オシレーター系インジケーター「Triple Exponential Average(TRIX/トリプル・エクスポーネンシャル・アベレージ)」とはどんなもの?
ここではTriple Exponential Average(TRIX)の使い方、仕組み、メリット・デメリットを詳しく解説していきます。
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Triple Exponential Average(TRIX)とは
TRIXは価格を3回EMAで平滑化した系列の変化率(率の移動)を0を中心に上下するオシレーターとして表示する指標です。
ゼロより上なら上昇モメンタム優勢、下なら下降優勢。ダイバージェンスやゼロクロス、シグナルラインとの交差で勢いの加速・減速を読み取ります。
オシレーター:行き過ぎや勢いを帯域で示す指標
モメンタム:相場の勢い(加速/減速)
ゼロライン:TRIXの基準(0)
シグナルライン:TRIXをさらに平均化した補助線
Triple Exponential Average(TRIX)の計算式と仕組み
手順は以下のとおりです。
①終値にEMAを適用
②その結果に再度EMA
③さらにEMAで三重平滑
④その三重平滑値の前日比(率:ROC)を算出
⑤そのTRIX本体を移動平均してシグナルラインを作る
平滑に平滑を重ねるためノイズを強く除去し、トレンドの減速を捉えやすいのが特徴です。
EMA:指数移動平均。直近データを重視
平滑化:ギザギザをならして見やすくする処理
ROC(Rate of Change):変化率
ノイズ:意味の薄い細かな値動き
Triple Exponential Average(TRIX)の設定とパラメータ
一般的にTRIXの基礎期間は9〜15、シグナルはTRIXの移動平均9前後が目安。
短くすると初動に強くなる反面ダマシ増、長くすると安定する代わりに遅行します。
デイトレはTRIX(9)+Signal(9)、スイングはTRIX(15〜20)+Signal(9〜13)から始め、ボラに応じて±20〜30%微調整します。
期間:計算に使う本数
感度:値動きへの反応の速さ
ダマシ:誤ったシグナル
ボラティリティ:値動きの大きさ
Triple Exponential Average(TRIX)使い方
基本はゼロクロスとシグナルクロスの整合。
買いは価格が長期MAの上で、TRIXがゼロ上維持かつシグナルを上抜け、押し目で再拡大した場面に限定。
価格が高値更新なのにTRIXが高値切り下げなら減速サイン(利確・様子見)。
ブレイク直後は価格のリテスト+TRIX再拡大を待つと精度が上がります。
ゼロクロス:0をまたぐ動き
押し目/戻り:上昇中の一時下げ/下降中の一時上げ
リテスト:抜けた価格帯に戻って確認する動き
高値切り下げ:直近高値が前回より低いこと
TRIXとTEMAの違いと使い分け
TEMAは価格を三重に組み合わせて遅行を大きく減らした“価格の線”です。
TRIXは三重平滑系列の“変化率”で、0軸回りに振れるオシレーター。
使い分けは「TEMA=トレンドの可視化(線そのもの)」「TRIX=勢いの変化検出(オシレーター)」。
TEMAで方向、TRIXでタイミングが実務的です。
TEMA:三重指数移動平均線(Patrick Mulloy提案)
遅行:シグナルが価格より遅れて出ること
方向性フィルター:売買方向をあらかじめ限定する工夫
タイミング:入る/出る具体的瞬間
FX初心者がTRIXを使うメリット
メリット1 勢いの“質”を可視化でき利確判断がしやすい
TRIXはゼロ上/下だけでなく、棒や線の拡大縮小で加速・減速が分かります。価格が上がっていてもTRIXがピークアウトして縮小へ転じたら勢いの鈍化と判断し、分割利確や様子見に切り替えやすいのが利点。単純なクロスよりも「伸びる余地がある相場か」を見極めやすく、利確の後押しになります。
メリット2 平滑化が強くノイズに振り回されにくい
三重平滑の特性により短期ノイズの影響が小さく、レンジの小競り合いでの誤作動が相対的に少なめです。短期デイトレでも上位足のTRIX方向に合わせるだけでダマシを減らす効果が期待できます。強いブレイク直後に飛び乗るより、TRIXが再拡大して整合が取れたタイミングまで待つ運用がしやすいのも魅力です。
メリット3 他指標と分業しやすく再現性を作りやすい
長期SMA200で地合い、TEMAやEMA50で“波”、TRIXで勢いの再拡大確認、ATRで損切り幅という役割分担が明確です。条件が複数そろったときだけ執行するルール化がしやすく、検証→運用の再現性が高められます。特にTRIXとMACDのダイバージェンス一致は強い警戒シグナルとして機能しやすいです。
FX初心者がTRIXを使うデメリット
デメリット1 強トレンド初動の“速さ”には乗り遅れやすい
強い平滑化の代償として、初動はどうしても遅れやすく、勢いが付いた直後の最も伸びる区間を取り逃すことがあります。対策は、価格側のブレイクを確認後に“戻りを待って”TRIX再拡大で入る手順を固定すること。期待値の高い場面に絞る代わりに、数を打ちすぎない設計で補いましょう。
デメリット2 パラメータ次第で遅延かノイズ過多に振れやすい
期間を短くすれば敏感になる反面、平滑の恩恵が薄れてダマシが増えます。長くすれば安定しますが、エントリーが後手に回りリスクリワードが悪化しやすい。まずはTRIX(9〜15)/Signal(9〜13)を基準に、ATRや平均値幅に応じて±20〜30%で微調整する事前ルールを設け、一貫性を保つことが重要です。
デメリット3 単独シグナル依存で期待値が不安定になりやすい
TRIXのクロスやゼロ跨ぎ“だけ”で機械的に売買すると、時間帯や銘柄特性で成績がぶれます。長期MAの上下、水平線、直近高安値と整合し、押し戻り完了+TRIX再拡大/再縮小という複数条件がそろったときだけ執行する仕組みが有効。手数料や滑りを含めた検証と記録で再現性を高めましょう。
他のインジケーターとのおすすめ併用方法
SMA200/TEMA × TRIX:SMA200上で買いのみ。
TEMAが右上がりに転じた押し目で、TRIXがゼロ上維持かつシグナル上抜けならエントリー。
損切りは直近押し安値外+ATR1.5倍、TRIXが2〜3本連続縮小で部分利確。
MACD × TRIX:MACDゼロ上かつ上向きのとき、TRIX再拡大で順張り。
両者の通常ダイバージェンス一致は利確・新規見送り。
RSI × TRIX:RSI50を方向フィルター、70超でもTRIX拡大継続なら保有、TRIX縮小で利確優先。
BB × TRIX:ミドルバンド押しからTRIX再拡大で順張り、±2σ接近でTRIX頭打ちなら分割利確。
MT4・MT5・TradingViewへの導入手順
MT4:標準でTRIXが見当たらない場合があり、カスタムインジケーター(TRIX.mq4等)をIndicatorsフォルダへ入れて再起動、ナビゲータから適用。
MT5:Triple Exponential AverageやTRIXが用意されている環境が多く、挿入→インディケータ→オシレーターで追加可能。
TradingView:インジケーター検索で「TRIX」を追加。Length(基礎期間)、Signal length(シグナル)を設定し、クロスやゼロ到達でアラートを作成。
カスタムインジケーター:外部追加の指標
テンプレート:設定一式の保存
アラート:条件成立を通知
フォルダ配置:プラットフォームの指標保存場所
Triple Exponential Average(TRIX)利用時によくある失敗と回避策
ブレイク直後の飛び乗りで高値掴み、ゼロ近辺の小刻みなクロス多発で連敗、検証と運用の設定不一致が定番の失敗。
回避は「戻り待ち+TRIX再拡大」「長期MAで方向固定」「レンジは見送り」「設定(期間・シグナル・時間足)を固定」の4点。
イベント直前は新規を控え、手数料と滑りを検証に必ず反映します。
飛び乗り:根拠が薄いまま遅れて参入
レンジ:一定幅で往復する相場
設定固定:検証と実運用を同じ条件にする
滑り(スリッページ):約定のズレ
まとめ
TRIXは“勢いの変化”に強いゼロ基準オシレーターで、TEMAや長期MAと分業すると威力を発揮します。
上位足で方向を固定し、押し戻り完了+TRIX再拡大/再縮小の一致だけを狙う設計にすれば、ダマシに振り回されにくい運用が可能。
初期はTRIX(9〜15)/Signal(9〜13)から、ボラに応じて小さく調整。
ATRで損切り幅とロットを整え、検証と記録で再現性を磨いてください。