Exness(エクスネス)にはボーナスキャンペーンがありません。
ですが、その欠点を補って余りある世界トップクラスのトレード環境が整っている海外FX業者です。
そのため、メリットはいくらでもリストアップできるのですが、ここではあえてデメリットに注目して紹介します。
Exnessを使うデメリット
- ボーナスキャンペーンが一切ない
- 初心者は少しハードルが高い
- 日本人の利用者が少なく評判も少ない
- レバレッジ制限がある
- 時間帯により20ロット制限がある
- 禁止行為の範囲が緩すぎる
- 法人口座の開設が難しい
【デメリット1】ボーナスキャンペーンが一切ない
Exness最大のデメリットと言えるのが、ボーナスキャンペーンが一切ない点です。
ここ数年で実施していた様子は確認できません。
過去に一度日本市場に参入してから撤退するまでの間、わずかなキャンペーン実施例は確認できます。
ですが、再参入してからは一切ありません。
日本語対応している海外FX業者の多くは、FXを始めやすいよう初期段階でボーナスを配っています。
中には、口座開設するだけで1万円を超えるトレード資金をもらえるところもあります。
それらの海外FX業者に比べると、ExnessはFX初心者に優しくありません。
また、口座開設ボーナスを出しているところは、その後の入金ボーナスも配布していることが多いです。
これら2種類の初期ボーナスだけで、トレード資金を倍増させることも可能。
上限額が500ドルまでなど制限はありますが、10万円くらいで始めようと思っている初心者トレーダーにとってはありがたいもの。
こういった初心者向けボーナスがない点は大きなデメリットと言えるでしょう。
ただしメリットもあり、ボーナスがない方が業者は健全に経営できますし、ボーナスコストをトレード環境の維持・改善にまわせます。
資金繰りが厳しくなった結果、不当な出金拒否やノミ行為など不正行為をしてくる可能性は減るでしょう。
【デメリット2】初心者は少しハードルが高い
デメリット1の内容に関係しますが、ボーナスが一切ないExnessは初心者向けとしてはハードル高めです。
トレード環境は素晴らしいのですが、資金をあまり用意できない方には不利な環境と言えるでしょう。
また、日本で一番利用者数が多いXMトレーディングでは、無料の学習ツールや動画が充実しています。
Exnessには、そういった初心者向けの学習サービスはほとんどありません。
Exnessでは、無料でトレードを練習できるデモ口座や初心者向けの口座タイプも用意されています。
ですが、「FX投資ってどうやればいいの?」「MT4(MT5)って何?」「ロングとショートとは?」といったビギナーレベルの方は、実践トレードする前にネットや書籍などで勉強する必要があります。
【デメリット3】日本人の利用者が少なく評判も少ない
日本在住の方が海外FX業者で口座開設する前に、インターネットやSNSなどで口コミ・評判を調べることは多いと思います。
ですが、世界的にトップクラスのトレード環境が整っているとはいえ、日本での知名度はまだまだ他社に劣ります。
となると、ユーザー数も少ないため参考になる口コミ・評判情報も少なくなってしまう結果に…。
いまは当サイトのようにExnessを紹介している海外FXサイトも増えてきていますが、実際に使っているトレーダーの声は多いに越したことはありません。
口コミ情報を気にする方にとって情報の少なさはデメリットとなります。
【デメリット4】レバレッジ制限がある
Exnessはレバレッジ無制限という異常ともいえるサービスを提供しています。
実際は無制限といいつつ最大21億倍レバレッジだったりしますが、それでも1円の元手で21億円の注文ができる魅力的な仕組みです。
そんな強力なレバレッジ制度はメリットですが、メリットがあればデメリットも付いてくるもの。
Exnessでは口座残高によってレバレッジ制限がかけられます。
残高が1000ドル以上なら2000倍、5000ドル以上なら1000倍、3万ドル以上なら500倍にレバレッジ制限されます。
無制限という宣伝文句につられてExnessを使い始めると、あとで制限があって思うようにトレードできない可能性はでてくるでしょう。
とはいえ、レバレッジ制限についてはどの海外FX業者でも同じような仕組みです。
そして、Exnessは3万ドル以上でも最大500倍レバレッジでトレード可能。
他社は200倍以下になるところもあります。
制限があることはデメリットですが、規制の厳しさはExnessの方が有利だったりします。
一応デメリットとして紹介しましたが、実際はあまり気にする部分ではないでしょう。
なお、大口トレーダーがレバレッジ制限なしでトレードするなら TitanFXがおすすめです。
残高制限がないため、1億円の証拠金を入れていても500倍レバレッジでトレードできます。
【デメリット5】時間帯により20ロット制限がある
高ロットでトレードする方にとってデメリットとなるのが20ロット制限です。
Exnessでは、日本時間6:00~15:59の間だけ、注文1回あたりの最大ロット数が20ロットに制限されます。
通常は最大200ロット注文できるため、10分の1ですね。
ただし、ほとんどのトレーダーはそれほど高ロットで注文しないため影響ありません。
数百万や数千万円以上をExness口座に入金して超高ロットで取引するトレーダーには面倒な制限と言えるでしょう。
【デメリット6】禁止行為の範囲が緩すぎる
これについては、デメリットではなくメリットと取るトレーダーが多いと思います。
Exnessは、ほかの海外FX業者が利用規約で禁止している行為を問題なく実践できます。
主に次のような使い方はNGとなっている業者が多いです。
- 違う口座間での両建てトレード
- 窓埋めトレード
- 高ロットのスキャルピング
- アービトラージ(裁定取引)
これらは主にボーナスを利用して不当に稼ごうとする悪質トレーダーがいるから禁止されています。
ですが、Exnessではこれらのトレードは禁止されていません。
ボーナスを配っていなため、やろうとする悪質トレーダーが少ないのでしょう。
ただし、Exnessに不利益がでれば突然禁止される可能性もあります。
そうなったときにこれらの行為をしていたことが確認されれば、厳しい対応をされることもありえるでしょう。
いまは禁止されていないからと言って、あまり好き勝手にやっていると将来不利になるかもしれない点はデメリットと言えます。
【デメリット7】法人口座の開設が難しい
これは、FXで稼げるトレーダーほどデメリットになります。
Exnessでは法人口座も開設できます。
ただし、ほかの海外FX業者は書類提出だけでできるところがほとんどなのに対し、かなりハードルは高くなっています。
まず最初に個人口座を作って3ヶ月ほどトレード実績を積み、さらに審査に合格しなければ法人口座を開設できません。
それだけではなく、入金額も高額で、トレード実績もかなりのハードルです。
詳細はこちらの記事で詳しく解説しています。
すでに稼げているトレーダーならクリアすることは十分可能ですが、節税目的で法人化する方がほとんどでしょう。
そうなると、個人でトレードした約3か月間の利益は節税できない点はデメリットです。
それなら、もっと簡単に法人口座を開設できる海外FX業者を選んだほうが有利でしょう。
以上、Exnessのデメリットを見てきました。
つづいて、Exnessユーザーの口コミ・評判から悪い評判もチェック。
さらにネガティブな要素に注目して紹介していきます。
Exnessユーザーの悪い評判から見るデメリット
ユーザーが不満を感じている部分はデメリットと考えらえます。
そこで評判の悪いサービスをピックアップして紹介します。
- レバレッジ制限が厳しい
- ストップレベルが広い
- クレジットカード対応ブランドが少ない
- ボーナスがない
- サーバートラブルがよくある
レバレッジ制限が厳しい
前述した内容にも含まれていますが、Exnessにはレバレッジ制限がある点に不満を持っているトレーダーさんを見かけました。
ただし、Exnessのレバレッジ制限は他社と比較すると緩めです。
決してデメリットではありません。
おそらくですが、この方はレバレッジ無制限が使えなくなる残高基準が厳しいと感じたのではないかと予想します。
(残高1000ドル未満でなければいけない)
それ以外はの制限は決して厳しくありませんからね。
レバレッジ無制限に惹かれてExnessを使い始めたものの、実際使おうと思ったら残高制限が厳しすぎると感じたのでしょう。
ストップレベルが広い
指値(テイクプロフィット)や逆指値(ストップロス)価格を設定するときに現在価格から最低限離さなければいけない価格差のこと。たとえばストップレベルが10だったとき、USDJPY(米ドル円)の通貨ペアで1ドル100円の時に買い注文し、現在価格が100.5円なら、指値や逆指値に現在価格と同じ100.5円を設定できません。値幅10以上はなれば価格を設定することになります。
Exnessのストップレベルが広いという声を見かけました。
Exnessでは以前まで通貨ペアごとに設定されていたストップレベルが広めでした。
指値・逆指値を使うトレーダーには少し使いにくかったと言えます。
ですが、2022年3月から全銘柄のストップレベルがゼロに変更されています。
現在はこのデメリットは解消されているため問題ありません。
クレジットカード対応ブランドが少ない
JCBクレジットカードしか使えないという不満の声も確認できます。
そして、Exnessのヘルプページには次のように記載されています。
日本でご利用いただけるクレジットカードはJCBカードのみです。他のクレジットカードはご利用いただけません。 こちらのリンクから利益の出金に伴う特別条件をご確認ください。
同じページにはVISAやMasterCardも使えると書かれていますが、日本ではJCBだけとなっています。
JCBは日本のブランドだけに保有率は高いともいますが、世界的シェアの大きいVISAやMasterCardしかクレジットカードを持っていない方も多いでしょう。
カード決済は入金もスピーディーにできるため非常に便利なだけに、JCBを持っていない方にとってこの点はデメリットと言えそうです。
どうしても別ブランドのクレジットカードを使いたい方は、bitwalletやSTICPAYなどオンライン決済サービスを介して入金する方法もあります。
ボーナスがない
前述したデメリット紹介欄でも触れましたが、Exnessにはボーナスが一切ありません。
今後も導入される気配はまったくありませんし、期間限定キャンペーンすら可能性は低いでしょう。
日本語に対応している海外FX業者の多くは、ボーナスにより日本人トレーダーを獲得しているところが多いです。
そういった印象が強い方が多いのでしょう。
Exnessのボーナスを出さない姿勢を残念に感じている方も見かけます。
この点は仕方ないですね。
サーバートラブルがよくある
過去にはExnessのサーバーダウンに関するネガティブな声も見かけます。
サーバーがダウンしてしまえばトレードできないため、かなり困ったことになります。
ですが、Exnessは2021年には香港とシンガポールにサーバーを設置してアジア地域でも快適なトレード環境を提供するために投資しています。
現在はサーバーダウンの頻度も収まった感ありますが、それでも年に1~2回は起こっている印象です。
これはExnessに限らず、FX業者では年に1回くらいはあるものと考えておくことをおすすめします。
ここまでは、Exnessのサービス全般や利用者の口コミ・評判からデメリットを紹介してきました。
これらのデメリットを見て問題ないようでしたら口座開設していきましょう。
そこでまず、Exnessが向いているトレーダー、向いていないトレーダーを解説していきます。
Exnessとの相性がいい人・悪い人
Exnessがおすすめのトレーダー
- よりよいトレード環境を求めている人
- ボーナス不要な人
- ギャンブルトレードしたい人
ハイスペックなトレード環境が用意されているExnessは、さらに稼ぎたい方のステップアップや乗り換え先におすすめです。
また、デメリット紹介欄でも取り上げたボーナスがないことが気にならない方にも最適です。
ほか、無制限レバレッジを利用した一発狙いのギャンブルトレードがやりたいトレーダーにもおすすめです。
Exnessが向かないトレーダー
- お金をできるだけ使いたくない人
- 初心者トレーダー
ボーナスを有効活用しつつ、できるだけ自分のお金を使わずにトレードしたい方には不向きです。
ボーナスがないため、初心者トレーダーは身銭を切ることになります。
FXトレードする上で当然のことですが、最初はたいてい負けるもの。
できるだけボーナスと合わせて始めることで損失を抑えたい方は、Exness以外の海外FX業者をおすすめします。
ここまででExnessを使うと決めた方は、口座タイプを選びましょう。
つづいて、Exness口座タイプ別にデメリットを比較していきます。
Exness口座タイプ別のデメリット
- スタンダード
- スタンダードセント
- ロースプレッド
- ゼロ
- プロ
それぞれのデメリットを解説していきます。
Exnessスタンダード口座のデメリット
- 特徴がない
デメリットらしいデメリットはありません。
どんなトレードスタイルにも使える万能型の口座タイプです。
逆に言えば、スキャルピングがやりたい、など目的やトレードスタイルを持っている方にとっては選ぶ価値のない口座タイプと言えます。
とりあえず、これからFXを始める方なら万能タイプのスタンダード口座を選んでおけば間違いないでしょう。
Exnessスタンダードセント口座のデメリット
- 取引規模が小さい(1000通貨単位)
- トレードできる銘柄が少ない
- 最大ポジション数がほかの口座タイプより少ない(1000まで)
Exness唯一の初心者向け口座タイプです。
ほかの口座タイプより通貨単位が100分の1サイズになっているため、安全にトレードできます。
ただし、稼ぎやすさも100分の1になっている点はデメリットです。
なお、注文できるポジション数が1000個までに制限されます。
他が無制限ですのでかなりの違いですが、ほとんどのトレーダーは1000ポジションも注文することはありません。
また、ほかの海外FX業者では200個程度になっているところが多いです。
1000でも十分すぎると言えるでしょう。
Exnessロースプレッド口座のデメリット
- 初回入金額が高い
- 固定の取引手数料がかかる
1回の取引ごとに発生する手数料(スプレッド)が安くなっている口座タイプです。
デメリットは最低入金額が1000ドルである点。
あまり資金を用意できない、使いたくないトレーダーにはハードルが高くなります。
また、スプレッドが狭い(手数料が安い)代わりに、取引量ごとに発生する固定の手数料があります。
2つを合計すればスタンダード口座より安くなるものの、別の手数料が発生する点はややこしく感じるでしょう。
Exnessゼロ口座のデメリット
- 初回入金額が高い
- マイナーな銘柄は不利
- 固定の取引手数料がかかる
ロースプレッドと同じくスプレッドが狭くなっている口座タイプですが、こちらは人気上位の30銘柄だけスプレッドがゼロでトレードできる特殊な仕様です。
デメリットは初回入金額が最低1000ドルになっている点、また、取引量ごとに別の手数料が発生する点です。
Exnessプロ口座のデメリット
- 初回入金額が高い
- 即時約定がメリットだが仮想通貨だけは成行約定
Exnessプロ口座もスプレッドが狭くなっています。
また、注文・決済時に即時約定(ボタンを押した時点で処理確定してくれる)する仕様です。
(他の口座タイプは多少ズレることもある)
さらに取引量ごとの手数料もありません。
メリットは多いのですが、初回入金額は最低1000ドルからであること、仮想通貨取引だけは即時約定に対応していない点はデメリットと言えます。
ここまでで、開設するExness口座タイプは決まりましたか?
あとは口座開設して入金するだけです。
詳しい手順は別の解説記事をご覧ください。
Exnessのサービス全般に関するデメリット
サポート関連
日本時間の0:00~8:00までは日本語サポートに対応していません。
深夜のアメリカのニューヨーク市場の時間帯をメインの取引されている方は、何かトラブルがあたときにすぐサポートからの回答を得られません。
Exnessのデメリットに関するQ&A
- ほかの海外FXよりExnessを使うデメリットは?
- 違法性はない?
Q1.ほかの海外FXよりExnessを使うデメリットは?
ボーナスがないこと、日本人利用者が少ないことくらいです。
XMなどほかの海外FX業者の一部は、初心者向けのボーナスが充実しています。これからトレードを始める方にとってExnessでのスタートは不利と言えるでしょう。また、取引量世界一になるなど世界的には知られていますが、日本ではまだまだです。利用者が少なければ日本から撤退しないとも限りません。現状より優れたトレード環境を求めて乗り換えるトレーダー向けの業者と言えるでしょう。
Q2.違法性はない?
違法性はありません。
ライセンスを取得した上で運営されています。また、日本国内では金融商品取引法に触れる違法行為はしていません。業者側も利用者側も違法性は ないため安心して使えます。
まとめ
Exnessのデメリットに注目して紹介しました。
優れたトレード環境が整っている海外FXです。
ただし、すべてが完ぺきなFX業者はありません。
それでも、Exnessならデメリットの少ないハイレベルなトレード環境が利用できます。
初心者でも問題なく使えますが、ステップアップを目指すトレーダーにはとくにおすすめです。