Envelopes(エンベロープ)インジケーターについて、FX初心者にもわかりやすく、仕組み・計算式・設定・使い方・メリット・デメリット・相性の良いインジケーター・応用方法・Q&Aまでを詳しく解説します。
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Envelopes(エンベロープ)とは?
Envelopesは、移動平均線を基準に一定%上下にバンド(包む帯)を張ったチャネル系インジケーターです。
価格が上下ラインに触れることで、過熱(買われすぎ・売られすぎ)やトレンドの有無などが視覚的に判断できます。
- 移動平均線:過去の価格平均を線で描いた指標
- バンド:中心線から一定%ずれた上限・下限の線
計算式と構成
Envelopesは次の3本で構成されます。
- ミドルライン:期間Nの移動平均線
- アッパーライン:ミドルライン × (1+D%)
- ロワーライン:ミドルライン × (1−D%)
【例】
N=20、D=1% →
アッパー=SMA20×1.01
ロワー=SMA20×0.99
- ミドルライン:中心となる移動平均線
- アッパー/ロワーライン:上限と下限のバンド
初心者におすすめの設定
用途 | 期間 N | 偏差 D |
---|---|---|
基本設定 | 20 | 1〜2% |
短期スキャル | 10〜14 | 0.5〜1% |
長期分析 | 25〜30 | 1.5〜2.5% |
まずは「期間20・偏差2%」が使いやすくおすすめです。
- 期間N:ミドルラインを算出するローソク足の本数
- 偏差D(%):上下バンドの幅を決める数値
Envelopesの基本的な使い方3選
① 逆張り(レンジ相場)
- 上バンドにタッチ → 反落を狙って売り
- 下バンドにタッチ → 反発を狙って買い
Envelopesは、価格が一定の範囲で上下する「レンジ相場」において、逆張り戦略に非常に有効です。価格が上バンドに達したときは過熱状態と判断し売り、下バンドでは売られすぎと判断して買いを狙います。重要なのは、バンドにタッチした直後ではなく、価格がバンド内に戻る動きを確認してからエントリーすることです。そうすることで“ダマシ”を避け、より安全に逆張り戦略を実行できます。
- レンジ相場:価格が上下に行ったり来たりする状態
- 逆張り:トレンドとは逆方向に仕掛ける戦法
② 順張り(トレンドフォロー)
- バンド幅が拡大 → 強いトレンド発生の兆し
- 価格がバンドに張り付く「バンドウォーク」中なら、押し目買いや戻り売りを検討
価格がEnvelopesのバンドに沿って連続して推移する「バンドウォーク」状態は、強いトレンドが発生している証拠です。このときは、価格がミドルライン(移動平均)付近に戻ったタイミングで押し目買いや戻り売りを狙う順張り戦略が有効です。バンド幅が広がっている場合は勢いが強い証拠と捉えられるため、トレンド方向に仕掛けることで勝率が高まります。
- 順張り:トレンドに乗るトレード戦略
- バンドウォーク:価格が上下バンドに沿って動き続ける状態
- 押し目買い/戻り売り:トレンド方向に一時逆行したあと仕掛ける戦術
③ スクイーズ→拡大でトレンド発生
- バンドが収縮(スクイーズ) → ボラティリティ低下のサイン
- その後拡大(エクスパンション) → 新トレンドの開始可能性
Envelopesのバンド幅が急激に狭くなる「スクイーズ」は、市場のボラティリティが低下し、エネルギーをため込んでいる状態を示します。その後、バンドが拡大(エクスパンション)し始めたら、新たなトレンドが発生する可能性が高いです。この変化をいち早く捉えることで、トレンド初動を狙ったエントリーが可能になります。スクイーズからの拡大は、トレードチャンスの前兆として覚えておくべき重要なサインです。
- スクイーズ:バンドが狭くなり、価格変動が静かな状態
- エクスパンション:バンド幅が広がる状態、価格の大きな動きの始まり
メリット・デメリット
メリット
- トレンド・レンジどちらも見やすい
- 逆張り・順張り両対応
- 視覚的で初心者でも読みやすい
① トレンド・レンジどちらでも使える
Envelopesは価格が一定の帯(バンド)内で動く性質を利用して、トレンドが発生しているか、レンジで推移しているかを視覚的に捉えることができます。バンドが広がっていればトレンド継続、狭まればレンジと判断しやすく、エントリーポイントの精度を高めるのに役立ちます。
② 逆張り・順張りの両戦略に対応可能
相場がバンドの上下に達したとき、反発を期待して逆張りを行うことも、バンドウォークで順張りに乗ることもできます。つまり、状況に応じてトレードスタイルを柔軟に変えることができるため、汎用性の高いインジケーターといえます。
③ 視覚的に判断しやすく初心者にやさしい
移動平均線と上下のバンドというシンプルな構成のため、FX初心者でもチャートをパッと見ただけで現在の価格が高いのか安いのかを感覚的に理解できます。複雑なロジックを必要とせず、直感的に使える点が魅力です。
- トレンド:一定方向に価格が継続的に動く傾向
- 視覚的:チャートや図を見て直感的に判断できること
デメリット
- 移動平均ベースなので遅れが出やすい
- バンド外での価格ブレイクが偽シグナルになることも
- 設定(期間・偏差)によって反応幅が変化
① 移動平均を基にしているため反応が遅れる
Envelopesの中心となるミドルラインは移動平均線であり、過去の価格に基づいて算出されるため、どうしても最新の動きに対して反応がワンテンポ遅れる傾向があります。これにより、急激なトレンド発生時に対応が間に合わないリスクがあります。
② バンド外の価格ブレイクがダマシになる場合もある
バンドを突き抜けた動きがトレンドの始まりではなく、単なる一時的な値動き(ノイズ)である場合も少なくありません。そのため、Envelopes単体の判断では“ダマシ”にひっかかる可能性が高く、RSIやMACDといった他の指標との併用が推奨されます。
③ パラメータ設定に慣れが必要
Envelopesの「期間」と「偏差」の設定を間違えると、バンドが広すぎたり狭すぎたりして、シグナルが適切に機能しなくなる場合があります。特に異なる通貨ペアや時間軸では最適な数値が異なるため、設定調整には経験と相場観が必要です。
偽り(ダマシ):本物のトレンドではなく一時的な動きに見える状態
相性の良いインジケーター
インジケーター | 相性と効果 |
---|---|
RSI | 過熱(買われすぎ/売られすぎ)判断に役立つ |
MACD | トレンド転換と勢いを補強できる |
移動平均線 | 中期トレンドと整合性が取れる |
ATR | ボラティリティに応じた調整が可能 |
一目均衡表 | 雲(サポレジ)と重なりで更に根拠が強まる |
ATR:Average True Range。価格変動の幅を数値化する指標
応用テクニック 中~上級者向け
- 多重Envelopes:種類の異なる帯(例:偏差0.3%~0.5%)を重ね、細かいトレンド判断
- MACDダイバージェンスと併用:バンドタッチ+MACDの勢い転換を狙う
- ATR Envelopes:ATRの値でバンド幅を動的に調整
- ダイバージェンス:価格と指標の動きが逆を描く現象。転換兆し。
- 動的調整:固定値ではなく市場状況に応じて数値を変える設定
Envelopesに関するQ&A
まとめ
Envelopesは、価格の過熱・トレンド状況がひと目でわかる万能チャネル指標。
初心者でも直感的に扱いやすく、逆張り・順張りどちらにも応用可能です。
ただし単体では判断材料が足りないため、RSIやMACDなど他指標との併用が成功の鍵。
まずは「期間20・偏差2%」からスタートし、自分に合う設定を探ってみましょう。