投資収益に対する税金が安い(ない)ことで知られるアラブ首長国連邦の構成国の1つ「ドバイ(Dubai)」。
タックスヘイブンとして有名で、投資以外にもお金持ちへのさまざまな優遇があり、日本人投資家で移住している成功者も多いです。
FXトレーダーの方でドバイへの移住を検討している方もいるのでは?
そこで、ドバイでFXを始める方法や、トレード収益にかかる税金、移住方法について解説します。
ドバイでFXトレードする前に確認しておきたい基本情報
- 使うFX業者により納税先が異なる
- ドバイ在住者のほとんどは日本のFX業者を使えない
- ドバイ対応のFXブローカーを利用する
- 居住国は「Dubai」ではなく「United Arab Emirates」で口座開設
使うFX業者により納税先が異なる
ドバイでFXトレードをする場合に限らず、トレードするためにはFX業者で口座を開設しなければいけません。
そして、口座開設した業者によって税金の納税先は変わってきます。
- ドバイに在住し対応するFX業者でトレードした場合
- 移住後に開設した口座を使い、ドバイ国外でトレードした場合
ドバイに移住して、同国の住所情報などを使って開設した口座でトレードしたときはドバイへ納税することになります。
また、移住してから一時的に日本へ帰ってきてトレードした場合も、ドバイで開設した口座を使うなら同国へ税金を納めます。
- 観光など短期滞在で日本のFX業者でトレードした場合
- 海外でも使える日本のFX業者でトレードした場合
ドバイに観光や短期滞在ビザで来ている方は同国でFX口座を開設できないため、日本で使っている業者の口座でトレードすることになります。
移住していない以上、ドバイではなく実際に住んでいる日本に納税することになります。
また、少ないながらも海外在住者でも使える日本国内のFX業者もあります。
そういったところで口座開設しているトレーダーは、日本に納税しなければいけません。
ドバイに住んでいても、日本のサービスを使っていたら出金先は日本の銀行口座=納税先も日本になります。
毎年日本でも確定申告が必要になるため気を付けましょう。
(通常は納税を代行してくれる納税管理人を決めておきます)
ドバイ在住者のほとんどは日本のFX業者を使えない
ごく一部の業者を除き、日本の金融庁でライセンスを取得しているFX業者は日本在住者しか使えません。
さらに、ドバイに移住するときは解約しなければいけません。
トレードを続けるためには、改めて同国でも使える海外FX業者を探すことになるでしょう。
ドバイ対応のFXブローカーを利用する
FX業者は必ず金融ライセンスを取得した上で運営されています。
そして、取得している金融ライセンスによって対応国が異なります。
たとえば、日本で金融事業を展開するなら金融庁のライセンスを取得しなければいけません。
ドバイにおいても同様で、同国でトレード可能となっているライセンスを保有する業者を探さなければいけません。
居住国は「Dubai」ではなく「United Arab Emirates」で口座開設
ドバイ在住者が口座開設するときに居住国を選ぶ欄が必ずあります。
そこで「Dubai」を探しても見つかりません。
口座開設時は「United Arab Emirates(アラブ首長国連邦)」を選択してください。
ドバイ在住者のFXの始め方
すでにドバイに住んでいたり、移住手続きが終わっている方に向けてFXの始め方を解説していきます。
- ドバイで必要書類を取得しておく
- ドバイ対応の海外FX業者で口座開設
- 入金してトレードを始める
ドバイ在住者が口座開設するためには、現地発行の身分証明書と同国の居住を証明する書類が必要です。
法人であれば法人の証明書も準備します。
居住証明は、簡単なものなら光熱費やスマホ代などの支払い明細書が使えます。
それらを移住したてで取得することはできないかもしれませんが、なにかしら居住を証明できる書類を用意しましょう。
口座開設が完了したら入金を済ませましょう。
本人確認を済ませなければ入金できない業者も多いので、手順1で準備した書類を提出してください。
ドバイの通貨単位「ディルハム(AED)」で入金したい方は、基本的に同国で発行したクレジットカードや銀行口座からの振込になります。
ほかにも業者側で対応している決済手段であれば利用できます。
ビットウォレットやスティックペイといったオンライン決済サービスに対応している業者も多いです。
日本に住んでいたときから海外FX業者でトレードしていた方は、それら決済サービスをそのまま利用できるためスムーズです。
ドバイ移住を検討しているFXトレーダーが知っておきたいポイント
前述したように、日本人がドバイ国内でトレードすることは可能です。
そして移住する目的の1つに税金対策があります。
もちろんトレードより同国に住むことそのものが目的の方もいるとは思いますが、大半は節税目的でしょう。
では、ドバイで稼いだトレード収益に対する税金は日本とどれくらい差があるのでしょうか。
その違いを解説していきます。
ドバイで稼いだFX収益に対する税金
ドバイに一時滞在時に稼いだFX収益の税金
日本で納税することになります。
そもそもドバイに住んでいない状態ですし、同国のサービスを利用しているわけでもありません。
あくまで日本のサービスを使って稼いでいるため、日本に税金を納めます。
また日本へ帰国するときに税金がとられることもありません。
通常どおり、日本で確定申告するときに計上しましょう。
日本のFX業者を使って稼いだ収益の税金
納税先は日本になります。
一部、海外在住者が使える日本の業者もあります。
その業者がドバイ対応ならトレード可能です。
たとえば「ヒロセ通商」という業者では海外在住者向けの口座開設に対応しています。
ただし、納税先はドバイではありません。
公式サイトにはこのように記載されています。
ヒロセ通商のよくある質問より抜粋
注)ご登録いただく出金先銀行は日本国内の銀行のみ、入金も日本円のみとなっております。
このように日本の銀行へ出金しなければいけないため、税金を納める先も日本になります。
これでは、節税目的で移住する意味がなくなってしまうため気を付けましょう。
また、本人はドバイへ移住しているため、日本で納税を代行してくれる納税管理人を指定する必要があります。
いまはetaxやeLtaxを使えばネット上で確定申告から納付までできるため、自分で処理すれば納税管理人自体は誰でも問題ないでしょう。
でも、ドバイへ移住するならドバイの税制でなければやる意味がありません。
ドバイ在住者が稼いだFX収益の税金
ドバイではFX収益に対する税金がかかりません。
トレード以外の稼ぎがあれば、その内容に従って税金が発生しますが、FXに関しては無税です。
節税こそが移住する最大のメリットですね。
ちなみに、日本とドバイの主な税金・税率には次のような違いがあります。
日本とドバイの税金・税率比較
日本 | ドバイ | |
---|---|---|
所得税 | 最大45% | なし |
住民税 | 10% | なし |
法人税 | 最大23.40% (法人住民税など 含めると約33.2%) | なし(※) |
相続税 | 最大55% | なし |
贈与税 | 20% | なし |
消費税 | 8~10% | 5% |
※2023年6月から一部法人は法人税が発生しますが、FXトレーダーには関係ありません。ドバイ国内に対しビジネスしているメインランド法人は税率9%が適用されます
個人トレーダー向けの税率比較
ドバイでは2018年1月から5%の付加価値税(消費税)が導入されましたが、それでも日本に比べれば圧倒的に有利な税制です。
また、FXの税金がかからない時点で移住するメリットは大きいでしょう。
ちなみに、日本で海外FX利用時の個人向け所得税率は次のとおりです。
(国税庁公式サイトの表に住民税を付け加えています)
海外FX収益は基本的に「雑所得」扱いのため、ほかの所得と合算した上でこの表の税率が適用されます。
もし年間4000万円稼いだなら、単純計算で「(4000万-4796000)×45%+4000万円×10%=約1984万円」も税金を納めなければいけません。
これがゼロ円になるのであれば、移住することでかなりの節税効果を期待できます。
年間収益が500万円の方でも「(500万-427500)×20%+500万×10%=約141万円」の節税になります。
(控除分は除外し他の所得はないものとして計算)
これくらいならまだ日本にいてもいいかな?とは思いますが、節税効果は大きいです。
ドバイは積極的に移住政策を進めているだけに、所得税以外もほとんど税金が発生しません。
あるのは、付加価値税(消費税)のようなVATと呼ばれる5%の税金だけ。
オイルマネーが潤沢にある国だからこそできる芸当ですね。
法人向けの税率比較
日本での節税対策の1つに法人化があります。
法人税なら金額によって個人の税金よりかなり節税可能ですが、ドバイの法人税率に比べると劣ってしまいます。
また、FXの税金がないため、わざわざ法人化する必要性はないでしょう。
ここまでの内容を見て「移住すべき」と感じたトレーダーも多いと思います。
では、日本のトレーダーが移住してもメリットばかりなのか。
実際住んでみたら、賃料が高い・物価が高いなど、ほかの部分で費用がかかるかもしれません。
そこで、ドバイ移住のメリット・デメリットも紹介しておきます。
ドバイに移住してFXトレードするメリット・デメリット
ドバイ移住のメリット
- 税金がほぼかからない
- インフラは整っている
- 街がキレイ
- 治安は良い
- 自炊で食費を抑えられる
- 医療が充実
- 教育環境が整っている
- 花粉がない
- 長期滞在ビザが取得しやすい
- 現地の成功者とのつながりができる(かもしれない)
税金がほぼかからない
ドバイはVATという消費税的な税金5%以外に税金がかかりません。
FX収支はもちろん、不動産関連、法人税、相続税、自動車税など日本で暮らすときに大きな足かせになる税金関係が一切ありません。
タックスヘイブンとして利用する富裕層が集まっているだけに、お金持ちとのつながり構築の面でも期待できるかもしれません。
インフラは整っている
トレードする上で必須のインターネット環境や電気関連のインフラは整っています。
トレーダーでも安心して移住できる環境と言えるでしょう。
街がキレイ
ブルジュハリファのような近代建築物がメインのドバイは、近代都市として世界中のセレブが集まってきます。
富裕層が気持ちよく過ごせる環境を整えているため、街並みもきれいです。
モダンな雰囲気が好きな方にはおすすめと言えます。
治安は良い
世界経済フォーラム発表の安全基準値で、日本の13位を上回る7位にランクインしたこともあるアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ。
日本人なら、自分の国より治安がいい時点でかなり安心感を感じられるのではないでしょうか。
治安の良さは、富裕層が集まる国だけに穏やかな人が多いこともあるでしょう。
また、それらの人たちが快適・安全に過ごせなければ移住してくれなくなるため、治安維持にもしっかりお金を賭けている成果が出ていると言えます。
貧困層による富裕層を狙った犯罪もありそうなものですが、そもそも貧困層が少なく凄惨な強盗殺人事件などはほとんどないようです。
自炊で食費を抑えられる
外食すれば割高になりますが、食材を買ってきて自炊すればコストを抑えられます。
この辺は日本でもどの国でも変わらないですね。
ちなみに、ドバイのスーパーでは1キロ単位で売られる形式。
そして、りんご1kg=300円くらい、食パンも1kg=300円くらいなど日本より安く買えてしまいます。
(記事投稿時点の価格を参照)
自炊しながら生活するだけでかなり節約できるでしょう。
医療が充実
国土が狭いわりに50以上の医療施設があり、非常に充実しています。
医療技術も最新・最高品質のサービスを受けられるでしょう。
また、人口1000人当たりの医師数もアメリカの2.5人を上回る2.9人と世界トップクラス。
この点も富裕層が安心して暮らせる環境をしっかり整えています。
教育環境が整っている
ドバイでは大学までの教育費がすべて無料です。
教育制度は、就学前教育2年(幼稚園)、初等教育6年、前期中等教育3年、後期中等教育3年など日本と似たような仕組みですが、義務教育は初等教育6年だけです。
全課程を終えたあとの大学進学(4年)も似たような流れ。
なお、宗教的な背景もあり、初等教育6年間からは男女別の学校へ行くことになります。
花粉がない
花粉の代わりに砂が飛んでいるため、そちら方面でアレルギーがあると厳しいですが、日本で花粉症に悩んでいる方にはかなり快適に過ごせるでしょう。
長期滞在ビザが取得しやすい
移住者(とくに富裕層)を集めたいドバイは、長期滞在ビザの取得も他国に比べてわりと簡単です。
現地の成功者とのつながりができる(かもしれない)
ドバイに移住する人に成功者は多いです。
自分とは違う分野での成功者と知り合うことができれば、新しいビジネスの話が広がるかもしれません。
もちろん、SNSなどを通じて稼いでいるFXトレーダーとも知り合いやすいでしょう。
富裕層同士のコミュニケーションは、収入差がある相手との会話よりストレスが少ない傾向がみられます。
良い知人ができる可能性は高いでしょう。
ほぼ税金なし、教育費もかからない、食品も安いなどとことんお金を節約できるドバイは移住先としてかなり魅力的です。
ただし、デメリットもあるためしっかり確認しておきましょう。
ドバイ移住のデメリット
- いま使っているFX業者を使えない
- 国土が狭く自然豊かな観光地が少ない
- 四季がない
- 日本語がほぼ通じない
- 日本より物価は高め
- 日本はそこそこ遠い
- アルコール制限がある
- ギャンブル禁止
- 砂の影響が強い
- 独自の罰則がある
- SNSなどで不適切な投稿はチェックされている
いま使っているFX業者を使えない
ドバイでFXするなら、同国で使える業者で口座開設しなければいけません。
今使っている業者が日本企業ならほぼ使えません。
また海外業者の場合でも、日本で一番利用されている「XMトレーディング」を始め同国に非対応のところもあります。
さらに対応していても居住国が変わるため変更手続きが必要となります。
国土が狭く自然豊かな観光地が少ない
アラブ首長国連邦の首長国7つの内の1つ「ドバイ」の国土は日本の埼玉県くらいのサイズです。
そして、日本のように四季もなく山や川などもほとんどないため、観光資源は近代的な建築物に偏っています。
上のグーグルマップを見てもわかる通り、緑色の部分が全然ありません。
人工物が好きな方ならいいのですが、自然を求める方はドバイ国外へ観光しに行くことになるでしょう。
また、ずっと住んでいると飽きてしまうかもしれません。
四季がない
ドバイに四季はありません。
夏と冬のどちらかとなります。
冬は10〜4月の約7か月間が該当し、朝晩の気温差は大き目。
ですが雨はほとんど降らず、日中は20度前後で過ごしやすい気候です。
反対に夏の期間(5〜9月)はかなり高温になります。
平均気温は40℃以上あり、日本の最高気温くらいになります。
ただし、日本ほど湿気もなくカラッとしていること、またトレーダーならほとんどを空調の聞いた室内で過ごすためそれほど厳しい暑さは感じないでしょう。
日本語がほぼ通じない
公用語は英語とアラビア語ですが、人口の9割が外国人のため基本的に英語が使われています。
日本人もいますし日本食レストランもありますが、基本的に日本語は通じないものと思っておきましょう。
日本より物価は高め
メリットの欄で紹介したようにスーパーの食品は割と安いのですが、それ以外の品物やサービスは日本より高めです。
ザックリですが、日本の倍くらいの生活費で考えておくことをおすすめします。
日本はそこそこ遠い
定期的に日本に帰国する方もいると思いますが、日本⇔ドバイの飛行時間は約12時間。
機内で寝て過ごすとしても長いため、良い席をとらなければかなり疲れるでしょう。
移住先として人気の高いマレーシアやシンガポールなどに比べると、倍近く時間がかかる点はデメリットと言えます。
アルコール制限がある
イスラム教の戒律の影響もあり、アルコールは基本禁止です。
屋外での飲酒は厳しく対処されます。
お酒好きな方にとっては住みにくい国と言えるでしょう。
ギャンブル禁止
ドバイではギャンブルも禁止されています。
とはいえ、お隣の構成国「ラスアルハイマ」(ドバイから車で1時間程度)にカジノリゾートがオープンします。
また、オンラインカジノも遊べるためギャンブルには困らないでしょう。
砂の影響が強い
森林がほとんどなく国土の多くを砂に覆われているドバイは、花粉がない代わりに砂の飛散も多くなります。
同国で洗濯物を外に干すことはあまりないと思いますし、ほとんど室内で過ごすため影響は少ないものの、体に合わない方もいるかもしれません。
とはいえ、こればかりは実際に住んでみなければ相性はわからないでしょう。
独自の罰則がある
治安維持や街の景観維持に悪影響がある行為は罰金刑が科されます。
たとえば、電車内での飲食や居眠りはNGだったり、自家用車が汚れている・傷ついている状態もNGです。
洗車場所も政府指定の場所以外で実施するのはNGです。
SNSなどで不適切な投稿はチェックされている
日本ではまだ甘い状態ですが、ドバイではX(ツイッター)やインスタグラムなどの投稿も監視は厳しめです。
イメージダウンにつながると判断されれば厳しく対処されるでしょう。
ここまでに紹介したドバイ移住のメリット・デメリットを確認して、問題ないと感じた方は手続きを進めていきましょう。
次に移住条件や手順を解説していきます。
ドバイ移住の条件と手順
移住する以上、長期滞在ビザを取得することになります。
ドバイではいくつかの長期滞在ビザがあります。
ドバイで取得できる長期滞在ビザは主に5種類
- 不動産ビザ(3年/5年)
- 投資家ビザ
- 就労ビザ
- リモートワークビザ
- リタイアメントビザ
不動産ビザの取得条件
- 100万AED(約3000万円)以上の不動産を取得する(3年ビザ)
- 200万AED(約6000万円)以上の不動産を取得する(5年ビザ)
ドバイの物件を購入すれば付いてくる長期滞在ビザです。
移住する以上住居は必要ですし、FXトレーダーの移住におすすめなビザです。
投資家ビザの取得条件
- 外資100%でフりーゾーンに法人を設立(3年ビザ)
- 上記以外はメインランドに法人を設立(2年ビザ)
出資比率の割合に応じてフリーゾーンかメインランドというエリアに法人を成立すればビザを発行できます。
法人でトレードするならこのビザも使えます。
ただしもともとFX収支の税金はゼロのため、法人化による節税効果はありません。
また、法人設立をサポートしてくれる人を見つける手間もかかります。
すでに移住しているトレーダーの知人がいるなら、直接聞いてみるのが手っ取り早いでしょう。
就労ビザの取得条件
- フリーゾーンのドバイ法人に就職(3年)
- メインエリアのドバイ法人に就職(2年)
投資かビザと同じように、法人があるエリアによって滞在可能な期間が異なります。
トレーダーの移住には適さないでしょう。
リモートワークビザの取得条件
月5000USD(米ドル)以上のリモートワーカー(1年ビザ)
トレーダーの移住であればこのビザも有力候補となりますが、取得するためには次の書類を準備します。
- 会社を所有している証明書
- 月5000ドル以上の収入証明書
- 過去3ヶ月間の銀行取引証明書
法人化しているトレーダー向けですね。
リタイアメントビザの取得条件
55歳以上(5年ビザ)
第一線からは退いたような方に向けた長期滞在ビザですが、日本で55歳はまだバリバリ働いている年代ですね。
このビザの取得条件は年齢の他に次のようなものもあります。
- 月2万AED(約60万円)以上の固定収入
- 100万AED(約3000万円)以上の貯蓄
- 200万AED(約6000万円)以上の不動産を所有
ある程度の資産は必要となります。
ここまでドバイの長期滞在ビザの取得条件を見てきましたが、お金さえあれば取得自体は割と簡単なものが多いです。
とはいえ、富裕層なら取得しやすいだけでここ1~2年で稼げるようになったFXトレーダーではまだ厳しいかもしれません。
まずはしっかりトレードで稼いで資産を増やしましょう。
ドバイ移住の手順
- 現地のエージェントを見つける
- 必要書類を渡す
- 仮ビザが発行されたら入国
- 政府の呼び出し&手続きを済ませる
- 通知を待つ間に健康保険などへの加入や物件探し
- 身分証明書発行(エミレーツID)
- 物件を契約し移住
手順はいろいろありますが、ここではベーシックなものを紹介しました。
まずは信頼できるエージェントをインターネットなどで探しましょう。
ドバイ在住者・移住者におすすめの海外FX業者
- Exness(エクスネス)
- TitanFX(タイタンFX)
- XM Global(XMトレーディングではありません)
日本国内のFX業者は使えませんが、これら海外業者ならドバイで口座開設できます。
特徴を確認して好みの海外FX業者で口座開設しましょう。
ドバイ対応のおすすめ海外FX比較
Exness | TitanFX | XM Global | |
---|---|---|---|
ボーナス | × | ○ | ○ |
スプレッド | 狭い | 狭い | 広め |
最大 レバレッジ | 2000倍 (一部無制限) | 500倍 (マイクロ口座は 1000倍) | 1000倍 (ゼロ口座は 500倍) |
レバレッジ の残高制限 | あり | なし | あり |
ゼロカット | 〇 | ○ | ○ |
スキャルピング | 〇 | ○ | ○ |
同一口座の 両建て | 〇 | ○ | ○ |
別口座の 両建て | ○ | × | × |
法人口座 | 〇 | ○ | × |
3社の特徴を解説していきます。
Exnessの特徴
トレード環境において3社の中でExnessがトップです。
残高1000ドル未満の場合に限られるものの最大レバレッジ無制限はExnessの大きな強み。
また、スプレッドが狭く取引コストも抑えられます。
ほかにも、両建てに対する規制が緩い点もメリット。
ボーナスがない点だけはデメリットですが、ドバイ移住を考えるような資金力のあるFXトレーダーにとっては不要なものでしょう。
世界トップクラスのトレード環境をぜひ体験してみてください。
Exness口座開設手順
- Exness公式ページを開く
- 口座開設ページを開く
- フォームに入力する
- 口座タイプを選ぶ
- Exnessからのメールを確認する
- 口座タイプを選ぶ
- フォームに入力する
初めてFXに取り組むなら、最初はスタンダード口座、MT5、そして居住国はUAEを選びましょう。
TitanFXの特徴
高い約定力、安い取引コスト、残高によるレバレッジ制限なし、早い出金処理など、ユーザーが快適にトレードできる環境面で特に優れている海外FX業者です。
常設のボーナスがほとんどない分、トレード環境に投資しているところですね。
スキャルピングトレートする問レーダーにはとくに人気が高いですが、どんなトレードスタイルでも使いやすくなっています。
預け入れたトレード資金への補償もあり、安全性・信頼性の面でもおすすめです。
TitanFX口座開設手順
- TitanFXホームページのリアル口座開設ページにアクセス
- 入力欄を埋めて送信
- メール認証
- TitanFXにログイン
- 本人確認書類を提出
- 審査完了で終了
選択肢は、ブレード口座、MT5がおすすめです。
居住国欄で、間違えてJapan/日本を選ばないようにしましょう!
(UAEです)
XM Globalの特徴
日本で人気のXMトレーディングではなく、同グループの別会社です。
トレード環境は同じですので、XMトレーディングユーザーは使いやすいはず。
ドバイに移住してスムーズに切り替えるならXM Globalがおすすめです。
なお、法人口座非対応、日本語非対応などデメリットもありますが、ドバイならFX収益に対する税金がかからないため、節税のために法人化しなくても問題ありません。
なお、日本対応のXMトレーディングにある極(KIWAMI)口座がないため、使っていた方は注意してください。
\今だけ!ここから登録で軍資金13000円プレゼント/
【入力5分】XM公式
口座開設はこちら
XM Global口座開設手順
- XM Global公式にアクセス
- 「OPEN AN ACCOUNT」を押す
- 入力欄を埋める
- メール認証を済ませる
- 本人確認書類を提出
- 審査完了で口座開設終了
「Country of Residence」の項目は「United Arab Emirates(UAE)」を選んでください。
1つの国の名称ではないため当然ですが、「ドバイ(dubai)」という選択肢はありません。
口座タイプは「スタンダード」、取引ツールは「MT5」がおすすめです。
手順は日本向けのXMトレーディングと同じですが、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
3社の中ならどこを選べばいい?
FX初心者でトレード資金をあまり用意できない方(10~20万円くらい)、日本でXMトレーディングを使っていたトレーダーはXM Globalがおすすめです。
日本限定仕様の極(KIWAMI)口座がないくらいで、それ以外は同じ環境でトレードできます。
数百万以上の資金でFXを始める方、取引コストを気にするトレーダーはTitanFXがおすすめです。
とくにゴールド取引をするならTitanFXの取引コストはトップクラスに安くなります。
違う口座間での両建て、アービトラージなど特殊な使い方をしたい方はExnessでなければできません。
Exnessはボーナスがない以外に目立った欠点は見当たりません。
最初におすすめした2業者のおすすめ条件に合わなかった方もExnessをおすすめします。
ドバイでのFXトレードに関するQ&A
まとめ
ドバイでFXを始める方法を紹介しました。
すでに移住済みなら同国に対応する海外FX業者で口座開設すればすぐに始められます。
これから移住を検討しているなら、税金がゼロのドバイは最適です。
ただし長期滞在ビザの取得には資産(3000万円強)は必要です。
しっかり貯めてから移住手続きを進めていきましょう。
なお、ほかの移住先を探している方はこちらもご一読ください。