損失許容額を無視したFXトレードを続けていると、高確率ですべての資金を失うでしょう。
もちろん勝てるトレード手法が身についていなければ損失許容額どうこう以前の問題ですが…。
とはいえ、安定して勝ち続けつために重要なのが損失許容額です。
そこで損失許容額とはどういうものなのか、決め方や計算方法などをまとめました。
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FXにおける「損失許容額」とは?

損失許容額の基本的な定義
FXトレードにおける「損失許容額」とは、1回の取引や1日のトレードで、最大どこまで損失しても許容できるかという金額のことを指します。
簡単にいえば、「ここまでの損失なら精神的にも資金的にも受け入れられる」という“自分で決めた損失の限界”です。
この金額を明確にしておくことは、FXトレードにおける資金管理の基盤とも言えます。
損失許容額が曖昧なままだと、含み損を抱えたときに「まだ戻るかもしれない」とズルズル耐えてしまい、大きな損失を招くリスクが高まります。
特に初心者の場合、自分の資金の5~10%を一度のトレードで失うと、心理的に立ち直るのが難しくなることもあります。
そのため、事前に「この金額までなら負けてもOK」とルールを決めておくことが大切です。
なぜ損失許容額の設定が重要なのか?
損失許容額の設定が重要な理由は大きく分けて3つあります。
- メンタルの安定を保てる
自分で損失の範囲を決めておけば、「もし損切りされても想定内」という意識で冷静にトレードが続けられます。 - 資金の長期維持ができる
どれだけ勝てるトレーダーでも、すべてのトレードで勝つことは不可能です。損失を最小限にコントロールすることが資金破綻を防ぐ最も確実な手段です。 - トレードの再現性が高まる
損失許容額を一定に保てば、RR比(リスクリワード比)や勝率の計算も明確になり、統計的に有利なトレード戦略の構築がしやすくなります。
損失許容額を決めずにトレードすることは、地図もないまま航海に出るようなものです。
負けを許容することは、勝つために必要な準備とも言えるのです。
初心者がやりがちな資金管理のミス
損切りをしない(ズルズル耐える)
FX初心者が最もやりがちなのが「損切りができない」ことです。
たとえば含み損が出ているのに、「もう少し待てば戻るはず」とポジションを持ち続け、損失がどんどん膨らんでいくパターンです。
これは損失許容額が曖昧なままエントリーしている証拠でもあります。
損失許容額を明確にしていれば、「ここまで下がったら切る」とルールを守りやすくなり、損失が小さなうちにリスクを切り離せます。
ポジションサイズを固定せず感覚でトレード
次に多いのが、毎回ロット数(ポジションサイズ)がバラバラで、明確な根拠がないまま取引をしてしまうことです。
調子が良いときは大きく、負けた後は少なめに…というように感情に左右されていては、資金管理は成り立ちません。
本来、ロット数は「損切り幅 × 通貨量 = 損失許容額」で逆算すべきです。
自分の資金と損失許容額に合わせて、毎回ロット数を計算し直すことが基本です。
一発逆転狙いでロットを上げる
FXでは「負けを取り返したい」という感情に駆られたときに、普段よりもロット数を大きくしてしまう“マーチンゲール的な”危険行動に出る人が多いです。
これは「一発逆転トレード」と呼ばれ、非常にリスクが高い手法です。
このような行動は、損失許容額の枠を完全に超えていることがほとんどで、資金を一気に溶かす原因になります。
感情を抑えるためにも、損失許容額をルール化し、それを超えるトレードは「しない」と決めておくことが重要です。
損失許容額の具体的な決め方
自分のトレード資金に対するパーセンテージ法(例:1〜2%ルール)
多くのプロトレーダーが採用しているのが、「1トレードで資金の1〜2%以内に損失を抑える」というパーセンテージ法です。
たとえば口座資金が10万円なら、1回の取引での損失許容額は1,000〜2,000円程度となります。
このルールの目的は、「連敗しても資金がすぐに尽きないようにする」こと。
10連敗しても資金の90%が残るため、次のトレードでリカバリーが可能という前提でリスク管理が行えます。
トレードスタイル別(デイトレ・スイング・スキャルピング)での設定目安
損失許容額は、自分のトレードスタイルによって最適な設定が異なります。
自分のスタイルに合ったリスク量を設定しなければ、感情的なトレードや、損切りのズレが生じやすくなるため注意が必要です。
ロット数と損切り幅から逆算する計算方法
実際のトレードでは、エントリー前にロット数を損失許容額から逆算するのが基本です。
たとえば以下のように計算します↓
損失許容額 ÷ 損切りpips ÷ 1pipsあたりの損益 = ロット数
【例】
損失許容額:1000円
損切り幅:20pips
ドル円(1ロット=10万通貨、1pips=1000円)
→ 1,000 ÷ 20 ÷ 1000 = 0.05ロット(5000通貨)
このように、ロット数は“資金とリスク”から計算されるべきであり、感覚ではなく数値に基づいて設計することが重要です。
損失許容額の計算例
口座資金10万円でドル円をトレードする場合
たとえば、FX口座に10万円を入金してドル円を取引すると仮定しましょう。
1回のトレードにおける損失許容額を資金の2%=2,000円と設定します。
このとき、損切り幅を「20pips(0.2円)」とするなら、許容できるロット数は以下のように計算できます。
- 2000円 ÷ 20pips = 1pipsあたり100円
- つまり「1000通貨(0.1ロット)」が適正ロットとなります。
資金管理の基本は“ロット数を固定するのではなく、リスクに合わせて調整する”ことです。
損切り幅が大きくなるときはロットを下げ、小さいときはロットを上げるという調整が求められます。
目標利幅 vs 損切り幅から考えるRR比の設定
「RR比(リスクリワード比)」とは、取れる利益に対して、どれだけリスクを取っているかを示す比率です。
例えば以下のように設定します↓
- 目標利益:40pips、損切り:20pips → RR比は2:1
- 目標利益:15pips、損切り:30pips → RR比は0.5:1(非効率)
理想は「RR比が1以上、できれば1.5〜2以上」になることです。
勝率が高くないスタイルの場合、RR比が低いとトータルでマイナスになりやすいため要注意です。
表や図を使った計算シミュレーション
| 口座資金 | 損失許容額 (2%) | 損切り幅 | 適正ロット | 損益 (1pipsあたり) |
|---|---|---|---|---|
| 10万円 | 2000円 | 20pips | 0.1ロット | 約100円 |
| 10万円 | 2000円 | 10pips | 0.2ロット | 約100円 |
| 10万円 | 1000円 | 20pips | 0.05ロット | 約50円 |
このように、計算表をもとにエントリー前にロットを把握する癖をつけると、資金管理が格段に上達します。
損失許容額を守るためのテクニック
MT4/MT5で自動損切り(SL)を活用する
FXではエントリーと同時に「損切り注文(ストップロス:SL)」を設定するのが鉄則です。
MT4やMT5では、注文時に「ストップロス」の項目へ価格を入力するだけで、損失が指定の金額に達した時点で自動的に決済されます。
これにより、感情に左右されずにルール通りの損失許容額でトレードを終えることが可能です。
とくに相場が急変したとき、手動で切るのは難しいため、SLの設定は非常に重要です。
ロットサイズ自動計算ツールの活用
手動で毎回ロット数を計算するのが面倒な方には、「ロット計算ツール(Lot Calculator)」の使用がおすすめです。
損切り幅や損失許容額、通貨ペアを入力するだけで、最適なロット数が一発で算出される便利なツールです。
ブラウザで使える無料サイトや、MT4/MT5に組み込めるインジケータータイプのものもあります。
毎回使うことで、資金管理ミスを防げるだけでなく、トレード前の確認も自然と習慣化されます。
エントリー前に「損失額」を数値で把握する習慣
エントリーする前に、「このトレードで負けたらいくら損するか?」を数字でイメージできていないと、想定外の損失を出して動揺してしまう原因になります。
例えば、ポジションサイズと損切り幅から、「このトレードは最大で1,800円の損」と事前に把握していれば、たとえ損切りになっても心がぶれにくくなります。
“損失額を数字で先に見る”ことが損失許容額を守る最大の武器になります。
損失許容額を超えるトレードを続けるとどうなるか?
メンタル崩壊とギャンブルトレード化
損失許容額を無視してトレードを続けると、損失が拡大するだけでなく、精神的なダメージも蓄積されていきます。
「なんとか取り返したい」という焦りから冷静さを失い、次第にロットを上げたり、根拠のないエントリーを繰り返す「ギャンブルトレード」に陥ってしまいます。
FXで勝つには、負けを受け入れる強さと、計画通りに損切りを実行する冷静さが不可欠です。
メンタルを崩す前に、損失許容額を守るルールを自分に課しましょう。
資金破綻リスクとリカバリーの難しさ
損失許容額を超えたトレードを繰り返すと、あっという間に口座資金は半分以下になります。
例えば10万円の口座資金で、一度に5万円失ったとしましょう。
この場合、元の状態に戻すには100%(=5万円)を稼がなければなりません。
つまり、損失は取り戻すのに倍以上の労力が必要なのです。
資金破綻のリスクを避けるためにも、毎回のトレードで小さな損を計画的に受け入れるマインドセットが不可欠です。
長期的に負け組トレーダーになる原因
FX初心者が最もやってはいけないのが、「たまたま勝てた大勝ちを基準に資金管理をする」ことです。
運よく1回の大きな利益を得たとしても、それが損失許容額を無視したトレードならば、再現性がなく、長期的には必ず負けます。
FXは一発勝負の世界ではなく、長期的に利益を積み上げるゲームです。
再現性のあるリスク管理と損失許容額のルールを確立しなければ、常に「運」に依存する不安定なトレードになってしまいます。
FX上級者はどう損失許容額を管理しているか?
固定リスク型 vs 変動リスク型の違い
FX上級者は、損失許容額を「固定リスク型」か「変動リスク型」のいずれかで管理しています。
- 固定リスク型:常に口座資金の1~2%を損失許容額として固定する。計算が簡単で感情に左右されにくい。
- 変動リスク型:トレードの相場状況や手法の期待値に応じてリスクを上下させる。リスク許容量を柔軟にコントロール。
初心者はまず「固定リスク型」からスタートするのがベストです。
安定したトレードスキルが身についた後に変動型へとシフトすると、より効率的な資金運用が可能になります。
トレードジャーナルでのリスク管理
上級者の多くは「トレードジャーナル」を使って日々の損失と許容額を記録しています。
具体的には、以下のような内容をメモしています↓
- その日の損失許容額
- 実際の損失額
- 損切りが計画通りだったか?
- 感情によるミスはなかったか?
この習慣により、損失許容額を守れているかを客観的に振り返ることができ、改善点も明確になります。
また、勝率・平均損益・RR比なども分析でき、トレード精度の向上にも直結します。
複利運用を見据えた資金管理
上級者は単に「損しない」ためのリスク管理にとどまらず、資金を徐々に増やす“複利戦略”を意識した損失許容額の設定を行っています。
たとえば、資金が増えるたびに損失許容額も比例して拡大することで、トレードの収益性が雪だるま式に上がっていくという考え方です。
ただし、資金が減少したときも許容額を下げる必要があるため、常に自分の口座残高に応じて動的に調整する習慣が必要です。
まとめ
FXで勝ち続けるためには、「いかにして利益を増やすか」よりも、「いかに損失を小さく抑えるか」の方がはるかに重要です。
なぜなら、損失は確実に発生するものであり、それを前提に戦略を組み立てなければ、どんなに優れたトレード手法でも資金は持たないからです。
損失許容額を事前に決めて、感情ではなく数字に基づいたトレードを実践すること。
これこそが、プロとアマチュアの分かれ道です。
毎回のエントリーで「負けてもこれだけに抑える」という明確なラインを引いておけば、仮に負けても精神的ダメージは最小限で済み、次のチャンスに冷静な判断ができるようになります。
また、自分なりのルールを守れるトレーダーこそが、長期的に勝ち残っていける存在です。
損失は悪ではなく、学びの機会であり、許容の枠内であれば何の問題もありません。
「リスクを限定し、リターンを伸ばす」
この考え方を習慣にすることで、あなたのFXは一段上のステージへ進むことができるでしょう。
