
・Exnessの利益はいくらから確定申告が必要?
・Exnessから出金していなくても税金はかかる?
・Exnessの税率は国内FXと違う?
Exnessの確定申告のポイント
- 【結論】Exnessの確定利益は、出金していなくても課税対象になる
- 【準備】年間損益、経費、取引履歴を早めに整理しておく
- 【節税】経費を正しく計上すれば課税所得を抑えられる
- 【注意点】海外FXは国内FXと税制が異なり、損失繰越や国内FXとの損益通算はできない
- Exnessで確定申告が必要になる条件
- Exnessの利益にかかる税率
- 出金していない利益の扱い
- Exnessの取引履歴を準備する方法
- 経費・住民税・損益通算・法人化の注意点
Exnessで確定した利益は、口座から出金していなくても課税対象になります。
Exnessでは個人と法人アカウントで利用できますが、ここでは個人トレーダーを対象に、確定申告手順と税金について解説します。
そこでこの記事では、Exnessの確定申告が必要になる条件、税率、申告手順、経費、住民税、損益通算、法人化の注意点をまとめました。
Exnessの利益は日本で確定申告が必要です
大前提として、海外のFX業者であるExnessですが、ここを利用して日本在住者が稼いだなら日本で確定申告しましょう。
(金額によっては不要のケースもあり/詳細は次の段落で解説)
また、大事なのは国内FXと同じ20.315%の申告分離課税ではない点。
海外FXでの利益は雑所得扱いのため、計算手順が異なります。
さらには損失の繰り越しも個人トレーダーではできません。
(法人はOK)
次から詳しく解説していきます。
Exnessで確定申告が必要になるケース
FXトレードで利益がでたからといって、必ず確定申告が必要になるわけではありません。
以下の条件に該当すると必要となります。
- 利益が年間20万円を超えたとき(経費を差し引いた後で20万1円以上)
- 利益が48万円を超えたとき(個人事業主や専業主婦など基礎控除分)
利益が年間20万円を超えたとき(経費を差し引いた後で20万1円以上)
会社員の場合、給与所得・退職所得以外の所得が年間20万円以下であれば、所得税の確定申告が不要になるケースがあります。
ただし、住民税の申告が別途必要になる場合があります。
また、医療費控除やふるさと納税などで確定申告をする場合は、20万円以下のExness所得も含めて申告する必要があります。
年間利益が20万円だった場合、一例として月割17000円ほど稼げた場合が該当します。
金額的には大したことはないと感じるのではないでしょうか。
お小遣い程度で十分な方でも、この金額では満足できないかもしれませんね。
なお、この20万円は経費を差し引いた後の金額です。
FXの関連本やツールの購入、セミナー参加費やその交通費、FX塾代などの経費を使っていれば差し引きましょう。
利益が48万円を超えたとき(個人事業主や専業主婦など基礎控除分)
給与所得がなく、Exness以外の所得もない人は、所得から基礎控除48万円などを差し引いた結果、所得税が発生しないケースがあります。
ただし、個人事業主の場合は、Exness以外の事業所得や各種控除も含めて判断します。
Exnessの利益だけで「48万円以下なら必ず申告不要」と考えず、年間の所得全体で確認しましょう。
48万円を1円でも超えれば確定申告しましょう。
Exness以外に所得がある場合も申告しなければいけません。
Exnessで稼いだ利益に対する日本の税率・税金額
ここでは日本の税率で解説します。
日本では、個人トレーダーと法人で税率が異なります。
個人トレーダーの税率と税金
Exnessのような海外FXで稼いだ利益は雑所得です。
給与所得などほかの所得と合算した上で税率が決まります。
国税庁ホームページに掲載されている所得税率は以下のとおりです。
(住民税10%の列は編集部で追加したもの)


所得税は課税所得に応じて5%〜45%の超過累進税率が適用されます。
さらに住民税や復興特別所得税もかかるため、所得が大きい人ほど税負担は重くなります。
合わせると最大で約55%の税金を納めることになるでしょう。
国内FXは申告分離課税により税率が一律20.315%のため、利益が大きいほど損してしまいます。
合計所得別の税金計算事例を紹介します。
(経費やそのほかの税金はないものとする)
【ケース1】給与400万円、Exness利益100万円の税金額
【所得金額】(給与400万ー給与所得控除124万)+Exness利益100万ー基礎控除48万=328万円
【所得税】328万×税率10%ー控除額97500円=230500円
【住民税】328万×住民税10%=32万8000円
【合計】所得税23万500+住民税32万8000=55万8500円の税金
実効税率は約17.03%です。
この金額は、給与所得とExness利益を合算した場合の概算税額です。
会社員の場合、給与分の所得税はすでに源泉徴収されているため、実際の追加納税額は源泉徴収額や各種控除によって変わります。
【ケース2】給与400万円、Exness利益1000万円の税金額
【所得金額】(給与400万ー給与所得控除124万)+Exness利益1000万ー基礎控除48万=1228万円
【所得税】1228万×税率33%ー控除額153万6000円=251万6400円
【住民税】1228万×住民税10%=122万8000円
【合計】所得税251万6400+住民税122万8000=374万4400円の税金
実効税率は約30.49%です。
金額だけ見れば、トレード収益の4割ほどを税金で支払うことになります。
【ケース3】給与400万円、Exness利益マイナス100万円の税金額
【所得金額】(給与400万ー給与所得控除124万)+Exness利益0万ー基礎控除48万=228万円
【所得税】228万×税率10%ー控除額97500円=130500円
【住民税】228万×住民税10%=22万8000円
【合計】所得税130500+住民税22万8000=35万8500円の税金
実効税率は約15.72%です。
トレード分がマイナスの場合は所得になりません。
給与所得だけになるため本来なら確定申告不要ですが、税金額の計算だけしてみました。
ただし、Exness以外の所得が一定額以上あれば確定申告してください。
法人の税率と税金
法人税は原則23.2%ですが、中小企業は800万円以下の部分は15%に軽減されます。
さらに都道府県に納税する法人県民税や市区町村に納税する法人住民税などもあるため、最大約33%程度になるでしょう。
個人向けの所得税率表(+住民税)と比較すると、所得が700万円を超えたあたりが法人化への1つのボーダーラインと考えられます。
Exness 確定申告の準備
- パソコン版のMT4/MT5で取引履歴データをエスクポート
(少ない場合はスマホの履歴画面スクショでも可) - 経費計上する領収書やクレジットカード明細など
- 医療費などの控除証明書
- 確定申告書の記入用紙(手書きの場合)
- 免許証など身分証明書のコピー(手書きの場合)
- ICカードリーダー(etax利用者)
※読み取り可能なスマホでもOK - マイナンバーカード(etax利用者)
- マイナンバーカードの利用者登録(etax利用者)
- etax/eLtaxアカウント登録(etax利用者)
インターネットで申告するetaxやeLtaxを利用されない方は、マイナンバーカードやICカードリーダーなどは不要です。
(個人番号は必要です)
マイナンバーカードは、住民票のある自治体の役場で申請すれば最短1か月ほどで取得できます。
ネット申告されない方は、通知カードや住民票に記載されている個人番号を確認しておきましょう。
(確定申告書に記入欄があります)
確定申告書の記入用紙は、税務署などでもらってくるか、オンラインサイトからダウンロードしましょう。
Exness 確定申告の手順
申告のやり方は、大きく分けて次の4パターンあります。
- 確定申告書の記入用紙で提出する場合
- 国税庁の確定申告書等作成コーナーを利用し、etaxで送信する場合
- 税理士など専門家に依頼する
現在は、国税庁の確定申告書等作成コーナーで申告書を作成し、e-Taxで送信する方法が分かりやすいです。
マイナンバーカードがない場合は、作成した申告書を印刷して税務署へ郵送または持参することもできます。
では、上から順番にそれぞれの手順を紹介します。
確定申告書の記入用紙で提出する場合
- ネットでダウンロードし印刷、または税務署などで記入用紙一式をもらってくる
(郵送でももらえます) - 「令和〇年分所得税及び復興特別所得税の手引き」で算出し申告書に転載する
- 管轄の税務署に提出する
税務署へ書類を取りに行く方は、平日8:30~17:00の時間内に行きましょう。
たいてい入口に入ってすぐの場所に書類が並べられているはずです。
なお、以前は確定申告書の記入用紙はAとBに分かれていましたが、2023年からBの様式に一本化されています。
以前Aの記入用紙を利用した経験のある方はご注意ください。
初めての方は、記入用紙だけでなく「令和〇年分所得税及び復興特別所得税の手引き」という冊子と「添付書類台紙」も忘れずにもらってきましょう。
この冊子に記入しながら所得や税金を計算していきます。
国税庁の確定申告書等作成コーナーを利用し、etaxで送信する場合
- 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセス
- 画面に従って入力を済ませる
- パソコンにインストールしたダウンロード版etaxを起動
- etax上でマイナンバーカードを使い電子署名を付与して送信
国税庁の作成コーナーはこちらから
⇒https://www.keisan.nta.go.jp/kyoutu/ky/sm/top#bsctrl
画面の案内に従って経費や利益などを入力していきましょう。
完成したら印刷して税務署に持っていくか郵送すれば完了です。
etaxの利用について
事前にetaxのアカウント登録や利用登録の提出、マイナンバーカードによる電子署名の登録など準備が必要です。
かなり手間がかかりますし手順も複雑ですので、早めに済ませておきましょう。
準備手順はetax公式サイトをご覧ください
⇒https://www.e-tax.nta.go.jp/start/index.htm
ちなみに、納税もetax上で可能です。
電子納税の方法はetax公式サイトでご確認下さい
⇒https://www.e-tax.nta.go.jp/nozei.html
税理士など専門家に依頼する
そのままですが、税理士など専門家に依頼する方法が一番確実です。
確定申告のプロでもあるため、もっとも安心できる方法と言えるでしょう。
ただし、海外FX関連の処理を知らない・慣れていない税理士の方が多いです。
この点は申し込むときに確認しておくことをおすすめします。
Exnessの利益を確定申告する時の注意点
- 海外FXでも確定申告は必須
- 口座から出金していなくても確定利益は課税対象
- 無申告でもバレている
- 100万円以上の出金は税務署にバレている
- 確定申告不要の少ない利益でも住民税は発生する
- 海外FXは損失を繰り越せない
- 国内FXの損益と合算できない
- 申告書を郵送で提出するときは提出期限内に到着するよう早めに出す
海外FXでも確定申告は必須
日本在住者の方の中には、Exnessは海外企業のため確定申告は不要だと勘違いしている方もいるかもしれませんが決してそんなことはありません。
雑所得として計上し、確定申告が必要です。
また、利益は最終的に日本の銀行口座に出金することになるため結局バレます。
隠そうとせず申告していきましょう。
口座から出金していなくても確定利益は課税対象
Exness口座に利益分を残した状態でも、確定した利益は課税対象となります。
出金して日本に銀行口座に入ったらではありませんのでご注意ください。
日本国内の金融機関に入っていなければバレないと考えるのではなく、必ず利益は確定申告で計上しましょう。
無申告でもバレている
Exness口座に入れたままならバレないのでは?と思っていませんか?
私自身も海外FXを利用しはじめた初期の頃はそう思っていました…。
ですが、海外FXの入出金や海外口座の情報は、国外送金等調書や海外当局との情報交換制度などを通じて、税務署に把握される可能性があります。
「出金していないから分からない」「海外業者だから申告しなくていい」とは考えず、確定した利益は正しく申告しましょう。
100万円以上の出金は税務署にバレている
日本の銀行は海外との間で100万円以上の送金があったとき、「国外送金等調書」を税務署に提出します。
日本在住者がExness口座から出金すれば、必ず日本の銀行へ送金することになります。
100万円を超える国外送金等については、金融機関から税務署へ国外送金等調書が提出されます。そのため、高額な入出金は税務署に把握される可能性が高いと考えておきましょう。
確定申告不要の少ない利益でも住民税は発生する
このページの最初に確定申告が発生しない条件を紹介しました。
- 利益が年間20万円以下のとき(給与所得者)
- 利益が48万円以下のとき(個人事業主や専業主婦)
この条件の満たしているなら所得税は発生しません。
ですが、所得税が発生しない程度の利益でもプラスであればその分に対する住民税が発生します。
仮にExnessの利益が10万円だった場合、約10%の住民税が徴収されます。
海外FXは損失を繰り越せない
国内FXでは、一定の要件を満たせば損失を翌年以降3年間繰り越せます。
たとえば国内FX業者での利益が前年はマイナス100万円、今年度はプラス100万円の利益だった場合、前年と今年の所得を相殺して0円にできます。
当然この利益に関しては税金も発生しません。
対して、Exnessなどの海外FXは総合課税の雑所得として扱われるため、損失を翌年以降に繰り越すことはできません。
その年にExnessで損失が出ても、翌年のExness利益と相殺することはできない点に注意しましょう。
国内FXの損益と合算できない
国内FX業者の損益と海外FXの損益は、税金計算の仕組みが異なります。
国内FXはほかの所得とは分けて一律20.315%の税率です。
海外FXは雑所得としてほかの所得と合算して計算されます。
それぞれで損益がある場合、別々に税金計算することになるため、どちらかが赤字でも相殺できませんのでご注意ください。
申告書を郵送で提出するときは提出期限内に到着するよう早めに出す
確定申告の書類は税務署に郵送で提出することも可能です。
ただし、提出日は消印が押された日となります。
提出期限最終日にポストに投函していては間に合わない可能性もありますのでご注意ください。
Exnessの利益の節税対策
- 経費計上する
- 利益を20万円以下(48万円以下)に抑える
- ほかの雑所得と合算する
- 法人化する
- 海外移住を検討する
経費計上する
税金の計算対象になる所得から必要経費を差し引くことができます。
FXトレードであれば、書籍代、セミナー参加費用、ツール代、通信費(トレードで使った割合を按分)など経費として計上可能です。
領収書が必要ですので、必ず発行してもらい大切に保管しておきましょう。
利益を20万円以下(48万円以下)に抑える
会社員の場合、Exnessなど給与以外の所得が年間20万円以下であれば、所得税の確定申告が不要になるケースがあります。
ただし、住民税申告が必要になる場合があり、医療費控除などで確定申告する場合は20万円以下の所得も申告対象になります。
ほかの雑所得と合算する
Exnessの利益は、同じ総合課税の雑所得に該当する所得と合算して計算します。
ただし、雑所得の中でも課税方法が異なるものや、損益通算できないものがあります。
また、雑所得で損失が出ても、給与所得や事業所得など他の所得から差し引くことはできません。
判断に迷う場合は、税務署や税理士に確認しましょう。
法人化する
日本在住の個人トレーダーの人は、Exnessの利益が高額になるほど税率が高くなります。
最大55%ほどになるため、利益の半分が税金でなくなってしまいます。
数十万円くらいなら気にする必要はありませんが、利益が大きくなってきた場合、法人化によって税負担を調整できるケースがあります。
ただし、法人化には設立費用、法人住民税、社会保険料、税理士費用、会計処理の手間もかかります。
個人と法人のどちらが有利かは、利益額、役員報酬、経費、家族構成、他の所得によって変わるため、一定額を超えたら税理士に相談するのが安全です。
海外移住を検討する
FXの収益に対する税金(キャピタルゲイン税)が優遇されている国がいくつかあります。
以下のような国が該当します。
なお、単に海外へ移住すれば日本での納税義務がなくなるわけではありません。
居住者・非居住者の判定、生活拠点、滞在日数、家族、資産、現地税制などを総合的に確認する必要があります。
節税だけを目的に移住を判断せず、具体的な国や生活状況に応じて税理士などの専門家へ相談しましょう。
ほかのFX業者でも利益がある場合はどうすればいい?
他の海外FX業者の利益
ほかの海外FX業者の利益なら、Exnessの利益と合算して計算しましょう。
国内FXの利益
国内FX業者なら、そちらは分離課税で計算しましょう。
Exnessの確定申告と税金に関するよくある質問
まとめ
Exnessで稼いだ利益の確定申告について紹介しました。
Exnessで確定した利益は、口座から出金していなくても課税対象になります。
会社員の場合、給与所得・退職所得以外の所得が年間20万円を超えると、原則として所得税の確定申告が必要です。
20万円以下でも、住民税の申告が必要になる場合があります。
Exnessなど海外FXの利益は、個人の場合は原則として雑所得・総合課税として扱われます。
国内FXのような申告分離課税とは異なり、国内FXとの損益通算や損失の繰越控除はできません。
経費を計上する場合は、取引に直接関係する支出を整理し、領収書や明細を保管しておきましょう。
利益が大きい場合や法人化・海外移住を検討する場合は、自己判断せず税理士や税務署へ確認することが大切です。



