FX業者を介してトレードするときに必要になる証拠金。
FXは自分で直接銀行などとやり取りするわけではないため、一旦FX業者に証拠金として預け通貨の売買を代行してもらう形になります。
この証拠金を元にしてFX業者はトレードしやすい環境を整えてくれています。
そこで、人気の海外FX業者「XMトレーディング」では証拠金がいくらくらい必要なのか？について口座タイプ別に一覧でまとめました。
また、XMでの証拠金の計算方法についても解説します。
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XMでFX取引するときの証拠金とは？
証拠金とはどんなもの？
XMを使ってトレードするとき、あなたのお金をXM口座に預け入れ、それを担保に取引代行してもらいます。
証拠金とはXMに取引代行してもらうときに必要となるトレード資金のことです。
取引中は相場変動によって有効証拠金（後ほど解説）が上下するため、注文する金額ぎりぎりの資金しか預け入れていないとすぐ不足してしまいます。
最悪ロスカットという強制決済が発動し、資金の大半を失ってしまうでしょう。
預け入れる軍資金はできるだけ余裕をもって準備しておくことをおすすめします。
顧客資産を守るため、マイナスが一定割合を超えると強制決済される仕組みのこと。XMでは証拠金維持率が20％に達すると発動します。なお、保有している全ポジションが決済されるわけではなく、維持率が20％以上に回復する分だけ決済されます。
レバレッジを設定すれば少ない証拠金で取引できる
XMでは軍資金を預けることでレバレッジをかけて取引することができます。
レバレッジは1倍～1000倍まで設定可能。
日本国内のFX業者が最大25倍となっているため、実に40倍も高いレバレッジをかけることができます。
仮に1000倍設定で1ドル=100円なら、1000万円の取引を証拠金1万円でできる計算。
そして、1ドル100円の時に1000万円分買い、101円で売れば「1010万－1000万＝10万円」の利益です。
このように、少ない証拠金で大きな取引が可能となります。
ただし、余裕を持った資金が必要になるため、1万円だけでこの規模のトレードをするとギャンブルになってしまいます。
自分の資金に見合った注文単位で取引をしましょう。
レバレッジ制限に注意
XMでは1アカウント内で持っている全口座の有効証拠金（後ほど解説）合計が一定金額を超えると以下のようにレバレッジ規制がかけられます。
- 4万ドル超・・・最大500倍
- 8万ドル超・・・最大200倍
- 20万ドル超・・最大100倍
最初から100～500倍に設定してあれば気にする必要もありませんが、せっかく海外FX「XMトレーディング」を使うなら最大1000倍設定にする方が稼ぎやすくなります。
（ゼロ口座だけは最大500倍）
FXでは準備する金額が大きいほど安全にトレードできますが、レバレッジ規制される金額も考慮してこまめに出金＆残高調整するようにしましょう。
また、銘柄ごとに最大レバレッジが制限されるパターンもあります。
ハイレバレッジ環境目当ての方は、売買する銘柄にも注意してください。
XMの口座タイプ別の証拠金
XMでは3つある口座タイプごとにスペックが違うため、それぞれで必要になる証拠金が違ってきます。
そこでFX取引するときの主要通貨ペアの証拠金を口座タイプ別にまとめました。
まずは主要通貨ペアと口座スペックを確認していきましょう。
FX取引における主要通貨ペア
- EUR/USD (ユーロ/米ドル)
- USD/JPY (米ドル/日本円)
- EUR/JPY（ユーロ/日本円）
- GBP/JPY（英ポンド/日本円）
- GBP/USD (英ポンド/米ドル)
- AUD/USD (豪ドル/米ドル)
- USD/CAD (米ドル/カナダドル)
など
取引量が多いものをピックアップしています。
取引量が多い＝チャートの値動きが安定しやすいため、FX初心者にはとくにおすすめです。
最初はこの中から、特に日本円が含まれる通貨ペアを選んでトレードを始めてみてください。
ほか、FXではなく貴金属ですが、ゴールド（XAUUSD）も人気です。
つづいてXM口座タイプと最大レバレッジを見ていきましょう。
XMの最大レバレッジについて
- 0～4万ドル・・・・・最大1000倍（ゼロ口座は500倍まで）
- 4万超～8万ドル・・・最大500倍
- 8万超～20万ドル・・・最大200倍
- 20万ドル超・・・・・最大100倍
最大レバレッジは、銘柄によっても制限されます。
XMの口座タイプについて
XMでは以下4タイプの口座が選べます。
- スタンダード
- マイクロ
- 極（KIWAMI）
- XMゼロ
それぞれで必要な証拠金を、最大レバレッジ設定時で取引量の多い通貨ペアのみ一覧表にまとめました。
※口座の通貨はJPN（円）
※小数点以下は除外
XMスタンダード口座(10万通貨/1ロット)の証拠金一覧（単位：円）
※記事投稿時点のレートで計算
| 通貨ペア | 1000倍 | 500倍 | 200倍 | 100倍 |
|---|---|---|---|---|
| EUR/USD (ユーロ/米ドル) |
15,822 | 31,653 | 79,135 | 158,232 |
| USD/JPY (米ドル/日本円) |
14,741 | 29,482 | 147,413 | 147,413 |
| EUR/JPY (ユーロ/日本円) |
15,821 | 31,642 | 79,101 | 158,206 |
| GBP/JPY (英ポンド/日本円) |
18,520 | 37,043 | 92,611 | 185,224 |
| GOLD (金/米ドル) |
28,362 | 56,722 | 141,816 | 283,575 |
最大レバレッジ1000倍、10万通貨単位でXMにおいて一番使いやすい口座タイプです。
裁量トレードはもちろん、EA（自動売買ツール）やコピートレードにも対応し、初心者から上級者まで万人におすすめです。
迷ったらこれを選んでおけば問題ありません。
XMマイクロ口座(1000通貨/1ロット)の証拠金一覧（単位：円）
※記事投稿時点のレートで計算
| 通貨ペア | 1000倍 | 500倍 | 200倍 | 100倍 |
|---|---|---|---|---|
| EUR/USD (ユーロ/米ドル) |
158 | 316 | 791 | 1582 |
| USD/JPY (米ドル/日本円) |
147 | 294 | 1474 | 1474 |
| EUR/JPY (ユーロ/日本円) |
158 | 316 | 791 | 1582 |
| GBP/JPY (英ポンド/日本円) |
185 | 370 | 926 | 1852 |
| GOLD (金/米ドル) |
283 | 567 | 1418 | 2835 |
初心者トレーダー向けの口座タイプです。
取引の単位がスタンダード/極/ゼロの100分の1と小さいため、負けても大きな損失になりません。
反対に大きく稼ぐこともできません。
まだ練習段階で安全第一にトレードしたい方はマイクロ口座で始めましょう。
ただし、慣れたらスタンダードに切り替えることをおすすめします。
XM極(KIWAMI)口座(10万通貨/1ロット)の証拠金一覧（単位：円）
※記事投稿時点のレートで計算
| 通貨ペア | 1000倍 | 500倍 | 200倍 | 100倍 |
|---|---|---|---|---|
| EUR/USD (ユーロ/米ドル) |
15,822 | 31,653 | 79,135 | 158,232 |
| USD/JPY (米ドル/日本円) |
14,741 | 29,482 | 147,413 | 147,413 |
| EUR/JPY (ユーロ/日本円) |
15,821 | 31,642 | 79,101 | 158,206 |
| GBP/JPY (英ポンド/日本円) |
18,520 | 37,043 | 92,611 | 185,224 |
| GOLD (金/米ドル) |
28,362 | 56,722 | 141,816 | 283,575 |
手数料がXMで最安の口座タイプです。
スワップフリーで使えるため、1日以上ポジションを保有する長期目線でのトレードに最適です。
また、スプレッドのコストも最安ですので、デイトレードにもおすすめです。
スキャルピングトレードだけは、専用の環境が整っているゼロ口座が最適です。
XMゼロ口座(10万通貨/1ロット)の証拠金一覧（単位：円）
※記事投稿時点のレートで計算
| 通貨ペア | 1000倍 | 500倍 | 200倍 | 100倍 |
|---|---|---|---|---|
| EUR/USD (ユーロ/米ドル) |
非対応 | 31,653 | 79,135 | 158,232 |
| USD/JPY (米ドル/日本円) |
非対応 | 29,482 | 147,413 | 147,413 |
| EUR/JPY (ユーロ/日本円) |
非対応 | 31,642 | 79,101 | 158,206 |
| GBP/JPY (英ポンド/日本円) |
非対応 | 37,043 | 92,611 | 185,224 |
| GOLD (金/米ドル) |
非対応 | 56,722 | 141,816 | 283,575 |
ゼロ口座は超短期売買するスキャルピングトレードをやりたい方に向けた仕様になっています。
最大レバレッジが半分の500倍になっていること、また取引量に応じて手数料がかかるため、普通にトレードする方が使うと若干不利になります。
スキャルピングトレードをしないなら、スタンダードか極口座にしておきましょう。
ここに掲載した必要証拠金額は記事投稿時点のレートで計算したものです。
ですが、ざっくりどれくらいの証拠金が必要になるか？の参考にはなると思います。
なお、ご自身でも下で紹介するXM公式提供の無料計算ツールで最新レートにて算出してみましょう。
つづいて証拠金の計算方法を解説していきます。
XMの証拠金計算方法
証拠金には以下の種類があります。
- 証拠金維持率
- 必要証拠金
- 有効証拠金
- 余剰証拠金
証拠金維持率とは？
口座上にある残高（現金、ボーナス、含み損益、出金申請中の額）に対する必要証拠金の割合のことです。
必要証拠金とは？
必要証拠金とは、ポジションを注文・維持するのに必要な担保となるお金です。
たとえば、スタンダード口座でレバレッジ1000倍設定、1ドル100円のときにドル円を1ロットで注文したときの必要書庫金は10000円となります。
有効証拠金とは？
XM口座の現金残高、ボーナス分、含み損益の合計額のことです。
余剰証拠金とは？
注文するときに使える証拠金（残高）です。
この範囲内で新規にポジションを注文できます。
それぞれの計算方法を解説していきます。
証拠金維持率の計算方法
計算式は以下のとおりです。
証拠金維持率 ＝ 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100
維持率・有効・必要な証拠金とはなんなのか？がわからない方もいると思います。
そこで、先に必要/有効証拠金の計算方法を見ていきましょう。
必要証拠金の計算方法
必要証拠金 ＝ 注文ロット数 × 通貨ペアのレート ÷ レバレッジ
売り・買いしようとしているポジションを注文するのに必要なお金はいくらなのか？を意味します。
たとえば、XMスタンダード口座（レバレッジ1000倍）でUSDJPY（1ドル100円）を1ロット（10万通貨）注文したときの計算は次のようになります。
1ロット（10万通貨） × 100円 ÷ 1000倍＝10000円
ただし、口座残高に1万円あれば1ロット注文できるといっても、XMのようなFX業者には証拠金維持率が一定割合以下になると強制決済される「ロスカット」という仕組みがあります。
XMではこの割合が20％に設定されているため、残高1万円しかない状態で10000円分の注文をすれば余裕が全くない状態。
すぐにロスカットされてしまうでしょう。
トレードするときは、できるだけ証拠金維持率が1000％を切らない程度に抑えておくことをおすすめします。
次に有効証拠金の計算方法を見ていきます。
有効証拠金の計算方法
有効証拠金 ＝ 口座残高 + 含み損益 + スワップ損益 － 出金申請中の金額
有効証拠金は実際に使えるお金のことです。
残高1万円でも、取引中のポジションがプラス1万円になっていればトータルで2万円分の資金がある状態となります。
このように取引中は為替変動によって常に有効証拠金が動いている状態。
まず1つ1つの要素を解説していきます。
口座残高は残っている現金です。
（ボーナス＝クレジット含む）
含み損益は取引中のポジションの状態により変わり、予想と逆行していたらマイナス、狙い通りに動いていたらプラスになっているはずです。
スワップ損益は通貨ペアの金利分で、1日ごとに加算されていきます。
一部の通貨ペアは金利でプラスになることもありますがほとんどはマイナスが積みあがっていきます。
最後にXM口座から出金申請中の金額があるならそれも差し引きましょう。
これらすべての要素を加味したものが有効証拠金です。
この金額内で売り買いしていくことになります。
余剰証拠金の計算方法
有効証拠金 － 必要証拠金
ここまでで、証拠金維持率の計算で使う要素はある程度理解してもらえたかと思います。
では、サンプルを例に実際に計算していく流れを見ながら確認していきましょう。
証拠金維持率の計算例
少し複雑な事例から維持率を計算してみます。
サンプルとなる取引事例（MT4アプリを利用）
クレジット（ボーナス）もあり、スワップも加算されている状態です。
なお、この口座はスタンダード（1ロット＝10万通貨）、レバレッジは888倍設定です。
もう一度計算式を確認しておきます。
証拠金維持率 ＝ 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100
各項目の計算方法は以下のとおりです。
有効証拠金 250347円
＝口座残高(現金180722円 + クレジット69758円)－ 含み損(129円) + スワップ(－4円)－ 出金申請額(0円)必要証拠金 121円
＝注文ロット数(0.01×10万通貨) × 通貨ペアのレート(107.516円) ÷ レバレッジ(888倍)
というわけで、結果はこうなります。
証拠金維持率の計算結果：250347円 ÷ 121円 × 100 ＝ 206767％
XMのロスカット水準が20％のため、かなり余裕があることがわかります。
そして、この数値が大きいほど負ける可能性が低い状態と言えます。
この状態なら、少し強気に出ても安全圏でトレードできるでしょう。
ここまで証拠金の計算方法を紹介してきましたが、自分でやるのが面倒な方はXM公式で提供されている計算ツールを利用しましょう。
【無料】XM公式の証拠金計算機を利用しよう！
- XMの計算ページを開く
- 「証拠金計算ツール」の「詳細を読む」ボタンを押す
- 情報を入力して「計算する」ボタンを押す
使っている口座の通貨単位、通貨ペア、口座タイプ、レバレッジ、注文ロット数を設定して「計算する」ボタンを押すだけです。
なお、証拠金維持率が計算できるツールはありません。
あくまでこれらの計算ツールで算出できるのは次の5種類のみです。
- 証拠金
- 通貨
- ピップ値
- スワップ
- 損益
利用は完全無料ですので、とりあえず適当に入力して計算してみてください。
XMの証拠金の確認方法
証拠金には「必要証拠金」「有効証拠金」「余剰証拠金」があります。
残高をチェックするには次の方法があります。
- XM公式サイトにログインして確認
- 取引ツールを起動し残高を確認
XM公式のマイページにログインすると、トップページに残高が出ています。
または、パソコンやスマホアプリで提供されている取引ツール（MT4/MT5）を起動して確認しましょう。
なお、XM公式ツール以外は、XM口座へログインしないと残高をみられません。
XMの証拠金に関するQ＆A
- 証拠金とは？
- 証拠金が不足（マイナス）したらどうなる？
- 有効証拠金（口座残高）4万ドル超でかかるレバレッジ制限とは？
- 証拠金維持率の計算方法は？
- 両建てしたときの必要証拠金は？
Ｑ１．証拠金とは？
XMなどのFX業者の口座へ預け入れる担保金です。
FXトレードではXMに限らずFX業者にお金を預け入れ、それを担保に通貨の倍々を代行してもらいます。担保というと借金するときの人質的な意味合いになってしまいますが、似たようなものです。XMでは最低1倍～最大1000倍のレバレッジでトレードできるため、2倍以上で売買するときはXMにお金を借りている状態と言えるでしょう。というわけで、担保＝証拠金と言えます。
Ｑ２．証拠金が不足（マイナス）したらどうなる？
XMでは証拠金維持率が20％以下になるとロスカットが実行されます。
そのため、基本的に証拠金がマイナスになることはありません。ただし、相場が急変動すしたとき多くのトレーダーの口座で同時にロスカットが発生するため、処理が間に合わないことがあります。こういったシチュエーションが起こると証拠金がマイナスになることも。国内FXであれば借金請求されるでしょう。ですが、XMの口座なら心配不要です。国内のFX業者にはない「ゼロカット」という仕組みがあるため、マイナスになった分を帳消しにしてくれます。ドル円をトレードしているとき、急に10円変動して証拠金がマイナスになったとしてもXMなら借金にはなりません。
Ｑ３．有効証拠金（口座残高）4万ドル超でかかるレバレッジ制限とは？
最大レバレッジが規制された倍率まで下げられる制限のことです。
XMでは1アカウントで保有するすべての口座を合算した残高が40001ドル以上になるとレバレッジ規制がかかります。仮に最大レバレッジ1000倍に設定してあった場合に4万ドル超の条件を満たすと、500倍まで下げられてしまいます。最初から500倍設定でトレードしていれば気にしなくて良いのですが、XMを利用するなら高いレバレッジを使ったほうが稼ぎやすくなります。多くの方は1000倍でトレードしていると思いますし、稼ぎ始めたら注意したいポイントですね。また、残高が増えてきたらこまめに出金することをおすすめします。40万円以上であれば出金手数料もかかりません。
Ｑ４．証拠金維持率の計算方法は？
証拠金維持率 ＝ 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100
そのほかの計算方法は次のとおりです。
有効証拠金 ＝ 現金残高 + クレジット + 保有ポジションの評価額 － 出金依頼額
必要証拠金 ＝ 注文ロット数 × 通貨ペアのレート ÷ レバレッジ
Ｑ５．両建てしたときの必要証拠金は？
同じロット数での両建て状態ならゼロ円になります。
ロット数に差があるなら、差分に対して必要になる金額だけとなります。ただし、両建て状態になるまでに売りと買いのどちらかを注文するため、最低でもその分の証拠金+ロスカットされないだけの余剰資金は必要です。
まとめ
XMの証拠金一覧と計算方法を紹介しました。
自分で計算できたほうがいいことは間違いありませんが、XM公式のツールを使えば簡単に算出できます。
とはいえ、FXトレードをする上で切っても切れない証拠金。
注文時や失敗トレードでピンチになったときに非常に大事な数字ですので、できるだけ覚えておくことをおすすめします。