FXトレードにおいてチャート分析に役立つインジケーター「Stochastic Oscillator(ストキャスティクス オシレーター)」について紹介。
Stochastic Oscillator(ストキャスティクス)の計算式や仕組み、使い方、メリット・デメリットをまとめました。
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Stochastic Oscillator(ストキャスティクス)とは?
ストキャスティクスは、一定期間の高値と安値のレンジ内で現在の終値がどの位置にあるかを0〜100で示すオシレーター系指標です。
2本の線(%Kと%D)を用い、線の交差や80/20などのしきい値で売買のタイミングを測ります。
レンジ相場に強く、トレンド相場ではフィルター併用が前提です。
オシレーター:行き過ぎや勢いを帯域で示す指標
レンジ相場:一定の幅で上下に往復する状態
トレンド相場:上か下へ一方向に進みやすい状態
しきい値:判断の基準ライン(例 80と20)
Stochastic Oscillator(ストキャスティクス)の計算式と仕組み
基本式は以下のとおりです。
%K = (終値 − 期間内最安値) ÷ (期間内最高値 − 最安値) × 100
%Kを移動平均で滑らかにしたのが%Dです。一般的設定は14,3,3(期間14、%K平滑3、%D3)。
反応が速いファスト、さらに滑らかなスローの2タイプがあり、速いほど初動に強いがダマシは増え、遅いほど安定するが遅行します。
%K:現在位置を示す主線
%D:%Kの移動平均でシグナル線
平滑化:ギザギザ(ノイズ)をならす処理
14,3,3:期間/平滑/シグナルの定番プリセット
設定とパラメータの選び方(時間足別・市場別・しきい値)
短期(1〜15分足)は14,3,3または9,3,3で機敏さ重視。
4時間〜日足のスイングは14,3,3や21,3,3でノイズ低減。株は日足14が定番、FXはセッションでノイズが増えるためスロー寄りが無難です。
仮想通貨は24時間稼働でダマシが出やすく、21,3,3やしきい値85/15などに調整する手もあります。
ボラティリティ:値動きの大きさ
セッション:市場時間帯(東京・ロンドン・NY)
スロー/ファスト:平滑の度合いによるタイプ
レベル調整:80/20を85/15や70/30に変更する工夫
実践的な使い方
(クロス、80/20、ダイバージェンス、順張り/逆張り)
逆張りの基本は20以下からの%D上抜けで買い、80以上からの%D下抜けで売り。
ただし強いトレンドでは80以上や20以下に張り付くため、移動平均線の傾きで方向を固定し、トレンド方向の押し目・戻りに限って採用するのが堅実です。
価格の高値更新に対し指標が更新できないダイバージェンスは減速の合図として活用します。
クロス:%Kと%Dが交差すること
買われすぎ/売られすぎ:80超/20未満の帯域
押し目/戻り:上昇の一時押し/下降の一時戻り
ダイバージェンス:価格と指標が逆方向に動く現象
FX初心者が利用するメリット・デメリット
メリット
メリット1 見やすい二本線と明快なルール
%Kと%Dの二本線、80/20の基準というシンプルな仕組みで、学びやすく再現しやすいのが長所です。
まずは上位足で方向を固定し、下位足で%Dのクロスを待つだけでも一定の一貫性が生まれます。
線の位置と交差、帯の入り抜けという視覚的な判断だけで運用できるため、経験が少ない段階でも迷いが少なく扱えます。
メリット2 レンジ相場での反転把握と利確判断に役立つ
支持線や抵抗線付近で20以下からの上抜け、80以上からの下抜けが出ると、短期的な反発・反落の初動を拾いやすくなります。
とくにレンジでは帯域反転が機能しやすく、利確のタイミングにも活用可能です。
勢いの鈍化を数字と線で確認できるため、伸ばし過ぎや早過ぎる利確の防止にもつながります。
メリット3 他指標と分業しやすく戦略に組み込みやすい
移動平均線でトレンドの傾きを把握、ストキャスでエントリーのタイミング、ATRで損切り幅やロット調整という分業がしやすいです。
MACDやRSIとの合致を条件化すれば、根拠が重なる場面だけ執行でき、無駄打ちを減らせます。
役割が重複しにくいため、画面が煩雑にならず運用の安定に寄与します。
デメリット
デメリット1 強いトレンドで逆張りが踏み上げられやすい
上昇トレンドでは80以上にとどまったまま上がり続け、逆張り売りが損失になりがちです。
対策は方向固定と押し目狙いで、移動平均の傾きが上のときは買いシグナルだけ採用するなどのフィルターを入れます。
ブレイク直後は価格の戻り確認(リテスト)を挟むと、勢いに逆らうエントリーを減らせます。
デメリット2 パラメータ次第でノイズか遅延に寄りやすい
期間を短くすると初動を捉えやすい反面、細かな上下にも反応しダマシが増えます。
長くすると安定する代わりにサインが遅れ、リスクリワードが悪化しやすいです。
まずは14,3,3を基準に、ATRなどでボラが高い日は21,3,3へ延ばす、しきい値を85/15へ調整するなど、事前ルールで一貫性を保ちましょう。
デメリット3 単独サイン依存だと再現性が落ちやすい
%Dクロスだけで売買すると、時間帯や銘柄特性で成績がぶれます。
上位足の方向一致、水平線や直近高安値、移動平均の傾きなど価格の根拠を重ね、条件が複数そろった場面だけ執行する仕組みが有効です。
検証と記録を通じて「同じ条件→同じ行動」を固定化することで、期待値の安定が図れます。
リスクリワード:損失と利益の比率
フィルター:条件を絞ってシグナルを取捨選択する仕組み
支持線/抵抗線:下値/上値が止まりやすい価格帯
他インジケーターとの併用
(MA、MACD、RSI、ATR、BB)
地合いの固定にSMA200、波の把握にSMA50、タイミングにストキャス、ボラ管理にATRという三層+αが扱いやすい構成です。MACDの方向とストキャスのクロスが一致した場面を優先し、RSIの極端値で過熱を再確認。ボリンジャーバンドの±2σ付近でストキャスの反転が出れば逆張りの根拠が重なります。
SMA/EMA:単純/指数移動平均線
MACD:トレンドと勢いを測る複合指標
RSI:買われすぎ・売られすぎを数値化する指標
ATR:平均的な値幅(ボラティリティ)の指標
ボリンジャーバンド:統計的な価格帯(±2σなど)
MT4/MT5/TradingViewへの導入と操作手順
MT4/MT5では 挿入 → インディケータ → オシレーター → Stochastic Oscillator を選択。
期間(例14)、%K平滑(3)、%D(3)、スロー/ファスト、レベル20/80を設定し、色分けを整えてテンプレート保存。
TradingViewではインジケーター検索でStochasticを追加し、Length、K、D、Smooth、Levelsを設定。
クロスやレベル到達でアラートが作れます。
テンプレート:設定一式を保存して再利用する機能
アラート:条件成立を通知する機能
レベル:しきい値の水平線(20/80など)
Stochastic Oscillator(ストキャスティクス)利用時のよくある失敗と回避策
「80超=即売り」「20未満=即買い」と決め打ちするのが最大の罠です。上位足のトレンド方向に一致するシグナルのみ採用し、逆向きは見送りにするだけで精度が上がります。イベント前後はノイズが増えるため取引回避、またはスロー設定へ。検証と運用の設定を一致させ、結果の記録で再現性を担保しましょう。
上位足/下位足:長い時間軸/短い時間軸のチャート
イベント:相場を動かしやすいニュースや指標発表
再現性:同じ条件で同じ結果が得られる安定性
まとめ
ストキャスティクスは「レンジ内の位置」を測る指標で、レンジでは帯域反転、トレンドでは方向固定の押し目・戻り狙いが基本です。
設定はまず14,3,3がおすすめ。
上位足で方向、下位足でクロス、価格の節目で裏付けという三段構えにすれば、初心者でも一貫した判断が可能になります。
検証と記録で自分仕様に調整していきましょう。