Exnessプロ口座で対応しているリクオートとはどんなものなのか?について徹底解説。
約定拒否やスリッページとの違いやメリット・デメリットをまとめました。
Exnessプロ口座だけで対応しているリクオートとはどんなもの?
リクオートとは?
FXトレーダーの注文が約定されず新しい価格を提示されることです。
(約定=売買の成立)
Exnessでは基本的にトレーダーの注文を金融市場に流し、金融市場側で売買が成立すれば約定となります。
そこで、相場変動が激しいタイミングでドル円(USDJPY)を1ドル100.00円の時に買い注文し、Exnessが金融市場に流すタイミングで100.50円になっていたケースを考えてみましょう。
そのまま約定してしまうと、Exness側は0.5円分の損失になってしまいます。
そこで、Exness側がトレーダーに対して「100.00円では約定できなかったので100.50円でも良いですか?」と価格の再提示をしてきます。
これをリクオートといいます。
リクオートを受け取ったトレーダーは、不満ならその提案を拒否すれば約定しないためノートレードとなります。
リクオートと約定拒否/スリッページ/オフクオートの違い
リクオート | 注文が約定されないときに価格提示する行為 |
---|---|
約定拒否 | 注文が約定されないこと |
スリッページ | 注文価格と約定価格のズレ |
オフクオート | トレーダーの注文に対し市場側で相対する注文がなく成立しないこと |
リクオートはFX業者が新価格を提示するアクションであるのに対し、約定拒否は注文が約定されないことです。
同じものとして紹介しているサイトもありますが、微妙に異なります。
「スリッページ」はトレーダーの注文した価格と約定した価格のズレのことです。
「オフクオート」は、売り注文に対して買い注文が入っておらず約定されないことをです。
たとえば、USDJPY(ドル円)の買い注文をしたところ、売買されている金融市場でドル円の売り注文が一切なければあなたのオーダーは成立せず約定しません。
実際にFXトレードする上でほぼないことですが、理論上はありえます。
FX業者がリクオート(約定拒否)する理由
FX業者が損するためです。
トレーダーが注文したときの価格と金融市場で売買時の価格差分をそのまま負担しなければいけないため、手数料以上のマイナスになるケースもでてきます。
対応するFX業者の多くは、リクオートが発生しやすいタイミング(窓開けや重要な経済指標発表)などの高ロットスキャルピングトレードを禁止しているケースがほとんどです。
そこばかり狙ってトレードしているとアカウント凍結されるためご注意ください。
なお、Exnessではとくに禁止されていません。
ですが、リクオートのある・なしに関わらず、そういった相場変動の激しいタイミングでのトレードはおすすめしません。
FX投資ではなくただのギャンブルトレードになってしまいます。
リクオートのメリット
- 望まない価格での約定を避けられる
望まない価格での約定を避けられる
リクオートがあることで、注文時の価格とかけ離れた価格での約定は防げます。
FX業者側が不正でもしない限り注文したい価格、または近い価格で約定されるでしょう。
とくにExnessでは即時約定に対応しているため、望んだ価格で約定できるのはメリットです。
インターネット回線がどれほど高速でも、スマホやパソコンの取引ツール上で注文ボタンを押してから、Exnessを介して金融市場へ流れるまでにタイムロスが発生します。
その間に価格差は発生してしまうものです。
Exnessではリクオートが発生するほどの価格差でなければ即時約定してくれるため安心です。
Exnessの即時約定なら注文価格で約定されます。Exnessが不正をしているわけではありませんが、約定タイミングをズラすなどの不正行為を防げます。内部事情が分からない利用者側ではどのFX業者も100%不正をしていないとは言い切れませんし、システムエラーで価格がズレる可能性もあります。そんなとき、即時約定を活用することで安心してトレードできるでしょう。
リクオートのデメリット
- 相場変動の激しい時間帯にリクオートが多発しやすい
- 多発すると快適にトレードできない
- 窓開けや指標発表狙いのトレードでは不利
相場変動の激しい時間帯にリクオートが多発しやすい
注文時と実際に市場で売買されるタイミングには時間差があります。
わずか数ミリ秒以下とはいえ、相場変動が激しければ価格は大きくズレてしまうでしょう。
となると、リクオートが多発することになります。
とくにスキャルピングトレードをされている方は思うように約定されずまともに取引できなくなる可能性もあるでしょう。
多発すると快適にトレードできない
上の項目と似た内容ですが、頻繁にリクオートが発生すればトレードの快適性が損なわれます。
「ここ!」というタイミングで注文・精算しても、約定されないようではストレスです。
その結果、メンタル面に悪影響がでれば勝率も落ちてしまうでしょう。
ちなみに、その時々の市場に合わせて約定される「成行約定」であれば、ほぼ注文が通るため余計なストレスを受けなくなります。
Exnessではプロ口座を開設するときに「成行約定」を選べば問題は避けられます。
先に紹介したメリットより快適性を重要視する場合はこちらを選びましょう。
窓開けや指標発表狙いのトレードでは不利
窓開け(日本時間の早朝)や重要な経済指標発表がある時間帯は、為替相場が激しく変動します。
このタイミングで注文・精算しようとしても、価格差が発生しやすいため、スムーズに約定できないでしょう。
当サイトでは、そもそもこのタイミングでのトレードはおすすめしません。
他社とは異なりExnessなら禁止されていませんが、リスクが高いため非推奨です。
Exnessで唯一リクオートのあるプロ口座の特徴
Exnessには次の5種類+1種類の口座タイプから選べます。
Exness 本取引口座 |
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Exness ソーシャルトレーディング口座 (コピートレード用) |
この中で、Exnessプロ口座を開設時に「即時約定」を選ぶとリクオートがあります。
ほかの口座タイプは「成行約定(なりゆきやくてい)」しかありません。
(プロ口座も開設時に成行約定を選択可)
- 即時約定に対応(仮想通貨CFDだけは成行約定)
- 最大レバレッジ無制限に対応
- ゼロカット対応
- Exnessで扱う全銘柄を取引可能
- スプレッドが狭い
- 取引手数料なし
- 初回最低入金額1000ドル~
Exnessで唯一リクオートがある口座タイプです。
即時約定に対応しているため、価格差が発生するリスクを減らせる点が最大の特徴です。
Exnessで選べる口座タイプの中ではスプレッドが狭く設定されているため、取引コストを抑えられます。
初回の最低入金額が1000ドルと高く設定されている点はマイナスポイント。
ですが、Exnessのハイレベルなトレード環境をすべて利用できるおすすめの口座タイプです。
Exnessでは中上級者向けとしていますが、1000ドル以上用意できるのであればFX初心者でも問題なく利用できます。
リクオートなしの海外FX業者はある?
Exnessも基本的にプロ口座の即時約定以外ならリクオートなしです。
また、海外FXのほとんどはオーダーの処理方式が「NDD方式」です。
トレーダの注文をそのまま市場に流す方式のため、成行にまかせて金融市場で売買が成立した価格での約定となります。
対して、顧客のオーダーを市場に流さない「DD方式」の日本国内のFX業者は、リクオートが発生する可能性が高くなります。
余分な損失を避けるため、オーダー時点と処理するときの価格差が大きければ高確率でリクオートがあるでしょう。
Exnessのリクオートに関するQ&A
- リクオートを発生させない方法は?
- FX初心者にとってリクオートはあったほうが良い?
Q1.リクオートを発生させない方法は?
Exnessプロ口座で即時約定を選ばないこと、価格変動の激しい時間帯に取引しないことが有効です。
Q2.FX初心者にとってリクオートはあったほうが良い?
どちらでも構いませんし、ほとんど影響はないでしょう。初心者の方が注文時点の価格で約定することに対してシビアになる必要はないでしょう。そこを気にするよりチャート分析に力を入れることをおすすめします。
まとめ
Exnessのプロ口座にあるリクオートの仕組みについて紹介しました。
トレーダーの意図した価格で約定できるメリットがある反面、相場変動が激しければ一向に約定しなくなる可能性もあります。
どちらが良いのか?はトレーダーのスタイルしだいです。
相場変動の激しい時間帯を狙わないならあってもなくてもほとんど影響ありませんが、Exnessでは最大200口座保有できます。
また、デモ口座でも利用できるので、ぜひ体験してみてください。