自動売買サービスを使っている方以外は、FXトレード時にチャート分析している方がほとんどだと思います。
チャート分析時にポイントとなる要素の1つに「押し安値(押し目)」と「戻り高値」があります。
そこで、押し安値と戻り高値とはどんなものか、その使い方も含めて解説します。
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押し安値・戻り高値とは?FX初心者向けの基本解説
押し安値の定義と見つけ方

押し安値とは、上昇トレンドの中で一時的に価格が下がった際に形成される“直近の安値”のことです。
これは上昇トレンドが継続するための“支え”となるポイントで、チャート上でローソク足が反発している位置に注目すると見つけやすくなります。
トレーダーはこの押し安値を割り込まない限り、「トレンド継続中」と判断します。
そのため、損切りラインの設定や、押し目買いの判断材料として非常に重要です。
特に日足や4時間足などの中長期チャートで意識されやすく、多くの市場参加者が注目する“相場の節目”となります。
戻り高値の定義と見つけ方

戻り高値は、下降トレンド中の一時的な反発で形成される“直近の高値”を指します。
下降トレンドが継続するかどうかを見極めるうえでの重要な目安であり、価格がこの高値を超えなければトレンドは継続中と判断されます。
逆に、戻り高値を上抜けた場合は「下降トレンド終了=転換の可能性」が意識され、相場の流れが変わるサインとされます。
売りのタイミング判断や、戻り売り戦略をとる際の基準として活用されます。
FX初心者は、チャートに高値をつけた場所を複数確認し、もっとも明確に反応した場所を「戻り高値」と見定めるとよいでしょう。
なぜ重要なのか?トレンド判断との関係
押し安値や戻り高値が重要視される理由は、トレンドの“継続”か“転換”かを判断するための分岐点になるからです。
たとえば、上昇トレンド中に押し安値を割ってしまうと、「上昇が一旦終了し、トレンド転換の可能性」が高まります。
逆に、戻り高値を上抜けることで「下降トレンドの終了」が意識されます。
これらのラインを“割る”または“超える”タイミングは、トレーダーの売買判断が集まりやすい=相場が大きく動く場面でもあります。
そのため、押し安値・戻り高値の位置を正確に把握することが、FXトレードにおける重要な基礎スキルといえるのです。
トレンド判断における活用方法
上昇トレンドにおける押し安値の意味
上昇トレンドの中では、高値と安値が段階的に切り上がる構造が基本です。
その中で形成される「押し安値」は、トレンドの中継点として機能し、そこを割り込まない限りはトレンド継続と判断されます。
トレーダーは押し安値を基準に「押し目買い」を狙う場面が多く、実際に多くの注文が集中することからサポートラインとしての役割も果たします。
押し安値の近くでローソク足が反発する場面は、エントリーポイントとして非常に注目され、トレンドに沿った取引をしやすくなるため、初心者にとっても分かりやすい戦略の1つです。
下降トレンドにおける戻り高値の役割
下降トレンドにおいては、安値と高値が徐々に切り下がっていくのが基本パターンです。
その中で一時的な反発(戻り)が発生し、形成されるのが「戻り高値」です。
これはレジスタンスラインとして機能しやすく、戻り売りの絶好の目安になります。
特に戻り高値を超えない限りは「下落継続」とみなされ、トレンドに逆らわない取引をするうえでの重要な視点になります。
プロトレーダーもこのラインで売り増しや利確の判断を行うため、FX初心者もチャート上でこのポイントを明確にしておくと、無駄なエントリーを避けやすくなります。
ブレイク時の判断:継続か転換か?
押し安値や戻り高値のラインを実際に“ブレイク”する場面では、相場の転換が強く意識されます。
たとえば、押し安値を下抜けた場合は「上昇トレンド終了」、戻り高値を上抜けた場合は「下降トレンド終了」のサインとして機能します。
ただし、ブレイク後すぐにエントリーするのではなく、“本当にブレイクが確定したのか”を確認する必要があります。
たとえば「ローソク足がライン上で実体で終値を付けたか」や「その後に戻り(リテスト)があったか」などをチェックすると、フェイクブレイク(だまし)を見抜くヒントになります。
トレンド継続か転換かを見極めるうえで、この“ブレイク判断”は欠かせないスキルです。
ダウ理論との関係性と補完的な使い方
高値安値の更新とトレンドの定義
ダウ理論は、FXをはじめとしたテクニカル分析の基礎とされる理論で、「トレンドは高値と安値の更新で定義される」と説いています。
具体的には、上昇トレンド=高値・安値の切り上げ、下降トレンド=高値・安値の切り下げが連続する状態です。
この考え方と「押し安値・戻り高値」は密接に関係しており、それぞれがトレンド判断の“節目”として機能します。
たとえば、安値が切り上がらず押し安値を割った場合、上昇トレンド終了と判断されるのは、まさにダウ理論の考えに沿ったものです。
押し安値・戻り高値のラインを補強する視点
押し安値・戻り高値のラインは、明確な基準があるわけではなく、チャートの波形(スイング)に対する相場参加者の共通認識によって形づくられるものです。
ここでダウ理論の視点を加えることで、より信頼性の高いラインが見極められます。
具体的には、一つ前の高値・安値を抜けた後の戻し地点を押し安値/戻り高値と定義し、ローソク足の反発やボリューム(出来高)などの要素を加味すると、精度の高いトレード判断が可能になります。
このようにして、「ラインが意識されている根拠」を強化できるのです。
押し目買い・戻り売りとの組み合わせ
押し安値・戻り高値は、いわゆる「押し目買い」「戻り売り」といった順張り手法と極めて相性が良いです。たとえば、上昇トレンドで押し安値の近辺まで価格が戻ってきた際、そこからの反発を狙って買いエントリーするのが“押し目買い”です。反対に、下降トレンドで戻り高値付近まで反発してきたら、売りを仕掛けるのが“戻り売り”です。これらの戦略は、ダウ理論と押し安値・戻り高値のラインを同時に意識することで、より精度の高いトレードが可能になるため、初心者にとっても再現性が高く、学習効果の高いアプローチといえます。
実戦チャートでの押し安値・戻り高値の見極め方
初心者にありがちなミスと対処法
FX初心者にありがちなのは、「どこを押し安値・戻り高値と見るか」があいまいで、無数の高値安値の中から適切なラインを選べないことです。
これにより、誤った位置でトレンド転換を判断し、損切りが遅れる原因にもなります。
この対処法として有効なのは、時間足ごとに基準を持つことです。
たとえば、4時間足でトレンドを見ているなら、同じ時間足の安値や高値でラインを引くのが基本。
また、1つのトレンド波が終わるごとに、その中の一番深い押しや戻りを確認すると、重要な節目が自然と見えてきます。
明確なラインと曖昧なラインの違い
実戦では、押し安値や戻り高値の「明確さ」がトレードの勝敗を左右します。
明確なラインとは、多くのトレーダーが共通して意識しやすいポイントで、たとえば過去にも何度も反発やブレイクが起きている価格帯などです。
反対に曖昧なラインとは、チャートのノイズによって一時的にできた高値安値で、すぐに破られるケースも多く、信頼性が低いです。
判断に迷った場合は、「チャート上で一番きれいに波を描いているところ」に注目すると、自然と意識されやすい押し安値・戻り高値が浮かび上がってきます。
フェイクブレイクに注意すべきパターン
押し安値・戻り高値を使ったトレードで最も注意すべきなのが、フェイクブレイク(だまし)です。
一度ラインを割り込んだ・超えたと思ったら、すぐに元のトレンド方向に戻ってくる現象で、これに引っかかると損失が拡大しやすくなります。
特に、経済指標発表直後やアジア時間の薄商いで起きるケースが多いため、時間帯やニュースの影響も加味することが大切です。
フェイクブレイクに強くなるには、「確定足でラインを割ったかどうか」「ブレイク後にリテストがあるか」など、複数の条件を確認する癖をつけることが対策になります。
まとめ
正しいライン認識でトレードの精度アップ
押し安値と戻り高値は、トレンドを判断するうえで極めて重要な価格帯であり、トレンド継続か転換かを見極める“境界線”とも言える存在です。
これらを正しく認識することで、トレードの方向性がブレにくくなり、根拠のあるエントリーや損切り判断が可能になります。
初心者のうちは、時間足や波形の整ったチャートで押し安値/戻り高値を明確にし、実際の相場で意識されやすいラインを見抜く練習を繰り返すことが大切です。
継続的な検証が勝率向上の鍵
テクニカル分析においては、どれだけシンプルな手法でも「継続的な検証」が欠かせません。
押し安値・戻り高値も例外ではなく、過去のチャートを見返して「ここは意識された」「ここは抜けた後どうなったか」といった検証の積み重ねが、再現性の高いトレードへとつながります。
一見地味な作業に思えるかもしれませんが、この積み重ねこそが、トレードで継続的に勝つための土台となります。
シンプルだけど奥が深い、このラインの概念を、あなたの武器にしていきましょう。

