない
- 注文可能な最大ロット数は200 lot
- 保有可能な最大ポジション数に制限なし(スタンダードセント以外)
- 証拠金維持率は0%でロスカット
- スワップフリーでのトレードも可能
- 世界共通の取引ツール「メタトレーダー(MT)」に対応
- ボーナス特典が付かない
- EAを利用可能
これらの特徴について詳しく解説していきます。
10万通貨単位(スタンダードセント以外)
Exnessスタンダードセント以外は10万通貨単位で取引できます。
(スタンダードセントは100分の1サイズの1000通貨単位)
FX業者が独自に決めている取引の単位で、1口の注文に対する通貨量のこと。Exnessをはじめ海外FX業者は10万通貨単位が基本です(国内業者は1万通貨単位が多い)。そしてExnessにおける10万通貨単位とは1口=1ロットの注文に対する通貨量のことです。
仮にFX取引でドル円を1ロット注文した場合、10万ドル分注文することになります。
投資会社や大口の個人投資家ならまだしも、ほとんどの一般トレーダーは1口10万ドル分も注文できないはず。
ですがExnessではそんな一般トレーダーでも手軽に売買できるよう、高いレバレッジをかけられるようになっています。
たとえばレバレッジ1000倍であれば、10万ドル÷1000倍=100ドル分の軍資金があれば注文可能になり、あまり資金のないトレーダーでも簡単に大きな金額を動かせます。
レバレッジについては次の項目で解説します。
最大レバレッジに制限がない
Exnessではどの口座タイプも設定可能なレバレッジ上限が決まっていません。
学校で習う「てこの原理/てこの作用」を意味する英単語で、小さな力で大きなもの(金額)を動かす仕組みのこと。FXトレードにおいては業者の口座に証拠金を預け入れることで、設定したレバレッジ倍率分の注文を可能とするサービスです。1万円預け入れた場合、レバレッジ1000倍なら1000万円注文できることになります(細かな条件は省きます)。
Exnessであれば、極端な例ではレバレッジ1億倍でも設定できてしまいます。
ただしレバレッジ変更画面の倍率入力欄は「2000000000=20億倍」までしか入力できません。
とはいえ、ここまでの規模になると実質無制限のようなものと言えるでしょう。
上限に設定すれば、20億円分を軍資金1円で注文できてしまうわけですからね。
ちなみに無制限設定にするには次のような条件があります。
- 最低10ポジション(指値注文以外)と最低5ロット(または500セントロット)の決済履歴が必要
- 実際のレバレッジ倍率は低くなることもある
ハイレバレッジ取引に興味がある方は、これら条件を踏まえつつほかの海外FX業者では味わえない高倍率トレードを体験してみてください。
なお当サイトでは稼ぎやすさと安全性を考慮して1000~2000倍程度をおすすめします。
注文可能な最大ロット数は200 lot
Exnessでは1回の注文で200ロットまで指定できます。
FX業者で注文するときに使われる単位のことをLot=ロットと言います。Exnessでは0.01~最大200ロットまで指定可能です。
ライバル他社の海外FXブローカーでは最大50~100ロット程度が多いため、かなり高く設定されています。
一般トレーダーが200ロットを注文することはまずありえないため、あまり意味がない規模ではあるのですが、1000万や1億円以上の資金を動かせる方にとって上限の高さはメリットです。
1ロットの注文に必要なトレード資金(証拠金)はどれくらい?
トレードする商品(FX、株式指数、仮想通貨など)とレバレッジによって異なりますが、ここでは日本人に一番馴染みのある米ドル円(USDJPY)で計算してみます。
仮にUSDJPYが1ドル=130円・利用している口座タイプのレバレッジが2000倍設定だった場合、次の計算式となります。
1ロット(=10万通貨=10万ドル)×130円÷2000倍=6500円
この条件下であれば1ロット(1300万円分)をわずか6500円のトレード資金で注文できてしまいます。
もし最大値の200ロット注文するなら、6500円×200ロット=130万円の証拠金があればいいわけですね。
もちろん証拠金だけこの条件をクリアしていても、変動に耐えられる資金も必要です。
そのため、実際トレードすることはできませんが、実に1300万円×200ロット=26億円もの注文が出来てしまう環境を誰でも利用できます。
21:00~は最大20ロットに制限あり
後述しますが、Exnessスタンダードセント以外の口座タイプでは、21:00~6:59まで最大20ロットの制限されます。
200ロットを注文するためにはそれ以外の時間帯でなければできません。
とはいえ、21時以降は20ロットを10回注文すれば同じことです。
大きなマイナスポイントにはならないでしょう。
保有可能な最大ポジション数に制限なし(スタンダードセント以外)
前述した1回の注文(1ポジション)に対する最大ロット数は200ロットまででしたが、Exnessで保有可能な最大ポジション数に関しては制限がありません。
この点は、ほかのFXブローカーにはないExnessならではのメリットです。
通常のブローカーであれば100~200ポジションほどに制限されています。
保有ポジション数無制限を提示できるのは、Exnessが安定経営できていること、また資金的な体力があるからこそと言えるでしょう。
証拠金維持率は0%でロスカット
Exnessのロスカット水準は証拠金維持率が0%に設定されています。
ロスカットは強制決済のことで、FXブローカーが定めた水準まで証拠金維持率が下がると共析的に保有しているポジションを決済する仕組みです。証拠金維持率とは口座に預けているトレード資金や含み損益に対してどれくらい余裕がるのか?を示す割合で、0%は資金ゼロの状態を意味します。FXブローカーでは顧客資産を守るためにこのロスカットという仕組みが備わっています。
ライバル他社では20~100%に設定していることが多いため、Exnessはかなり緩い設定です。
ちなみに証拠金維持率20~100%まで低くなった状態ではほぼ挽回することはできないでしょう。
できるのは入金して維持率を回復させる、あきらめて損切りし再スタートする、トレードから引退することくらいです。
スワップフリーでのトレードも可能
Exnessではスワップ(金利)がフリー(ゼロ)のトレードも可能です。
FXトレードするときは必ず2つの法定通貨のペアで取引します。そして、それぞれの国の通貨には金利が設定されているため、保有中は金利分も1日に1回損益に加算(減算)されていきます。この金利差をスワップといい、発生する金額をスワップポイントと呼びます。なお毎日保有中のポジションに加減算されていきますが、水曜日分の計算時だけは土日分も含めて3日分となるため注意が必要です。
スワップフリーだと何がいいのか?ですが、通貨ペアの売りと買い注文では金利が高い方が人気です。
そうなると、金利の高い通貨の買い注文が多くなります。
そこで、金利の低い通貨を買い金利の高い通貨を売ると、その差はマイナスとなり金利差のマイナス分が毎日加算されていくことに…。
もしポジションを長期保有するトレードスタイルをしているなら、日々マイナススワップが増えていってしまうわけですね。
このように、多くの方は金利が高い通貨(人気が高いほう)を買うため、人気の低い通貨を注文する場合、スワップフリーの方が有利となります。
世界共通の取引ツール「メタトレーダー(MT)」に対応
ロシア企業が開発している無料で使えるトレードツール「メタトレーダー(MT)」に対応しているExness口座。
ツール側からExness口座にログインすることで入金してあるトレード資金を使って売買できます。
このメタトレーダーにはバージョン4と5(MT4とMT5)があり、どちらも利用可能です。
MT4はサポートが終了しているため、これからトレードを始める方はMT5をおすすめしますが、昔から利用されてきたトレードツールや分析ツールの中にはMT4しか対応していないものも。
旧ツールを使う予定がある方はMT4を選ぶことになります。
ボーナス特典が付かない
Exness(エクスネス)最大のデメリットと言えるのが、一切ボーナスキャンペーンがない点です。
ライバルとなる海外FX業者のほとんどは口座開設するだけでもらえる入金不要ボーナス、トレード資金を入金したときにもらえる入金ボーナスを配布しています。
最大5~10万円程度ですが、トレード資金は多いほど安全で稼ぎやすくなります。
FX初心者の方にとってはかなりありがたいキャンペーンと言えるでしょう。
それ以外にも独自のポイント還元制度や新年などに期間限定キャンペーンを積極展開しています。
でもExnessにはありません。
こういった初心者向けサービスがないことから、中上級者向けの海外FXブローカーと言えるでしょう。
EAを利用可能
EA(FX自動売買ツール)を全タイプで利用できます。
自分でトレードする時間のない方はEAを活用して稼ぐことも可能です。
EAの選別は大事ですが、もし見つかれば本業で働きながらトレード収益を上げることができるでしょう。
Exness口座タイプ別の特徴
スタンダード口座の特徴
- 最低入金額は10ドルからと低く設定されている
- 10万通貨単位
- Exnessで扱う全銘柄に対応
- 取引プラットフォームはMT4/MT5から選択可能
メリット
万能タイプでほとんどのトレードスタイルで使えます。
Exnessの最低入金額は10ドルからとスタートしやすい環境です。
入金手段によって違ってきますが、次の決済方法であれば最低額から入金できます。
- 銀行振込(ATMなどオフラインのもの)
- デビットカード
- スティックペイ
- Bitwallet
- 仮想通貨(BTC/USDT/USDC)
どれだけ資金的に厳しい方でも軍資金を10ドル用意できないことはないはずです。
もちろん資金が多ければ多いほど有利ですが、Exnessの高いレバレッジ&スタンダードタイプの10万通貨単位を活かしてトレードすれば、少ない資金で始めても稼げる可能性はあるでしょう。
また、スタンダードタイプはExnessで扱うすべての商品をトレードできます。
ほとんどの方はFX取引、もしくは貴金属のゴールド取引されることが多いと思いますが、株式指数や仮想通貨などさまざまな商品も売買可能です。
FXではうまくいかなかった方も、違う商品であれば相性が良いかもしれません。
デメリット
万人向けの口座タイプであることから、特定のトレードスタイルに特化したスペックではありません。
良く言えば何でも屋、悪いく言えば個性がないと言えるでしょう。
後述しますが、Exnessの口座タイプには特定のトレードスタイル向けの専用タイプも用意されています。
すでに自分のスタイルが確立している方は、より相性のいい口座タイプを選んだほうが有利です。
他の海外FX業者のスタンダードタイプとの違い
どの海外FXもスタンダードタイプを用意しています。
それらと比較したとき、Exnessが有利な点はスプレッドが狭い、約定力が高い、レバレッジ倍率が高い点です。
有利なポイントが多くおすすめです。
スタンダードセント口座の特徴
- 最低入金額は10ドルからと低い
- 1000通貨単位でほかの口座タイプより小さい
- 時間帯による注文可能な最大ロット制限がない
- 保有可能な最大ポジション数は1000までと少ない
- 取引可能は商品はFXと貴金属の2種類のみ
- 取引プラットフォームはMT4のみ対応
- 日本円非対応
メリット
「スタンダードセント」口座は1000通貨単位で注文できる金額が低く抑えられている口座タイプです。
最低入金額も10ドルからと低く、Exnessの中でも初心者向けに用意されている口座タイプです。
ほかの口座タイプではFXトレードのゴールデンタイムとも言える21時からの時間帯で注文ロット数が20 lotに制限されるものの、スタンダードセントであれば最大200ロットまでとなっています。
安全第一でトレードされる方、トレードに不安を感じている初心者の方はスタンダードセントから始めることをおすすめします。
デメリット
大きな金額を少ない資金で売買できることは海外FX、とくにExnessの強みでもあります。
しかし、スタンダードセントは通貨単位がほかの口座タイプの100分の1であるため、Exnessの魅力であるハイレバレッジを存分に活かせる環境とは言えないでしょう。
また、トレードできる商品がFXと貴金属だけに限定されている点もデメリットです。
とくに最近注目度が高くなっている仮想通貨取引は金融市場が閉じている土日でもトレード可能な商品です。
サラリーマンなど土日に時間が確保できる方には最適と言えるでしょう。
この点に魅力を感じた方は別の口座タイプを選びましょう。
ほか日本円に対応していないため、日本人にとっては少し使いにくく感じるかもしれません。
最後にもう1つ、Exnessで対応している取引ツール「メタトレーダー」ですが、スタンダードセントではサポート対応が終わっている旧バージョンの「MT4」しか使えない点もデメリットです。
ほか、保有可能な最大ポジション数もほかの口座タイプが無制限なのに対し、スタンダードセントは1000までと低く設定されています。
ただし、これに関してはほかの海外FXブローカーが最大200ポジション程度であるため十分と言えます。
総合的に見て、Exnessを利用するのであればスタンダードセントはおすすめできません。
安全性重視で口座タイプを選ぶのであれば、ボーナスが適用される違う海外FXブローカーをおすすめします。
他の海外FX業者のスタンダードセントタイプとの違い
他社ではマイクロ、ミニ、ナノといった別の名称になっています。
そしてExnessと同じく1000通貨単位になっている点も同様です。
(1社だけ1万通貨単位もあり)
この規模であればスペックが多少異なっても結果に大きな影響は出ないでしょう。
スプレッドが狭いなど他社より有利な点はありますが、Exness内においてもスタンダードセントタイプはおすすめしません。
スタンダードタイプをおすすめします。
ロースプレッド口座の特徴
- 最低入金額が1000ドルからと高い
- スプレッドが最小0pips~と狭い
- 1ロット取引ごとに手数料が必要
メリット
ロースプレッド口座の最大のメリットは約定力の高さとスプレッドの狭さです。
注文処理方式がNDD/ECN方式(Exness側で手を加えずそのまま金融市場に流す)のため処理時間が早くなる=約定力が高くなります。
トレードでは2つの通貨ペアを売り買いするわけですが、注文したときに価格差が設定されています。その差をスプレッドと言い、1つの注文ごとにFXブローカー側が徴収する手数料です。そして価格差を幅と表現し、スプレッド幅が狭い=価格差が小さい=手数料が安い、幅が広い=価格差が大きい=手数料が高いと考えます。
このスプレッドが先の紹介したスタンダード/スタンダードセント口座よりかなり低く設定されています。
スプレッド=注文1回ごとの手数料は安ければ安いほどトレーダーにとってメリットです。
そうなると「全員スプレッドの狭い口座タイプを選べばお得なのでは?」と思うかもしれませんね。
ですが、利用するにはそれなりのハードルも設定されています。
詳細は次のデメリットの欄で解説していきます。
デメリット
スプレッドが狭い=手数料が安いことが魅力のロースプレッド口座ですが、初回入金額は最低1000ドルからと高めに設定されています。
(2回目以降は制限なし)
初心者の方は最初から約10万円使うことに抵抗を感じる方もいることでしょう。
この点で少しハードルが高くなっています。
また、スプレッドがなければExnessは利益を得られません。
ただのボランティアになってしまいます。
そこで1ロット取引するごとに7ドルの手数料がかかる仕組みです。
前述した口座タイプ比較表で片道3.5ドルとあるように、トータル注文ロット数が1ロットに達するごとに注文と決済の往復分7ドル(3.5×2)の手数料が徴収されます。
それでもスタンダードタイプより手数料が抑えられているため、スキャルピングなど短期売買手法で取引回数が多い方におすすめの口座タイプです。
ゼロ口座の特徴
- 最低入金額が1000ドルからと高い
- スプレッドが最小0pips~と狭い
- 低いスプレッドが適用されるのはその日1日の上位30銘柄のみ
- 上位30銘柄も1日の95%の時間帯のみ低いスプレッド適用
メリット
前述したロースプレッド口座と似たようなタイプですが、1ロット当たりの取引手数料がロースプレッドより低く設定されています。
ロースプレッドが片道最大3.5ドルなのに対し、ゼロは0.2ドルからとかなり安い設定です。
そうなると全員ゼロ口座を利用したほうがお得に感じますが、1日あたりの取引量が多い上位30銘柄に限られます。
とはいえ、ニッチな通貨ペアをトレードする方以外に影響はないでしょう。
主要銘柄をトレードする方でスプレッドの狭さで口座タイプを選ぶのであればゼロがおすすめです。
デメリット
中上級者向けの口座タイプということで、初回の最低入金額は1000ドルからと高めの設定です。
また、メリットである低いスプレッドで取引でいるのはその日の取引量上位30銘柄のみ。
上位30銘柄以外の商品をトレードされている方は通常のスプレッドで徴収されますし、1ロットごとの固定手数料までとられてしまいます。
さらに、1日の取引時間のうち、6~7時のアメリカ市場が閉まる時間帯や大きな経済指標発表のある時間帯も狭いスプレッドでトレードできません。
低スプレッドが適用される条件を忘れて取引していると、実は普通のスプレッド幅で注文していた、なんてパターンになるかもしれませんので注意しましょう。
プロ口座の特徴
- 最低入金額が1000ドルからと高い
- スプレッドが最小0.1pips~と狭い
- 1ロットごとの取引手数料もかからない
- 仮想通貨以外の商品は即時約定
- 処理が早い(約定力が高い)
- リクオートあり(約定拒否)
メリット
「プロ」はExnessでもっともハイスペックで特徴的な口座タイプで、スキャルピング(短期売買)向けトレーダーにおすすめです。
銘柄によりますが、全体的にスプレッドも狭く(手数料が安く)、Exnessのスプレッドが狭い系の口座タイプに足かせにもなる取引量1ロットごとの手数料もかかりません。
また、処理するコンピューターの性能が高く、即時約定に対応しています。
注文・精算ボタンを押した価格で処理してくれる方式。希望価格で反映されるため、想定外のロスがなくなります。ただし、ボタンを押してからExness側で処理が確定するまでの短い期間に価格変動があれば価格の再提示(リクオート)が発生します。不満なら拒否、問題なければOKすれば再提案価格での注文・精算が確定となります。
注文・決済ボタンを押してから反映されるまでの時間が早くなっています(約定力が高い)。
ほかの海外FXブローカーにも同じようなタイプは用意されていますが、基本ボーナス特典が付かないデメリットもあります。
ですが、Exnessはもともとボーナス特典がないためデメリットになりません。
処理の早さ、手数料の安さなどメリットの目立つ口座タイプと言えます。
デメリット
中・上級者向けということで、初回の最低入金額は高めに設定されています。
初心者には厳しい方もいるかもしれません。
とは言え1000ドルなら極端に高いハードルではないでしょう。
また、唯一デメリットと言えるのは注文・精算するときにボタンを押したタイミングの価格でなければ処理(約定)してくれませんd(リクオート)。
値動きが激しい時間帯にトレードするとリクオート(約定拒否)されることが多くなる点はデメリットです。
【目的別】おすすめのExness口座タイプ
ここではExnessの各口座タイプのメリット・デメリットを見ても良くわからなかった方に対し、目的別におすすめタイプを紹介していきます。
安全にトレードしたい
「スタンダードセント」をおすすめします。
Exnessの中でも最低入金額が低く、トレード資金があまり用意できない方でも始めやすい仕様です。
また、取引単位が小さくなっていることから、少々の負けトレードでも資金をすべて失ってしまうことはないでしょう。
FXに対して不安を感じている初心者の方もこの口座タイプからスタートすると安心です。
スキャルピングトレードをしたい
取引コストが安く、即時決済され約定力の高い「プロ口座」がおすすめです。
1回の注文ごとの手数料が低く抑えられており、取引回数が多くなるトレード手法ほど有利になります。
ほかの口座タイプでもスキャルピングは可能ですが、あえて選ぶ理由はありません。
EA(FX自動売買ツール)を使いたい
Exnessではどの口座タイプでもEA(FX自動売買ツール)が使えます。
そのため利用予定のEAのトレードロジックに合わせて選ぶことになるでしょう。
基本的にスタンダードタイプを選んでおけば問題ありませんが、スキャルピングスタイルのロジックであればプロをおすすめします。
ミラートレードを使いたい
Exness内ではソーシャルトレーディングと呼ばれているミラートレード(コピートレード)にも対応しています。
利用される方は、ソーシャルトレーディングアプリを使うことになります。
このページで取り上げた5種の口座タイプとは別にソーシャルトレーディング専用口座を開設することになるためご注意ください。
詳細はこちらの記事で解説しています。
まずは勉強したい
このページではお金を預け入れて利用するリアル口座タイプのみ紹介してきましたが、FXトレードのやり方や為替の動きなど勉強したいだけの方もいると思います。
そんな需要にこたえるためExnessではデモトレード用も用意しています。
勉強用なら資金を準備する必要がないデモ版を利用しましょう。
デモ口座の開設方法
デモトレードするためには、最初にExnessのアカウント登録を済ませます。
その後Exnessにログインし、パーソナルページから開設可能です。
開設手順は次のとおりです。
- Exnessアカウントを登録
- Exnessにログインする
- 「+新規口座開設」を押す
- 「デモ取引を試す」を押す
- 設定を済ませ「口座開設」を押す
開設完了したら取引ツール側でデモ口座へログインすれば自由に練習できます。
Exnessの口座開設方法
ここまでで、あなたと相性の良さそうなExness口座タイプは見つかりましたか?
決まったらさっそくExness口座の開設手続きをしていきましょう。
- Exness公式のアカウント登録ページを開く
- アカウント登録
- メール認証
- Exness公式で本取引口座を開設
- 本人確認書類をアップロード
具体的な流れはこちらの記事で解説しています。
Exness口座タイプの変更方法
Exnessでは一度開設した口座タイプの変更はできません。
ただし、追加口座を最大200個まで持つことができます。
違う口座タイプに変更したい方は追加で開設しましょう。
その後、資金移動させることで実質変更したことになります。
Exnessではボーナスキャンペーンもないため資金移動によるデメリットはとくにありません。
口座タイプの変更手順
- 会員ページのログイン
- 「+新規口座開設」ボタンを押す
- 変更したい口座タイプの「本取引口座開設」を押す
- 選択肢を選びパスワードを設定
- 「口座開設」を押す
初めて開設したときには本人確認書類の提出が必要でしたが、追加口座開設では不要です。
いくつかの設定項目を選択するだけで簡単に開設できます。
ExnessではMT4で100個、MT5で100個の合計200口座まで開設できるため目的や用途のあわせて使い分けていきましょう。
口座タイプ変更後の注意点
- 取引ツール側でログインし直す
- 変更前の元口座は確定申告が終わるまで解約しない
取引ツール側でログインし直す
トレードで使っているExness対応ツール側で変更した口座へログインし直しましょう。
サーバー番号は追加完了したときに送られてくるメールに記載されています。
メールが届いていない、間違えて消去してしまった方は、Exnessにログインして黄色い「取引」ボタンを押せばサーバー名が表示されます。
パスワードは追加申請したときに入力したものを使います。
後で確認できないためメモを忘れずに。
忘れてしまった方はExness公式サイトでパスワードの再発行手続きをしましょう。
変更前の元口座は確定申告が終わるまで解約しない
使わないからといっても、変更前に使っていたExness口座を解約してしまわないことをおすすめします。
絶対にダメというわけではありませんが、年の1度の確定申告時に取引データが必要になります。
データは取引ツール側で取得するため、ログインできなければ出力することもできません。
Exnessサポートに問い合わせればデータをもらえるのですが、少し手間も時間もかかるため面倒です。
また、Exnessは200個まで開設できるため、わざわざ解約してしまう必要はないでしょう。
どうしても整理整頓したい方は、せめて確定申告が終わってから解約申請することをおすすめします。
Exnessサポート窓口にメールするだけです。
(送信先⇒support@exness.com)
メッセージ内容には次の3項目が必要です。
- 解約する口座の番号
- 個人の識別番号
- 解約する理由
なお、ライブチャットや電話では受け付けてもらえないため気を付けてください。
Exness口座タイプの確認方法
- Exnessにログイン
- 一覧から確認したい口座の歯車アイコンを押す
- メニューから「口座情報」を選ぶ
- 「タイプ:」の欄に表示されているタイプ名を確認する
ほかの海外FX業者であれば開設完了メールに口座番号やサーバー名など載っているのですが、Exnessの完了メールには詳細情報が載っていません。
公式サイトログイン後のパーソナルページ内から確認することになります。
Exnessの口座タイプの関するQ&A
- ゼロカットには対応している?
- 口座タイプの種類は?
- レバレッジ無制限が使えるのは?
- あとからタイプ変更できる?
- EA(FX自動売買ツール)は使える?
- ミラートレード(ソーシャルトレーディング)はできる?
- マイクロ・ナノ口座はある?
ゼロカットには対応している?
Exnessはゼロカット対応です。
どの口座タイプでも適用されます。Exness特有のハイレバレッジ環境でトレードしても追証リスクを心配することなく取引できます。
口座タイプの種類は?
2タイプ(スタンダード/プロ)合計5種類から選択できます。
ザックリ分けるとスタンダードは初心者を中心に万人向け、プロは中上級者向けです。各タイプの特徴やおすすめはこのページで紹介しているため参考にしてください。
特徴解説はこちら⇒Exness口座タイプ別の特徴
おすすめはこちら⇒目的別のおすすめを解説
レバレッジ無制限が使えるのは?
全タイプで対応しています。
5種類あるすべてのExness口座タイプで無制限レバレッジでのトレードが可能です。なお、無制限レバレッジを使うには次の3つの条件をクリアする必要があります。「5ロット以上の売買」「10回以上のトレード」「残高が1000ドル未満」普通にトレードしていればクリアはそこまで難しいものではありません。レバレッジ無制限の詳細は別記事をご覧ください。
あとからタイプ変更できる?
可能です。
直接変更することはできませんが、別に追加口座を開設してから資金移動させることで実質的に変更することはできます。追加開設は本人確認も不要で1分もあればできる簡単なもの。またExnessでは最大200個まで開設できるため、気軽に変更できます。
EA(FX自動売買ツール)は使える?
使えます。
ExnessはEA(FX自動売買ツール)に対応しています。そして、どのExness口座タイプでもEAが使えます。ただ、EA側の仕様から相性のいいタイプは違ってくるため、EAに合わせて選びましょう。
ミラートレード(ソーシャルトレーディング)はできる?
可能です。
Exnessはミラートレードも可能です。なお、海外FXのほとんどはミラートレードと呼んでいますが、Exness内ではソーシャルトレーディングと呼びます。ソーシャルトレーディングをするにはExnessにログインしてメニューから「ソーシャルトレーディング」を押し、専用アプリをインストールしましょう。あとはアプリ内でトレーダーを選べば自動で取引してくれます。
マイクロ・ナノ口座はある?
あります。
ほかの海外FXでよく使われる初心者向けのマイクロ・ナノ口座はExnessではスタンダードセントが該当します。スタンダードセントなら他の100分の1サイズで取引するためリスクを減らしてトレードできます。ローリスクローリターンタイプですね。ローリスクになるメリットの代わりに稼ぎにくくなりますが、初心者や安全性重視ならスタンダードセントがおすすめです。
まとめ
Exness(エクスネス)で選べる口座タイプの特徴とおすすめを紹介しました。
スキャルピングトレードをされる方はプロがおすすめですが、ほとんどの方はスタンダードをおすすめします。
ボーナスキャンペーンがない珍しい海外FXブローカーのExness。
しかし、ボーナスがない代わりにレバレッジ無制限など他社にない有利な環境が用意されています。
自分に合った口座タイプを選んで魅力的なトレード環境を思う存分活用していきましょう。