最も利用されているインジケーター「MA(移動平均線)」をベースにしたインジケーター「Adaptive Moving Average(AMA/KAMA)」を徹底解説。
Adaptive Moving Average(AMA/KAMA)の仕組みや使い方、ほかのインジケーターとの併用方法などをまとめました。
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Adaptive Moving Average(AMA/KAMA)とは
AMAは相場が「走っている時は機敏に」「もみ合いではゆっくり」動く可変型の移動平均線です。価格ノイズを自動で見極めて平滑度を変えるため、SMAやEMAよりダマシに強く、トレンドフォローの精度を上げやすいのが特徴です。順張りのフィルター、押し目/戻りのガイド、トレーリングストップに向きます。
移動平均線:一定期間の平均価格を線にしたもの
ノイズ:意味の薄い細かな上下動
順張り:トレンド方向に合わせて売買する手法
トレーリングストップ:利益方向へ損切りを追随させる管理
AMAの計算式と仕組み(Kaufmanの方法)
AMAは効率比ERで「まっすぐ進んだ度合い」を測り、平滑係数を可変にします。ER=|P(t)−P(t−n)| ÷ Σ|P(i)−P(i−1)|。高速/低速の平滑定数 fastSC=2/(fast+1)、slowSC=2/(slow+1)。SC=[ER×(fastSC−slowSC)+slowSC]^2。AMA(t)=AMA(t−1)+SC×(P(t)−AMA(t−1))。ERが高い(まっすぐ進む)ほどAMAは速く追随します。
ER(効率比):一直線の動き/ジグザグの比率
平滑定数:線をどれだけ素早く動かすかの係数
fast/slow:速い/遅い反応の目標値
二乗(^2):動きをさらに抑制/強化する数学処理
設定とパラメータの目安
定番は ER期間n=10、fast=2、slow=30。デイトレ(5分/15分)は n=8〜10、fast=2、slow=30〜40。スイング(4時間/日足)は n=10〜14、fast=2〜4、slow=30〜60。ボラが高い日は nやslowをやや長く、低い日は短くするなど、±20〜30%の範囲で事前ルール化して微調整します。
期間:計算に使う本数
デイトレ/スイング:日中完結/数日〜数週間保有
ボラティリティ:値動きの大きさ
微調整:事前に決めた幅でパラメータを少し変えること
使い方
方向判定はAMAの傾きと価格位置。買いはAMAが右上がりで価格が上、売りは右下がりで価格が下。押し目/戻りは、価格がAMAへ接近→反転時にエントリー。ブレイクは価格が重要ラインを突破後、戻り(リテスト)でAMAが再び傾きを維持していれば順張り継続。決済はAMA割れ/上抜けや傾き反転、あるいはATRを用いたトレーリングで段階利確。
傾き:線が上向き/下向きか
押し目/戻り:トレンド中の一時的な逆行
リテスト:抜けた価格帯に戻って確認する動き
ATR:平均的な値幅。損切り幅や追随幅に使う
他の移動平均線との違いと使い分け
(SMA/EMA/HMA/TEMA/FRAMA)
SMAは最も安定、EMAは機敏、HMA/TEMAは遅行を減らした“速い線”。AMA/FRAMAは相場状況に応じて自動で速さを変える適応型です。実務は「長期SMA200で地合い、EMA50やTEMAで波、AMAで押し戻りと追随管理」という分業が扱いやすく、もみ合いでのダマシを減らせます。
SMA/EMA:単純/指数移動平均線
HMA/TEMA:遅行を抑えた高速系MA
FRAMA:フラクタル次元で適応するMA
地合い:相場の大きな流れ(強弱)
FX初心者のメリット
メリット1 ダマシを減らしつつトレンドに追随しやすい
AMAはもみ合いでゆっくり、トレンドで速く動くため、SMA/EMAより「無駄な出入り」が減りやすいのが利点です。特に押し目買い・戻り売りでは、価格がAMAに触れてから再度離れる“再加速”を確認して入る手順にすると、タイミングの再現性が高まります。線の傾きと価格位置だけでも基礎的な売買ルールを作りやすい点が初心者向けです。
メリット2 ルール化しやすく管理がシンプル
AMAの核は傾きと距離。上位足でAMAが上向きか下向きかを先に決め、下位足で「AMA接近→反転→再離脱」を待つだけでも十分な手順になります。決済はAMA割れ/上抜け、またはATRによるトレーリングで機械的に運用可能。判断の主観を減らして“同じ条件→同じ行動”を徹底しやすいのが強みです。
メリット3 他指標と分業しやすく根拠を重ねやすい
地合いはSMA200、波はEMA50、タイミングはAMA、過熱感はRSI、勢いの質はMACD/OsMA、ストップ幅はATRという分業がしやすく、根拠が重なる局面だけ執行するルールに落とし込みやすい。価格の水平線やボリンジャーバンドとの一致も加えれば、エントリーと利確の一貫性がさらに高まります。
FX初心者のデメリット
デメリット1 初動で乗り遅れることがある
適応とはいえ平滑化を伴うため、強いブレイク初動ではAMAが追いつくまでラグが出ます。対策は“戻り待ち”。ブレイク直後に飛び乗らず、価格が戻ってAMAの傾きを維持したまま反転、またはAMAへ接近後の再離脱を待つ手順を固定します。見送りによる機会損失はあるものの、期待値の高い場面に絞ることでトータルの安定を狙えます。
デメリット2 パラメータ次第で過敏/鈍化に偏る
ER期間やfast/slowの設定を短くし過ぎると過敏に、長くし過ぎると鈍化します。まずはn=10、fast=2、slow=30の標準から開始し、ATRや平均値幅に応じて±20〜30%の範囲内で微調整。バックテストは手数料・スリッページ込み、ウォークフォワードで過剰最適化を回避し、再現性のある範囲に留めます。
デメリット3 単独サイン依存でブレやすい
AMAだけのクロスやタッチで機械的に出入りすると、時間帯やニュースで結果がぶれます。上位足の方向一致、価格の水平線、直近高安値、RSIやMACDの合致など、複数要素を条件に含めて「重なったときだけ執行」へ。エントリー根拠・損切り基準・利確基準を文章化し、記録と振り返りで一貫性を強化します。
ほかのインジケーターとの併用方法
SMA200/EMA50 × AMA:SMA200上で買いのみ。EMA50押しから反発し、AMAが右上がり維持で価格がAMA上へ再離脱したらエントリー。損切りは直近押し安値外+ATR1.5倍、AMAがフラット化/価格が割れで分割利確。
RSI × AMA:RSI50を方向フィルター。上昇時はRSI50超かつAMA上で押し目買い。RSI70超でもAMAが右上がり維持なら保有、AMA傾き反転で利確優先。
MACD/OsMA × AMA:MACDゼロ上・上向き+AMA右上がりで押し目。価格がAMAにタッチ→反発で、OsMAが再拡大ならエントリー。TRIX/OsMAのダイバージェンス出現で利確警戒。
BB × AMA:ミドル(MA20)やバンド収縮からの拡大局面で、AMAの傾きと価格の再離脱が一致した順張り。+2σ接近でAMAがフラット化なら部分利確。
MT4・MT5・TradingViewへのインストール方法
MT5
標準でAdaptive Moving Average(Kaufman)が利用可能。挿入→インディケータ→トレンド→Adaptive Moving Average。ER期間/fast/slowを設定。
MT4
環境により標準搭載でない場合があるため、KAMA/AMAのカスタムインジケーター(.mq4/.ex4)をIndicatorsフォルダに配置→再起動→適用。
TradingView
インジケーター検索で「Kaufman Adaptive Moving Average」「KAMA」「Adaptive Moving Average」を追加。Length(ER期間)、fast/slowのパラメータを設定し、テンプレート保存とアラート活用で監視負担を軽減。
カスタムインジケーター:外部追加の指標ファイル
テンプレート:設定一式の保存
アラート:条件成立を通知してくれる機能
フォルダ配置:プラットフォームの指標保存場所
よくある失敗と回避策
強トレンド直後の飛び乗り、レンジでの小刻みな出入り、検証と運用の設定不一致が定番の失敗。回避策は「戻り待ち+AMA傾き維持」「上位足の方向固定」「レンジはやらない」「設定(期間・fast/slow・時間足)固定」。イベント前後は新規を控え、手数料と滑りを検証に必ず反映します。
まとめ
Adaptive Moving Average(AMA/KAMA)は、効率比ERで平滑度を自動調整し、走る相場では素早く、もみ合いではゆっくり追随する可変型MAです。
実務は①時間軸と目的を決める②標準設定n=10/fast=2/slow=30で開始③上位足AMAの傾きで方向固定④下位足で“AMA接近→反転→再離脱”でエントリー⑤ATRで損切り幅とロットを設計⑥AMA割れや傾き反転、目標到達で分割利確。SMA200/EMA50、RSI、MACD、BBと重ねて根拠を統一し、ブレイクの飛び乗りやレンジ多発は回避。検証と運用設定を一致させ、手数料・滑りを含めて月次で見直すことで再現性を高めましょう。
1 目的と時間軸を決める(順張りの押し戻り狙い中心)
2 標準設定 n=10 / fast=2 / slow=30 で開始
3 上位足AMAの傾きで方向固定
4 下位足でAMA接近→反転→再離脱を待ってエントリー
5 ATRで損切り幅とロットを設計、AMA割れ/傾き反転や目標で分割利確
6 月次で勝率・損益比・最大DDを点検、過剰最適化は避ける