あなたの所得情報を入力してください
海外FXの所得 | |
---|---|
海外FXの経費 | |
給与所得額 | |
給与所得控除額 | |
合計所得金額 | |
基礎控除額 | |
控除後の所得金額 |
所得税 | |
---|---|
住民税 |
- 控除額は基礎控除額のみで、扶養控除・社会保険料・年金などは含みません。
- 40~64歳の介護保険料は含みません。
- 住民税は10%で計算しています。
(自治体によって多少異なるためご注意ください) - 復興特別所得税2.1%は含みません。
海外FXの税金計算ツール利用前の準備と使い方
- 取引ツールを起動
- 「ターミナル」→「口座履歴」をクリック
- 表示エリア内で右クリック→「期間のカスタム設定...(P)」をクリック
- 「開始」は前年の1月1日、「終了」は前年の12月31日に設定し「OK」をクリック
- 表示エリア内で右クリック→「レポートの保存(S)」をクリック
- 保存するファイル名を入力して「保存(S)」ボタンをクリック
- 取引履歴データの「Closed P/L:」欄の海外FXの利益をチェック
- 海外FXトレードに関係する経費を計算し確認
- 会社員の方は源泉徴収票の左上の金額を確認
- 手順7/8/9で確認した数字を「あなたの所得情報を入力」欄に入力
- 税金額を確認
各項目について解説します。
確定申告で提出するデータの出力はパソコン版の取引ツールでなければできません。
インストールしてあるパソコン版の取引ツールを起動してください。
ここでは世界で一番利用されている「メタトレーダー(MT4/MT5)」を使って解説していきます。
当ページに入力するためだけであれば、スマホアプリ版でも構いません。
- 取引アプリを起動
- 「履歴」ページを開く
- 「カスタム」をタップ
- 開始日に前年1/1、終了日に前年12/31をセットし「OK」をタップ
- ページ最下部にスクロールさせ「損益」欄を確認
スマホの方は「手順8」まで飛ばしてください。
次からは、パソコン版メタトレーダーの場合で解説していきます。
メタトレーダーを起動すると、チャートエリアの下にターミナルエリアがあります。
人により表示内容を設定できるため、決してある方は再表示してください。
メニューの「表示」→「ターミナル」をクリックすれば表示できます。
ターミナルエリアの下部に表示されているタブメニューから「口座履歴」を選びましょう。
すると、設定期間に応じて取引履歴データが表示されます。
個人トレーダーの場合は、1/1~12/31までの1年間の収益を元に税金計算します。
そのため、口座履歴表示されているエリア内で右クリックしメニューを開きましょう。
メニュー内にある「期間のカスタム設定…(P) 」をクリックしてください。
ここで、取得データの期間を設定していきます。
口座履歴データの期間設定では、「開始」のマスに前年の1月1日を入力、「終了」のマスに前年12月31日を入力しましょう。
利用期間が短かったとしても、とりあえず1年分指定しておけば確実です。
忘れているだけで取引があった可能性もゼロではありませんからね。
期間を指定したら「OK」ボタンをクリックしましょう。
これで、指定期間の取引データが表示されます。
ターミナル→口座履歴で前年1年間分の取引データが表示されたら、どこでもいいのでデータ上で右クリックしてください。
メニュー内にある「レポートの保存(S)」をクリックしましょう。
保存するファイル名の入力が求められます。
デフォルトでは「Statement.htm」となっているので、とりあえずそのままでも問題ありません。
ですが、自分がわかりやすいファイル名にしておくことをおすすめします。
ファイル出力した取引履歴データを表示し、ページを最下部にスクロールさせると「Closed P/L:数字」の表記が見つかるはずです。
この数字が1年間のトレード損益を表しています。
数値がマイナスであれば、FX収益に対する税金は発生しません。
ただし、サラリーマンや個人事業主の方が副業でトレードしている場合は、ほかの所得状況によって合算して計算できる可能性もあります。
この数値を税金計算ツールの「海外FXの収益」欄に入力していきます。
海外FXでトレードするために必要なもの・サービスなどに支払った費用は経費にできます。
書籍やFX塾の費用、パソコン、通信費など、トレードするにあたり必ずコストが発生しているはずです。
通信費などトレード以外でも使っているものは全額経費にできませんが、節税対策として経費にできるものは忘れずに計上していきましょう。
この数値を税金計算ツールの「海外FXの経費」欄に入力していきます。
サラリーマンや、パート・アルバイトをしている方は、勤務先から源泉徴収票がもらえているはずです。
源泉徴収票の左上に給与所得が記載されています。
赤枠の支払金額欄に、前年1年間で受け取った給与総額が記載されています。
この金額を、計算ツールの「給与所得の金額」欄に入力していきましょう。
手順7・8・9で確認した「海外FXの収益」「海外FXの経費」「給与所得の金額」を当ページ最上部の税金計算ツールに入力してください。
入力した時点でリアルタイムに税金額が表示されます。
入力データをもとに計算結果が表示されます。
当ページの税金計算ツールでは、以下の項目を算出し表示します。
- 海外FXの所得(海外FXの収益欄に入力した数値)
- 海外FXの経費(海外FXの経費欄に入力した数値)
- 給与所得額(給与所得の金額欄に入力した数値)
- 給与所得控除額(国税庁のデータをもとに計算)
- 合計所得金額(上記4項目から計算)
- 基礎控除額(国税庁のデータをもとに計算)
- 控除後の所得金額(合計所得金額-基礎控除額で計算)
- 所得税(国税庁のデータをもとに計算)
- 住民税(一律10%で計算)
年齢や扶養家族の状況などは反映されませんが、おおまかな所得税・住民税額の把握することができます。
海外FXの確定申告手順
申告方法は3パターンあります。
- 自分で申告書に記入して税務署へ提出する
- 国税庁の確定申告書等作成コーナーで作成・印刷して提出する
- etaxで提出する(オンラインで完結)
- 税理士に任せる
税理士任せがおすすめですが、稼ぎが少ないときに利用することは難しいでしょう。
編集部ではetaxをおすすめします。
利用の際は、マイナンバーカードとICカードリーダーが必要です。
また、管轄の税務署へ利用届の提出も必要になるため、すぐには利用できませんが、将来的にはetaxを推奨します。
準備が間に合わない方は作成コーナーをおすすめします。
こちらの記事でも解説しているので参考にしてください。
海外FXで経費計上できるもの
- 海外FX口座へ入金時の振込手数料
- 海外FX口座からの出金手数料
- FX書籍代
- FXセミナー代
- FXセミナー参加時の交通費
- トレードで利用するパソコン・モバイル端末代(日常利用と按分)
- インターネット回線代(日常利用と按分)
- 税理士報酬
など
ここで紹介する項目は一部ですが、FXトレードで収益を上げるために必要だと判断できる費用であれば経費計上可能です。
どうしてもわからない場合は、管轄税務署に相談してみましょう。
予約すれば無料で受け付けてくれます。
経費計上する時の注意点(2023/10~インボイス制度開始)
2023年10月からインボイス制度がスタートしました。
以前まではクレジットカードで支払った場合、カード明細があれば問題なく計上できました。
ですが、現在は3万円未満の少額取引においては「適格請求書」が必要です。
楽天やアマゾンなどでクレジットカードを利用して購入する際は、適格請求書を発行できるお店かどうか必ず確認しましょう。
アマゾンで個人事業主が販売しているマーケットプレイス品はとくに注意が必要です。
メルカリなどでFXの本やトレードに使う3万円未満のパソコンなどを購入した場合、ほぼ発行できないでしょう。
国内FXの税金計算とは異なるためご注意ください
海外FXの収益は、一般的に「雑所得」として計上し累進課税方式で税金計算します。
収益が増えるほど税率が高くなり、4000万円を超えれば最大55%ほどの税率になってしまいます。
国内FXの収益は「所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%」の合計20.315%で税金計算します。
固定のため、どれだけ稼いでも税率は一定になり、稼ぐトレーダーほど有利です。
海外FXで稼げるようになった場合、法人化するか、税金のかからない国への移住で節税対策することをおすすめします。
まとめ
海外FX業者を利用して稼いだ利益の税金計算ツールと計算方法を紹介しました。
ここで提供している税金計算ツールは、あくまでも簡易版です。
所得控除は基礎控除分のみで、社会保険料や寄付金などほかの控除額は含めていません。
おおよその税金額を把握するためにご利用ください。