稼げるようになってきたら、海外FXの利益は法人として計上することで節税効果を期待できます。
一部の海外FXでは法人口座を開設できませんが、HFM(旧HotForex)なら法人口座を開設可能です。
ただし、実際に手続きしてみると、個人用の口座開設よりかなり手間がかかります。
英語記入が必要な書類もあるため、海外様式に慣れてない方はきっと戸惑うでしょう。
日本語で書いていいのか?すらわからなかったりします。
そこで、編集部でHFM法人口座を開設したときの流れ、必要書類や記入方法、開設後の入金方法について解説します。
HFMで法人口座開設を考えている方はぜひ参考にしてください。
HFM法人口座開設にかかる時間と条件

担当者とメールのやりとりで書類を提出することになります。
担当者の返信スピードしだいですが、申請から完了までの所要時間は1週間くらいでしょう。
開設条件は代表者が18歳以上であること。
日本では未成年でも会社の社長になれますが、HFMでは口座開設できません。
【前準備】HFM法人口座の開設に必要な書類

- 法人代表者の本人確認書類(免許証やパスポートなど)
- 法人代表者の住所確認書類(本人名義の請求書・明細書など)
- 法人確認書類(履歴事項全部証明書)
- 法人の住所確認書類(法人名義の請求書など)
- 会社の定款
- 株主名簿
- 取締役全員の身分および住所証明書
- 取締会決議書
- メールアドレス
本人確認書類から会社の詳細情報に関するものまでかなりの量です。
取締役以上の人員が多い大企業がHFMで法人口座を開設することはまずないと思いますが、重役の数が多いと必要書類を集めるだけでも大変です。
それだけの価値があるのか?というと、HFM法人口座なら税金面で有利になるため”ある”と言えるでしょう。
面倒なのは最初だけです。
頑張って1つ1つクリアしていってください。
HFM法人口座開設の申し込み方法

- HFM公式サイトへアクセス
- 法人情報を入力
- 法人口座を有効化する
- 確認書類の提出

「法人」タブを押し、情報入力を済ませます。
法人名称は英語名での入力になるため「ローマ字会社名 Inc.」でOKです。
前㈱・後㈱関係なくこの並びで統一されています。
「Inc.」は株式会社、合同会社は「LLC」です。
最後に「登録」ボタンを押すとこのようなページが表示されます。


上のようなメールが届いているはずです。
記載されているURLへアクセスし、口座を有効化させましょう。
すると、IDとパスワードのメールが届きます。

HFM公式サイトにログインしたら、ページ真ん中あたりにある「マイ アナウンスメント」のところに承認手続きに関するメッセージが出ているはずです。

(※画面をキャプチャし忘れたため上の画像は承認後の画面です)
続いて、前述した法人の代表者の提出書類をアップロードしていきます。

身分証明書で運転免許証を選んだ場合は裏と表で2枚必要です。

住所証明は編集部では「住民票」を提出しました。
水道光熱費やスマホ料金などの明細があるなら、そちらのほうがお手軽でおすすめです。
2種類の書類を提出すると確認中のメッセージが表示されます。

あとは承認されるのを待ちましょう。
これで終わりではありません。
HFMの法人口座開設ではメールで提出する書類も求められます。
HFMの法人口座開設で提出する必要書類

HFMで法人口座を申し込むと、次のようなメールが届きます。
(旧HotForex時代に申し込んだときのメールです)
HotForexにて新規法人口座開設頂き、誠にありがとうございます。
法人口座承認手続きを進めさせていただくため、下記の法人証明書類を提出くださるようお願い申し上げます。Certificate of Incorporation; 法人設立証明書
Certificate of Registered Office; 登録事務所証明書
Certificate of Directors and Secretary; 取締役および事務局長証明書
Certificate of Registered Shareholders; 登録株主証明書
Memorandum and Articles of Association; 法人基本定款および覚書
Proof of Identification and Address for all of the registered shareholders, Beneficial Owners and Directors.: 登録株主および取締役全員の身分および住所証明書なお、各国、各地域ごとに書類名称や形式は異なっておりますので、フレキシブルに対応いたしております。御社が日本法人である場合は、下記の証明書にて承認手続きを進めさせていただいております。
履歴事項全部証明書
株主名簿
定款
登録株主および取締役全員の身分および住所証明書会社に複数の株主および/または取締役がいる場合、添付書類を印刷し、必要事項をご記入のうえ提出ください。
記入方法などが不明な場合はお知らせください。a) Resolution of the Board of Directors (取締会決議書)
b) Power of Attorney to the Representative (代理人委任状)なお、myHF口座にログインし、アップロードできる書類は代表者の身分証明と住所証明のみになっておりますため、今回提出をお願いしております書類は添付ファイルとして返信メールにて提出くださるようお願い申し上げます。
注意
法人証明書類は6か月以内に発行されているか、公証されているものを提出くださるようお願い申し上げます。
法人証明書類は英訳されているものが好ましいですが、もしご用意いただけない場合は、原文のままでも結構です。その場合は、翻訳会社に転送して手続きを進めますため、承認手続きに2週間ほど頂きますことご留意ください。
日本語サポートは平日営業日日本時間の15時半から24時まで(夏時間は14時半から23時まで)となっておりますので、ご質問、ご不明な点がございましたら、遠慮なくお問い合わせください。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
これだけ見ると、かなりの量の提出書類あって心が折れそうになるかもしれませんね。
ですが、日本法人の場合、提出することになる必要書類は次の6種類です。
- 履歴事項全部証明書
- 株主名簿
- 定款
- 登録株主および取締役全員の身分および住所証明書
- a) Resolution of the Board of Directors (取締会決議書)
- b) Power of Attorney to the Representative (代理人委任状)
履歴事項全部証明書は管轄エリアの法務局でもらってきましょう。
株主名簿は自分で作成したものでOK。
「株主名簿 サンプル」などとグーグル検索すれば、ひな形ファイルを配布しているサイトがたくさんヒットするため好みで選びましょう。
定款は会社設立時に必ず作成しているためあるはずです。
株主や取締役の住所証明書は、編集部で開設したときは住民票で済ませました。
5と6の英語名の書類は、HFMからのメールに添付されているため保存&印刷して記入しましょう。
代理人委任状はあなたが代表者なら不要です。
書き方は次を参考に済ませましょう。
記入が必要な提出書類の書き方
HotForex(HFM)サポートにメールで問い合わせたら「英語で」こう↓書いて下さいとのことでした。
a) Resolution of the Board of Directors. (取締会決議書-1枚)

Company name | 会社名 |
---|---|
Registration Number | 会社法人番号 |
Company address | 会社登録住所 |
Country | 決議の行われた国名 |
Date | 決議の行われた年月日 |
Hour | 決議の行われた時間 |
Representative name | 代表者名義 (代表者とは、法人を代表してHotForexにて口座開設や取引を行う者を指します) |
ID number | 代表者の身分証明書番号 |
Country | 代表者の身分証明書発行国 |
Address | 代表者住所紙面下方には3名までの名前と肩書、署名の記載欄があります。 もし3名以上の取締役がいる場合は当紙面をコピーしてご利用ください |
Sign (3つ分) | サイン/署名 (Signの記載が紙面にありませんが、名前の記入欄の上の線上に署名(パスポートやカード裏面にする署名)をご記入ください) |
Name (3つ分) | 名前 |
Capacity (3つ分) | 肩書 |
Sign | 事務局長(秘書)の サイン/署名 (事務局長(秘書)などがいない場合は不要) (Signの記載が紙面にありませんが、名前の記入欄の上の線上に署名(パスポートやカード裏面にする署名)をご記入ください) |
Name | 名前 (事務局長(秘書)などがいない場合は不要) |
Capacity | 肩書 (事務局長(秘書)などがいない場合は不要) |
b) Representative Power of Attorney. (代理人委任状ー2枚)1枚目

Date | 書類記入の行われる年月日 |
---|---|
Company name | 会社名 |
Registration number | 会社法人番号 |
Power of Attorney to | 代表者名義 (代表者とは法人を代表してHFMにて口座開設や取引を行う者を指します) |
ID number | 代表者の身分証明書番号 |
Country | 代表者の身分証明書発行国 |
Address | 代表者の住所 |
MyHF account ID | MyHF口座ID |
b) Representative Power of Attorney. (代理人委任状ー2枚)2枚目
(3名以上の取締役がいる場合はコピーして利用する)

【Authorized Signatory 1と2】
Sign | 取締役1の署名 (Signの記載が紙面にありませんが名前記入欄の上の線上に署名をご記入ください) |
---|---|
Name | 名前 |
Position | 肩書 |
Date | 署名した年月日 |
Signed by the Attorneyの入力項目
Sign | 代表者の署名 (Signの記載が紙面にありませんが名前記入欄の上の線上に署名をご記入ください) |
---|---|
Name | 名前 |
Date | 署名した年月日 |
Presence of Witness | 書類記入、署名などの立会人 ( 立会人がいない場合は不要) |
Sign | 立会人の署名 (Signの記載が紙面にありませんが名前記入欄の上の線上に署名をご記入ください) |
Name | 立会人の名前 |
Address | 立会人の住所 |
Date | 立会人が署名した年月日 |
法人名は、株式会社なら「ローマ字社名 Inc.」など。「Inc.」部分はほかにも表記方法がありますが、好きなもので構いません。
ほか、住所などを英語表記で埋めていきましょう。
署名の日付表記は「April 10,2020」など。月だけ英単語ですね。
役職は社長が「CEO」、取締役が「Director」とかになります。
そして署名(サイン)だけは日本語名で記入しました。
ローマ字でも本人が書いた署名ならいいと思いますが、日本語でOKだったため審査通過した方法にしておきましょう。
海外の契約書類に印鑑は必要ありません。
全部記入し終えたら、スマホカメラで写真を撮り、HFMから届いたメールへの返信メールに添付すればOKです。
日本語での記入はできるだけ避けましょう
記入内容に日本語を使っている場合、別の部署に回すため最大2週間ほど時間かかるかもしれません、との注意書きもありました。
でも、編集部ではそれほどかかりませんでした。
5/7に「実質的支配者届出書も提出してください」と連絡がきたため翌日に提出。
すると、比較的すぐ確認済みになっていました。
(提出後1時間後くらいにチェック)
送られてきたメールにない書類だったためご注意ください。
一人法人なら必要ないかもしれません。
ちなみに、別の方が法人口座開設を申し込んだところ、3日後に書類確認が完了していました。
書類に間違いがなければ比較的早く承認されるようです。
担当者の手が空いていれば早く終わることもあるでしょう。
というわけで、HFMで法人口座を開設する方は、ここで紹介した書類をきっちり記入して記入用紙が添付されているメールに返信しましょう。
HFM法人口座開設が完了するまでの時間
スムーズに進めば1週間ほどで開設完了します。
必要書類が準備されていれば、もっと早く済む可能性もあります。
HFM法人口座への入金方法

HFMで使える入金手段
- 銀行送金
- クレジットカード(※現在停止中)
- ビットウォレット(オンライン決済サービス)
- BXONE(オンライン決済サービス)
- 仮想通貨(Bitpayなど)
銀行送金かクレジットカード入金なら、ほとんどの方が使えるでしょう。
仮想通貨を持っている方はコインでも入金可能です。
ほか、海外のオンライン決済サービス「bitWallet」「BXONE」経由で入金することも可能です。
ただし、bitWallet口座へのクレジットカード入金は最大5000ドルまでなど上限もあるため注意しましょう。
さらに手数料が割高になります。
ちなみに、編集部でbitWalletを使った時は、13時頃に送金しすぐ口座に反映。
13時半ころHFMへ入金申請したら15時45分に反映されました。
割と早く処理してもらえました。
とはいえ、手数料8%はコストが高くつくため、多少面倒でも銀行送金がおすすめです。
なお、最も簡単に済ませられるのはクレジットカード入金です。
編集部でクレジットカード入金したときの流れ
2023年11月の時点でクレジットカード入金はできない状態です
編集部ではVISAクレジットカードで入金。
問題なくできました。
入金すると、このような完了通知ページが表示されます。

ただし、その後クレジットカードの表裏面と振込確認画像の提出が必要です。
クレジットカードの明細(HFMへの入金があるモノ)など入金したとわかる画像が必要です。
これが少し面倒ですが、最初だけですので我慢しましょう!
ちなみに、対応クレジットカードに「JCB」も掲載されているため使えるはずです。

ですが、編集部で個人口座にJCBクレジットカード入金したらできませんでした。
JCBサポートに問い合わせても、エラーメッセージも届いてないようでした。
海外サービスはたまにこういったトラブルもあるため、VISAかMasterCardは持っておきたいですね。
HFM法人口座を利用するメリット・デメリット
HFMのメリット

- 法人税の税率適用となり節税できる
- 経費計上しやすくなる
- 損失を10年間繰り越しできる
- 他の事業所得と損益通算できる
HFM法人口座を利用することで主に税金の節税に効果的です。
法人税の税率適用となり節税できる
HFM個人口座で獲得した利益は雑所得になります。
そうなると、ほかの所得と合算して累進課税方式での税率が適用されるため、最大で45%も税金を徴収されてしまいます。
(住民税は除外)
これがHFM法人口座であれば法人税率15~23.2%です。
(+地方税もあり)
利益額によりますがかなりの節税になることがわかりますね。
経費計上しやすくなる
HFM個人口座でFXトレードすると、個人事業主として確定申告することになります。
個人事業主では経費として認められる範囲が狭いため経費計上できないものもでてきます。
これがHFM法人口座なら経費として求められる幅が広がります。
低い税率適用に加えてさらに節税効果を期待できるでしょう。
損失を10年間繰り越しできる
HFM法人口座なら損失を出したとき過去10年分を繰り越せます。
個人事業主より長期間適用されるため有利です。
たとえば、5年前のにマイナス1000万円の損失を出したなら、翌年以降100万円づつプラスだったとしても所得をすべてゼロ円で確定申告できるわけです。
FXに限らず事業スタート時は負債を抱えることも多いですし、ほかの事業でマイナスがでることもあるでしょう。
そんなときに有効です。
他の事業所得と損益通算できる
完全にHFMでFXトレードするためだけの法人なら関係ありませんが、法人であればFX以外にもさまざまな事業を展開することもあるでしょう。
それら別事業で発生した損失も合算して計上できます。
全部利益が出るのが理想ですが、足を引っ張る事業もあることでしょう。
そんなとき所得を合算して税金計算できるのは節税に繋がります。
HFMのデメリット

- スプレッドや若干広め
- 約定力が若干弱め
- ボーナスプロモーションが弱い
スプレッドや若干広め
HFMはほかの海外FX業者に比べて、少しスプレッドが広めに感じます。
スプレッドが広いとスキャルピングメインでトレードする方には不利な環境と言えます。
デイトレード、スイングトレードなどポジションの保有期間に余裕があり、取引回数が少ないトレードスタイルにおすすめです。
約定力が若干弱め
クローズボタンを押してから処理されるまでの時間=約定力が弱めに感じられました。
上記項目と同じく、スキャルピングトレーダーには不利と言えるでしょう。
それ以外のスタイルなら特に問題ないため、ハイレバ環境で思う存分取引できます。
ボーナスプロモーションが弱い
HFMではいくつかのボーナスプロモーションを常に実施しています。
ただし、業界でも特にボーナスが充実しているXMトレーディングやFXGTに比べた場合、かなり見劣りします。
法人化して節税する必要があるほど稼いでいるトレーダーであれば、ボーナスはなくても問題ないでしょう。
ですが、欲しい方にはデメリットになります。
海外FXの法人化については、こちらの記事で詳しく解説しています。
HFM法人口座の評判

残念ながら、ネット上にHFM法人口座を使っているユーザーの評判情報は見かけません。
そこで、編集部で使ってみた感想をレビューしていきます。
編集部によるHFM法人口座を利用したレビュー
良いと感じているポイント
編集部が初めて法人口座を開設したのはHFMでした。
選んだ理由はレバレッジ制限の緩さにあります。
XMなど他の海外FX業者では残高200万円程度で制限されることがほとんどです。
ですが、HFMでは残高3000万円相当額まで制限がかからず、1000倍レバレッジでトレードできる環境に魅力を感じました。
編集部ではデイトレード、スウィングトレードがメインですが、約定力、スプレッドなどのトレード環境にまったく不満はありません。
このあたりはもっと優れている他の海外FX業者もありますが、気になるほどではありません。
それよりもレバレッジ制限の緩さにメリットを感じています。
ほか、出金処理が早い点も好印象です。
惜しいポイント
現在はクッション機能ありのボーナスに変更されました!
ボーナスが証拠金に含まれないため、あまり意味のないものになっています。
(クッションなし)
そのため、ボーナス目当ての方には不利となっています。
ほかはとくに不満はありません。
ほかの海外FX業者との違いをレビュー
編集部ではほかの海外FX業者の法人口座も利用していますが、デイトレ、スイングトレード主体のスタイルでは大きな違いは感じられません。
スキャルピングトレードをする方なら、スプレッドや約定力の違いは気になるかと思います。
とはいえ、HFMにもスキャルピング対応のゼロ口座があります。
編集部ではやっていないためスキャルピングに関するレビューはできませんが、それ以外のトレードスタイルであれば不満は感じないだろうと思います。
HFM法人口座に関するQ&A
まとめ
HFMで法人口座を開設するときの必要書類や流れ、メリットを紹介しました。
個人向けのHFM口座開設より手続きがかなり面倒です。
それでも、税金面で大きな節税効果を期待できます。
法人にする規模ともなると、大きな金額でトレードすることになると思いますし、その点でもHFMはおすすめです。