オーストラリアに住んでいる方でもFXトレードは可能です。
そして、同国で稼いだFX収益に対する税金は日本より少し安くなっています。
そこで、オーストラリア在住者、または移住予定者がこれからFXを始める方法と、具体的な税金額・税率について詳しく解説!
日本人がオーストラリアに移住するメリット・デメリットも紹介しています。
オーストラリアでFXするときは、ぜひ参考にしてください。
オーストラリアでFXトレードする前に確認しておきたい基本情報
- FXの稼ぎに対する税金はオーストラリアの方が少し安い
- 日本のFX業者は使えない
- 海外FX業者もオーストラリアに対応していない場合もある
- オーストラリアドル(AUD)で稼げる
FXの稼ぎに対する税金はオーストラリアの方が少し安い
オーストラリアではFX収益に対する税金はゼロではありませんが、日本に近い仕組みで計算されます。
所得の金額に応じて税率が上がっていく累進課税形式です。
ただし、支払う税金額は日本より少し低くなっています。
日本からオーストラリアに移住してFXトレードすれば節税効果を期待できるでしょう。
日本のFX業者は使えない
日本居住中に利用していた日本国内のFX業者は、基本的にオーストラリアで使えません。
オーストラリアに移住するとなったら、解約することになるでしょう。
なお、一部の業者は海外移住者向けサービスを提供していますが、利益の出金先は日本の銀行になります。
そうなると、税金も日本に支払うことになるでしょう。
それでは日本より安い税金のメリットが得られません。
海外FX業者もオーストラリアに対応していない場合もある
海外FX業者ならオーストラリアでの口座開設に対応しているところもありますが、全部ではありません。
たとえば、日本で一番利用者数が多いXMトレーディングは非対応です。
オーストラリア対応の海外FX業者を探すことになるでしょう。
記事後半で紹介しているおすすめ業者も参考にしてください。
オーストラリアドル(AUD)で稼げる
オーストラリアで口座開設すれば、現地通貨「豪ドル(AUD)」を使ってFXトレードすることができます。
そのままAUDで稼ぐことができるでしょう。
なお、出金先は基本的にオーストラリア国内の金融機関になります。
オーストラリアでトレードする前に知っておきたいポイントを紹介しました。
これらを踏まえ、オーストラリア在住者のFXの始め方を解説していきます。
オーストラリア在住者・移住者のFXの始め方
オーストラリアに居住している方、または移住を考え中の方に向け、FXの始め方を解説していきます。
- オーストラリアで発行した本人確認書類を準備
- オーストラリア対応のFX業者で口座開設
- 入金してトレードスタート
移住後にオーストラリア国内で取得できる身分証明書や住所確認書類を用意します。
POI(Proof of Identity)やPhoto Cardといった身分証明書は比較的発行しやすくておすすめです。
運転免許証を使う場合、同国は国際運転免許証も取得できますが、移住するなら1年以上滞在することになるはず。
現地の運転免許証の取得をおすすめします。
なお、オーストラリアは州によってルールが異なるため、かならず政府ホームページで確認しておきましょう。
こちら⇒Australian Transport Authorities
住所確認書類は、現地に住んで毎月発行される支払い明細などを用意しましょう。
オーストラリア在住者でも口座開設できる海外FX業者でアカウント開設しましょう。
おすすめ業者⇒対応する海外FX業者はこちら
日本で使っていた業者があれば、出国前までには解約手続きを済ませておきましょう。
海外FX口座を開設できたら、現地で使える決済手段で入金してFXを始めましょう!
つづいて、オーストラリアのFX収益などに課税される税金情報を紹介していきます。
FX以外で支出が多ければ、節税効果がなくなってしまいますからね。
トレード収益だけでなく、それ以外の税金情報も日本と比較してから本格的に移住を検討しましょう。
オーストラリア移住を検討しているFXトレーダーが知っておきたい税金の話
オーストラリアでもFXトレードは可能です。
そして、日本人が移住した場合も同様です。
稼いだ収益は、移住することで同国内の税制が適用されるため節税効果も期待できます。
ただし、税金はトレード収益だけにかかるわけではありません。
そこで、オーストラリアの税金・税率全般について紹介していきます。
オーストラリアで稼いだFX収益に対する税金
オーストラリアで短期滞在中に稼いだFX収益の税金
観光など短期滞在の場合は、あくまでも日本在住のため税金も日本に納めます。
また、利用しているFX口座も日本の身分証明書や住所で登録しているため、日本由来のサービス扱いです。
よって、税金は日本へ納めることになります。
日本で口座開設したオーストラリアでも使えるFX業者で稼いだときの税金
オーストラリアに移住済みでも、税金は日本に納めることになります。
日本の住所や身分証明書などで登録したサービスを使っているなら、日本の税制では納税先も日本になるルールです。
LION FXなど一部日本のFX業者は海外在住者向け口座を提供しています。
ですが、利益の出金先は日本の金融機関になります。
結局は日本のサービスとなり、日本に税金を収めます。
オーストラリア在住者がFXで稼いだときの税金
オーストラリアに移住が完了し、現地で発行した身分証明書と住所確認書類で口座開設しているなら、税金の納税先はオーストラリアです。
この場合だけは同国の税率で申告可能となります。
節税目的で移住するなら、現地で口座開設しましょう。
では、具体的に個人のFXトレーダーが稼いだときの税金について解説していきます。
オーストラリアに移住し、同国に対応する海外FX業者を使って得た稼ぎは同国へ納税します。
その税率は日本のように累進課税方式で、次のようになっています。
オーストラリアのFX収益の税率
※オーストラリアドル:日本円のレート=1豪ドルあたり80~90円ほど(表は85円で計算)
※豪ドルを「ドル」と表記しています
※2023年度の税率表から引用しています
課税所得 (円換算) | この所得に対する税金 |
---|---|
~18200ドル (~約155万円) | 0円 |
18201~45000ドル (約155万~383万円) | 18200ドルまでの部分:0円 18200ドルを超える部分:1ドルごとに19セント |
45001~12万ドル (約383万~1020万円) | 45000ドルまでの部分:5092ドル 45000ドルを超える部分:1ドルごとに32.5セント |
120001~18万ドル (約1020万~1530万円) | 12万ドルまでの部分:29467ドル 12万ドルを超える部分:1ドルごとに37セント |
180001ドル~ (約1530万円~) | 18万ドルまでの部分:51667ドル 18万ドルを超える部分:1ドルごとに45セント |
日本のように金額ごとに控除額というものはなく、所得金額の段階別にその部分だけ税率が上がっていく形式です。
たとえば18201ドルのFX収益があったなら、税率表の2段目で計算します。
18200ドル分までの利益に対する税金は0円、18200ドルを超えた1ドル分の利益には19セントの税金が課税されます。
よって、税金は19セントとなるわけです。
(1豪ドル=100セント/85円計算で約16円の税金)
これに対して日本の所得税率は次のようになっています。
日本で海外FX利用時の税率
国税庁の税率表に住民税10%を追加した表です。
日本では海外FXで得た収益は「雑所得」に区分されるため、この所得税率で計算します。
4000万円以上の稼ぎがある場合、日本では最大税率の45%+10%=55%も徴収されてしまいます。
では、具体的なFX収益額でオーストラリアと日本の税金額を比較してみましょう。
オーストラリアと日本のFX収益に対する税金比較
※個々の数字は収益に対し単純に税率を掛け算したもので経費などは除外します
※1オーストラリアドル=85円で計算
※税率は実質的な税率
FX収益 | オーストラリア | 日本 |
---|---|---|
100万円 (約11800ドル) | 0円 | 15万円 税率15% |
300万円 (約35300ドル) | 約28万円 (約3250ドル) 税率9.3% | 約60万円 税率20% |
500万円 (約58800ドル) | 約81万円 (約9600ドル) 税率16.2% | 約140万円 税率28% |
1000万円 (約11万7600ドル) | 約244万円 (約28700ドル) 税率24.4% | 約360万円 税率36% |
2000万円 (約23万5000ドル) | 約650万円 (約76400ドル) 税率32.5% | 約860万円 税率43% |
3000万円 (約35万3000ドル) | 約1100万円 (約13万ドル) 税率36.7% | 約1360万円 税率45.3% |
4000万円 (約47万ドル) | 約1550万円 (約18万2000ドル) 税率38.7% | 約1940万円 税率48.5% |
5000万円 (約59万ドル) | 約2000万円 (約23万6000ドル) 税率40% | 約2490万円 税率49.8% |
1億円 (約117万6000ドル) | 約4250万円 (約50万ドル) 税率42.5% | 約5240万円 税率52.4% |
約150万円くらいまではFX収益への税金がかからないオーストラリア。
それ以降は所得金額が増えるにつれて徐々に日本の税率に近づいていくものの、実質的な税率は10%ほど低くなっています。
移住することでそれなりの節税効果を期待できると言えるでしょう。
決して物価が安いわけではないため、移住コストや生活費を考えるとせめて年1000万円くらいの収益は欲しいところ。
ですが、FXだけで食べているトレーダーであれば早く移住するほど節税効果も大きくなります。
ここまで比較してきた中で、オーストラリアのほうがFX収益に対する税金は抑えられることはわかりました。
でも、それ以外の税金もチェックしておかなければ本当の意味で節税効果は得られません。
そこで、オーストラリアと日本の主な税金・税率も比較していきます。
日本とオーストラリアの主な税金・税率を比較
個人所得税 | 住民税 | 法人税 | 相続税 | 消費税 | |
---|---|---|---|---|---|
日本 | 最大45% | 10% | 最大23.40% (法人住民税など 含めると約33.2%) | 最大55% | 8~10% |
オーストラリア | 最大43%ほど | なし | 30% (小規模なら28.5%) | なし | 10% |
法人税は日本よりオーストラリアの方が税率は高くなっています。
(法人住民税を含めるとオーストラリアの方が有利ですが)
消費税は同水準ですが、やや高めと言えるでしょう。
FXの収益に課税させる個人所得税はほぼ同水準ですが、個人の住民税がないためオーストラリアの方がかなり税金を安く済ませられます。
総合的に見ると、稼いでいる方なら移住したほうが節税効果を期待できます。
また、日本は社会保険料や年金なども徴収されるため、税率の差以上に手元にお金を残せるでしょう。
家族がいて、移住を検討できるだけのFX収益があるトレーダーなら、ある程度資産を築けると思いますし相続税がない点もメリットです。
(贈与税もありません)
法人化した場合の節税効果は?
日本国内でもできる節税方法の1つに法人化があります。
個人トレーダーの最大税率55%から33.2%まで節税できる魅力的な方法です。
オーストラリアでも節税効果はありますが、日本ほど大きな差ではありません。
それでも日本の法人税率よりは若干お得です。
FX収益が大きいトレーダーなら、現地で法人化することでさらに節税効果を期待できるでしょう。
ここまででオーストラリアに移住することで節税できることはわかりました。
それなら・・・ということで移住手続きを進める前に、そもそも移住しても日本より快適に生活できるのか?も大事なポイントです。
トレードはメンタル面も重要なだけに、生活環境が悪くなるようでは思うように稼げなくなるリスクもあります。
そこで、オーストラリアに移住して生活するときのメリット・デメリットもチェックしておきましょう。
オーストラリア移住でFXトレード生活するメリット・デメリット
現在、オーストラリアには約10万人の日本人が在住しています。
季節が日本と真逆ではありますが、時差も少なく過ごしやすい気候であること、暮らしやすい環境が整っていることから、世界で3番目に日本人移住者が多い国となっています。
そんな国で生活する上で、事前に知っておきたいポイントを紹介していきます。
オーストラリアに移住するメリット
- FXの税金が安くなる
- 温暖で過ごしやすい気候
- 治安が良い
- 時差がほとんどない
- 台風・地震などの災害が少ない
- 働きやすい環境
- 日本人移住者が多い
- 花粉がない
FXの税金が安くなる
前述したように、海外FX収益に対する税率が日本より少し低いオーストラリア。
移住すれば節税効果を期待できます。
所得税以外の税金も有利ですので、総合的に見て税金を抑えることができるでしょう。
温暖で過ごしやすい気候
国土が日本の20倍ほどあるオーストラリアは場所により気候に違いはあるものの、主要都市は温暖な気候です。
とくに夏は湿度が低いため、日本のようにじめじめした蒸し暑さは感じられないでしょう。
さらに雨や曇りが少なく晴れの日が多いため、常に明るい気分で過ごしやすいと言えます。
また、賛否は分かれると思いますが、冬はあまり雪が降ることもありません。
ウィンタースポーツ好きにはデメリットかもしれませんね
治安が良い
世界平和指数という指標によると、10位の日本より低めの27位に位置するオーストラリア。
スリや盗難などの軽犯罪は多少発生していますが、生き死にに関わるような重犯罪は少なく安全に暮らせるでしょう。
(だからといって日本と同じような感覚でいる方は注意しましょう)
時差がほとんどない
日本との時差は、場所によりますが1~2時間程度とほとんど感じられないレベル。
飛行時間は長めですが、頻繁に日本と行き来しても時差に悩まされることはほとんどないでしょう。
台風・地震などの災害が少ない
オーストラリアは日本のように地震や台風のような自然災害がほとんどありません。
過去に大規模な山火事は起こりましたが、都市部に住むなら気にすることはないでしょう。
働きやすい環境
オーストラリアは残業などもあまりない労働環境です。
人間関係も、陰湿ないじめなどがないとは言えませんが、さまざまな人種が暮らしているため多様性には寛容です。
極端に周囲に合わせることもなく、人目を気にせず過ごせるお国柄から日本ほどひどくはないでしょう。
また、最低時給も日本より高めです。
FXトレードで食べていく方には関係ありませんが、家族が働くのであればよい環境が整っていると言えます。
日本人移住者が多い
前述したとおり、日本人移住者数が世界で3番目に多い国です。
ちょっとした地方都市レベルと言える10万人ほどが移住しているため、特に都市部であれば何かしら日本人のコミュニティがあったり、関わる機会も多いでしょう。
同郷の人間がいると安心感を感じる方も多いと思います。
そういった方には移住しやすい国と言えるでしょう。
つづいて、デメリットも確認しておきましょう。
オーストラリアに移住するデメリット
- いま使っているFX業者を使えない
- 物価は高め
- 日本語だけでは厳しい
- 時間にルーズ
- 紫外線が強い
- 花粉は飛んでいる
- 医療機関
- 日本から遠い
- 永住権・長期滞在ビザ費用が高額
- 節税目的ならもっと税率が低い国がある
いま使っているFX業者を使えない
日本で口座開設したFX業者は移住前に解約することになります。
そのまま使えません。
海外移住者向けの口座を開設できるFX業者を利用しても、税金は日本に納めなければいけません。
それでは節税効果が得られないため意味がないでしょう。
物価は高め
野菜、フルーツなどの食料品はそれほどでもありませんが、輸入物や加工品などは日本の倍程度で売られていることが多いです。
また、外食も2000円ほどするなど高めになっています。
自炊する方なら食費を抑えることも可能ですが、外食が多かったり加工食品をよく食べる方は食費の割合であるエンゲル係数が高くなるでしょう。
日本語だけでは厳しい
オーストラリアは基本的に英語です。
日本人移住者が多いと言っても日本語だけで暮らしていくのは厳しいでしょう。
最低限の日常英会話は習得しておく必要があります。
時間にルーズ
オーストラリアでは、日本の公共交通機関のように時間通りにきっちりやってくるようなことはありません。
スケジュールを組んでそのとおりに行かないとストレスを感じるような方は、合わないこともあるでしょう。
多少ルーズでも気にせずそういうものだと受け止められる大らかさは必要になってくるでしょう。
紫外線が強い
メリットの欄で気候が穏やかで晴れの日が多いと紹介しましたが、逆に紫外線が強くなることを意味します。
日焼け止めや日よけグッズは欠かせないでしょう。
オーストラリアは皮膚がん発症率が日本の5倍というデータもあり、生活していく上で紫外線対策は必須です。
同国では冬の時期になる7月前後でも対策することになるでしょう。
花粉は飛んでいる
日本のように杉やヒノキなどの花粉が少なく花粉症でも過ごしやすい国と思っている方もいるかもしれません。
ですが、オーストラリアでも花粉症になる人が増えていてメジャーな病気になっています。
さらに、日本より花粉症の種類も多く、日本のスギやヒノキが大丈夫だった人でも発症する可能性はあるでしょう。
症状がひどい方は、短期滞在して様子見してからの方が安心です。
医療機関の仕組みが独特
オーストラリアではどんな症状でも最初に総合診療医で受診しなければいけません。
その後に診てくれた医者がどこで治療を受けてください、といった案内がされる流れです。
日本のように小児科、耳鼻咽喉科、眼科、内科、整形外科など選んで受診することはできません。
さらに、最初に診てもらう診療医は予約が必要です。
予約が空いていなければ、苦しくてもすぐには見てもらえないでしょう。
骨折など自分ではどうしようもない症状であれば仕方ありませんが、風邪や熱などそれほど重くない病気であれば自分で治すことになるかもしれません。
日本から遠い
日本との距離は7000kmほどあり、飛行機で10時間以上かかることが多いです。
一時帰国するとなったら、ある程度準備も必要になるでしょう。
永住権・長期滞在ビザ費用が高額
オーストラリアは移民が増加し続けていることから、長期滞在ビザの取得条件は取得費用が厳しくなっています。
永住権のビザであれば40万円程度は必要で、今後もさらに高くなる可能性があります。
とくに頼れる知り合いがいないようなら、移民手続きの代行業者に依頼することになるため高いところならさらに100万円ほどコストがかかるでしょう。
節税目的ならもっと税率が低い国がある
シンガポールやドバイ、マレーシアなら、FX収益の税金がゼロです。
節税以外でオーストラリアを選ぶ理由がないのであれば、それらの国への移住をおすすめします。
ここまで、オーストラリア移住のメリット・デメリットを紹介してきました。
FXの節税目的で移住するなら、生活費などを含めて極端に日本とは違わないと言えるため、そのメリットは十分得られるでしょう。
移住したいと感じたら、手続きを進めていきましょう。
移住条件や手順は次のとおりです。
オーストラリア移住の条件と手順
オーストラリアに移住するためには、長期滞在ビザか永住権を取得することになります。
そこで、オーストラリアで取得可能なビザの種類を紹介していきます。
オーストラリアで発行されているビザ
- 観光ビザ(最大3ヶ月)
- 学生ビザ
- ワーキングホリデービザ
- セカンドワーキングホリデービザ
- サードワーキングホリデービザ
- 卒業ビザ
主にこれだけの種類があります。
それぞれのビザの特徴や滞在期間、取得条件を解説していきます。
観光ビザの特徴と取得条件
- 有効期限・・・12ヶ月かパスポートの有効期限で短い方
- 滞在期間・・・1度の訪問で最大3ヶ月
- 取得条件・・・ネットで申請可能
一番取得が簡単なビザですが、3ヶ月までしか滞在できません。
取得条件は健康で犯罪歴がなければネット上でも申請可能。
条件を満たせていない方は大使館で申請することになるでしょう。
なお、3カ月未満の短期留学であれば観光ビザでも問題ありませんが、仕事はできません。
移住に向けて一旦入国するときに使うくらいです。
学生ビザの特徴と取得条件
- 取得条件・・・教育機関に通うこと
- 滞在期間・・・就学期間+1~2か月
3ヶ月以上学ぶなら、学生ビザを取得することになります。
8割以上の授業に出席するなどの条件はあります。
週20時間までであれば働くことも可能です。
ただし、あくまでもどこかの学校に通うことが条件であり、FXトレーダーの移住には使えないでしょう。
ワーキングホリデービザの特徴と取得条件
- 取得条件・・・18~30歳が対象
- 滞在期間・・・1年(最大3年まで延長可能)
長期休暇目的でも取得できますし、就学・就労も可能です。
ただし、移住し続けるには一旦日本に帰国して新たに取得することになります。
トレーダーの移住向けではないでしょう。
セカンドワーキングホリデービザの特徴と取得条件
- 取得条件・・・政府認定の地域で3ヶ月以上仕事すること
- 滞在期間・・・1年(12か月延長可能)
特殊な条件で発行されるビザのため、トレーダーの移住には向いていません。
サードワーキングホリデービザの特徴と取得条件
- 取得条件・・・政府認定の地域で6ヶ月以上仕事すること
- 滞在期間・・・1年(12か月延長可能)
セカンドワーキングホリデービザの条件下でより長く就業すれば申請できるビザです。
こちらもFXトレーダーの移住には使えないでしょう。
卒業ビザの特徴と取得条件
- 取得条件・・・教育機関の卒業照明が必要
- 滞在期間・・・2~4年
なにかしらの教育機関を卒業した方が、オーストラリアで就業するために取得することが多いビザです。
FXトレーダーには向いていません。
ここまで取り上げてきたオーストラリアで取得可能なビザでは、移住は厳しいでしょう。
そこで、いくつかの種類がある永住権について解説していきます。
オーストラリアで取得できる永住権の種類
- 技術独立永住ビザ
- 技術指名永住ビザ
- 地方移住技術就労ビザ
- パートナービザ
- ビジネスビザ(就労ビザ)
技術独立永住ビザの特徴と取得条件
オーストラリアが必要としている職業が申請できる永住権です。
- MLTSSLリストというものに掲載されている職
- 45歳未満
という条件があります。
技術指名永住ビザの特徴と取得条件
オーストラリアの州からノミネートされることで取得可能な永住権です。
- MLTSSLリストとSTSOLリストの両方に掲載されている職
- 45歳未満
という条件を満たす必要があります。
地方移住技術就労ビザの特徴と取得条件
オーストラリアの州や資格を持っている人にノミネートされることで申請できます。
FXトレーダーでは厳しいでしょう。
パートナービザの特徴と取得条件
結婚している、または6ヶ月以上同姓していることを証明できれば取得可能です。
トレーダーの移住向けではないでしょう。
ビジネスビザ(就労ビザ)の特徴と取得条件
スポンサーになってくれる企業からノミネートされることで申請できます。
MLTSSLリストかSTSOLリストに載っている職でなければいけません。
ここまでオーストラリアの長期滞在ビザについて紹介してきました。
日本のFXトレーダーが移住するときに簡単に使えるビザはありません。
よって、節税目的で移住するのは現実的ではないでしょう。
なお、もともとオーストラリアに在住している人が、現地でFXを始めることは可能です。
FXの節税目的での移住先を考えている方は、オーストラリアより有利な税率(税金がない)国(シンガポール・タイ・ドバイなど)があります。
そういった国への移住を検討することをおすすめします。
FXの節税効果が高いおすすめ移住先
ここで紹介した国は、どこもFXの税金がゼロ、もしくはオーストラリアより税率が低くなっています。
まずはリンク先の記事をチェックしてみてください。
次に、オーストラリアで口座開設可能な海外FX業者を紹介していきます。
オーストラリア在住者・移住者におすすめの海外FX業者
- BigBoss(ビッグボス)
- TitanFX(タイタンFX)
日本国内業者はほぼ使えませんが、一部の海外業者ならオーストラリアで口座開設可能です。
ただし、対応業者はあまりないため選択肢は少なめです。
BigBossの特徴
BigBossはハイレバレッジ対応、狭いスプレッドなどどんなトレードスタイルにも対応している海外FX業者です。
最大レバレッジは2222倍まで設定可能で、日本のFX業者より圧倒的なハイレバレッジ環境でトレードできます。
サポートやセキュリティ面も優れていて、日本語サポートにも対応しています。
また、預け入れる資金は、会社資産と別に管理されているため安全性も高く安心してトレードできるでしょう。
ほかにも、BigBossでは定期的にボーナスやキャッシュバックキャンペーンが実施されています。
特典はタイミングにもよりますが、これから始めるトレーダーにとって魅力的な海外FX業者と言えるでしょう。
口座開設時のおすすめ設定
初心者ならスタンダード口座、取引プラットフォームは性能の高い「MT5」を選びましょう。
後から切り替える方法もあるため、最初は深く考える必要もありません。
BigBossの口座開設手順
- Bigboss公式を開く
- 「今すぐ口座開設/クイック口座開設」ボタンを押す
- 入力フォームを埋めて送信ボタンを押す
- ログインし個人情報を登録
- 本人確認書類を提出
- 審査通過で口座開設完了
\最大13700ドル入金ボーナスあり!/
TitanFXの特徴
TitanFXは業界トップクラスに狭いスプレッド(=手数料が安い)が特徴の、スキャルピングトレード向け業者です。
また、日本語サポートは土日もOKの24時間対応で、日本人ユーザーに手厚いサポートが支持されています。
さらに口座残高によるレバレッジ制限がなく、高額な資金で安全性を確保しつつハイレバ環境でトレード可能。
1億円以上の出金事例もあり、入出金対応へ早さも含め信頼性が高いことから近年急成長している海外FXです。
ほか、万が一TitanFXにトラブルが起こっても2万ユーロまでの補償あり。
最大レバレッジやボーナスでは先に紹介したBigBossに劣るため、完全に初めてならBigBossを、スキャルピングするならTitanFXがおすすめです。
また、出金が早い業者は、信頼性の面で一段上と言えるでしょう。
口座開設時のおすすめ設定
初心者も上級者も「ブレード口座」がおすすめです。
取引にかかる手数料が安く、注文処理もこちらの方が早いです。
取引プラットフォームは性能の高い「MT5」がおすすめです。
後から切り替えられるため、とりあえずでも問題ありません。
TitanFXの口座開設手順
- TitanFX公式を開く
- 3ページ分の入力フォームを埋める
- メール認証を済ませる
- 本人確認書類を提出
- 審査通過で口座開設完了
BigBossとTitanFXならどっちがおすすめ?
資金少な目ならBigBoss
あまり資金を用意できない方は、最大2222倍レバレッジでトレードできるBigBossがおすすめです。
TitanFXが最大500倍(マイクロ口座だけ最大1000倍ですが一般向けでないため除外)になっているため、半分以下の資金で売買可能です。
ドル円(USDJPY)を1ロット注文するときで考えると、必要資金はこうなります。
(1ドル=135円で計算)
- BigBoss・・・約6750円
- TitanFX・・・約3万円
単純に4倍以上の量を注文できる=稼ぎやすいと言えます。
もちろん負けて資金を失うリスクも増えますが、ゼロカット制度があるため借金請求されることはありません。
低コスト・快適性重視ならTitanFX
取引コストはドル円・ゴールドなど銘柄ごとに違ってきますが、全体的にみてもTitanFXのほうが安くなります。
ざっくりですが、取引コストをBigBossの3分の2くらいに抑えられます。
取引回数が多いスキャルピングやデイトレードをする方は、この差がじわじわ効いてくるでしょう。
また、出金処理の早さ、残高によるレバレッジ制限がない点など、快適性にも優れています。
とくに、高額な資金を入れてスキャルピングトレードする方は、TitanFXをおすすめします。
オーストラリアでのFXトレードに関するQ&A
まとめ
オーストラリア在住者がFXを始める方法を紹介しました。
対応する海外FX業者もあるため、そこで口座開設すればトレードできます。
税金面では日本より少し有利です。
稼げるようになったら法人化することでさらに節税できるでしょう。
ただし、編集部としてはFXの税金がなしのタイやマレーシアなどアジア各国をおすすめします。