
・ThreeTraderでスリッページは起きる?
・スリッページはなぜ発生する?
・スリッページを減らすにはどうすればいい?
ThreeTraderのスリッページのポイント
- 【結論】スリッページは注文価格と約定価格のズレです
- 【原因】相場急変・流動性低下・通信遅延で起きます
- 【確認】取引履歴の注文価格と約定価格を見ます
- 【注意点】完全にゼロにはできません
- ThreeTraderのスリッページとは
- スリッページが起きる原因
- スリッページが発生しやすい時間帯
- MT4/MT5でスリッページを確認する方法
- スリッページとスプレッドの違い
- スリッページと約定拒否の違い
- スリッページを減らすコツ
ThreeTraderのスリッページとは、注文した価格と実際に約定した価格がズレることです。
成行注文、損切り、利確、指標発表時の注文などで発生します。
スリッページは、ThreeTraderだけでなく、FXやCFD取引全般で起こる現象で、とくに相場が急変している時や流動性が低い時間帯では発生しやすくなります。
そんなスリッページについて、ここでは、ThreeTraderのスリッページの意味、起きる原因、確認方法、減らすためのコツを解説します。
ThreeTraderのスリッページとは?
ThreeTraderのスリッページとは、注文価格と実際の約定価格がズレることです。
成行注文、損切り、利確、逆指値注文などで発生します。
たとえば、以下のようなケースです。
USDJPYを150.000で買おうとして成行注文を出したが、実際には150.003で約定した。
この場合、3ポイント分のスリッページが発生しています。
スリッページは、必ず不利に起きるわけではありません。
買い注文なら、予定より安く約定すれば有利なスリッページですし、予定より高く約定すれば不利なスリッページです。
ただし、実際の取引では、損切りや急変動時に不利なスリッページを意識する場面が多くなります。



指標直後やゴールドの急変動は、スリッページを意識したいポイントです。普段は気にならなくても、値動きが速い場面では「押した価格」と「約定した価格」がズレやすいです。短期売買ほど見落としたくないですね。
ThreeTraderでスリッページは起きる?
ThreeTraderでスリッページは起きます。
これはThreeTraderに限った話ではなく、市場価格で約定するFX/CFD取引では避けられない現象です。
ThreeTraderの法的文書でも注文執行の要素としてスリッページが明記されています。
また、ThreeTraderはECN環境で、ディーリングデスクなし、価格操作なし、リクオートなしの取引環境だと明記しています。
ここで注意したいのは、リクオートなしとスリッページなしは同じではない点。
リクオートなしとは、注文時に別価格を再提示されにくいという意味です。
対して、スリッページは、注文から約定までの間に市場価格が動いた時に発生する価格のズレです。
つまり、ThreeTraderでリクオートなしの環境が案内されていても、相場が動けばスリッページは発生します。
スリッページが起きる原因
スリッページが起きる主な原因は、注文を出してから約定するまでの間に価格が動くことです。
とくに成行注文では「今すぐ約定すること」を優先するため、価格が動いている場面では約定価格がズレやすくなります。
スリッページが起きやすい原因は、主に以下のとおりです。
- 相場が急変している
- 市場の流動性が低い
- スプレッドが広がっている
- 通信環境が不安定
- 大きなロットで注文している
- 週明けに価格が窓開けしている
- 経済指標や要人発言の直後に注文している
この中でも、とくによくある原因について詳しく解説していきます。
相場急変で価格が動く
スリッページが起きる一番よくある原因は、注文中に価格が動くこと。
成行注文を押した瞬間の価格と実際に約定する瞬間の価格が違えばスリッページが発生します。
雇用統計、FOMCなどの相場への影響力が強い経済指標発表の直後は、数秒で大きく価格が動くことがあります。
このような重要指標発表のタイミングは、注文価格と約定価格がズレやすくなります。
流動性が低い時間帯に注文する
流動性が低い時間帯もスリッページが発生しやすくなります。
売りたい人・買いたい人が少ないと、希望する価格で約定しにくくなるためズレやすくなるわけです。
とくに日本時間の早朝、週明け直後、祝日、年末年始などは、流動性が下がりやすい時間帯です。
スキャルピングのような短期売買をするなら、市場参加者が多い時間帯を選ぶ方が安定しやすくなります。
スプレッドが広がっている
スプレッドが広がっている時は、スリッページも起こりやすくなります。
スプレッドは買値と売値の差のこと。
早朝や指標前後はスプレッドが広がりやすく、成行注文や損切り注文で想定より不利に感じることがあります。
スプレッドが広がっている時間帯は、成行注文を急がない方がよいケースもあります。
通信環境が悪い
通信環境が悪いと、注文を出してからThreeTraderのサーバーへ届くまでに遅れが出ます。
その間に価格が動けば、約定価格もズレます。
スマホ回線が不安定な場所、Wi-Fiが弱い環境、PCが重い状態では注意が必要です。
EA(FX自動売買ツール)を使うときは、VPS(仮想デスクトップ)を使うことで通信遅延を抑えやすくなるため、検討することをおすすめします。
大きなロットで注文する
大きなロットで注文すると、希望価格で全量が約定しにくいケースがあります。
市場に十分な流動性がない場合、注文の一部が別の価格で約定することもあります。
とくにゴールド、仮想通貨CFD、株価指数CFDなどを大きなロットで取引する場合は、スリッページに注意しましょう。
スリッページが起きやすいタイミング
ThreeTraderでスリッページが起きやすいのは、価格が速く動く場面です。
とくに以下のタイミングは注意しましょう。
| タイミング | 注意したい理由 |
|---|---|
| 経済指標発表直後 | 注文が集中し、価格が一気に動きやすい |
| FOMC・日銀会合 | 為替・ゴールド・指数が大きく動きやすい |
| 要人発言 | 突発的に値が飛ぶことがある |
| 早朝 | 流動性が低く、スプレッドも広がりやすい |
| 週明け | 窓開けで指定価格から離れて始まることがある |
| 年末年始・祝日 | 市場参加者が少なく約定が不安定になりやすい |
| ゴールド急変時 | 短時間で値幅が出やすい |
| 仮想通貨CFD急変時 | 価格変動が速く、約定価格がズレやすい |
スキャルピングやデイトレードでは、数ポイントのズレでも損益に影響します。
とくに指標直後に成行注文を連打するような取引は、スリッページが大きくなりやすいです。



アメリカ雇用統計やFOMCなど大き目な指標発表直後の値動きは極端になることが多いです。スリッページを避けたいなら、このタイミングでトレードしないことをおすすめします。
MT4/MT5でスリッページを確認する方法
ThreeTraderでスリッページを確認するには、MT4/MT5の取引履歴を見ます。
見るポイントは、注文時に想定していた価格と実際に約定した価格で、その差をチェックしましょう。
成行注文は注文ボタンを押した瞬間の価格と実際の約定価格がズレることがありますし、損切り注文でも急変動時は指定した価格より不利な価格で決済される場合があります。
確認する時は、以下を見ましょう。
- 約定価格
- 約定時間
- 注文種別
- 決済価格
- 損切り価格
- 利確価格
- その時のスプレッド
- 指標や急変動の有無
スリッページを細かく確認したい場合は、取引前後のスクリーンショットや、MT4/MT5の口座履歴を残しておくと判断しやすくなります。
EAやスキャルピングでは、約定価格のズレを記録しておくと、取引時間や注文方法の改善に役立つでしょう。
スリッページとスプレッドの違い
スリッページとスプレッドは違うものです。
スプレッドは買値と売値の差で、スリッページは注文価格と実際の約定価格のズレです。
違いを比較表にまとめました。
| 項目 | スプレッド | スリッページ |
|---|---|---|
| 意味 | 買値と売値の差 | 注文価格と約定価格のズレ |
| 発生タイミング | 注文前から見える | 注文後にわかる |
| 確認場所 | 気配値・チャート・銘柄仕様 | 取引履歴・約定価格 |
| 影響 | 取引コスト | 約定価格のズレ |
| 注意する場面 | 早朝・指標前後・流動性低下時 | 急変動・成行注文・損切り時 |
スプレッドは、注文前にある程度確認できます。
ですが、スリッページは注文後に約定結果を見ないとわかりません。
ただし、スプレッドが広がっている時間帯はスリッページも起きやすくなります。
無駄なコストを減らすためにも、スプレッドの開き具合をチェックしておきましょう。
スリッページとリクオートの違い
スリッページとリクオートも違います。
スリッページは注文価格と約定価格がズレた状態で約定することで、リクオートは注文時の価格では約定できず別の価格を再提示されることです。
ThreeTraderはリクオートなしの取引環境です。
ただし、リクオートがなくてもスリッページは起こります。
市場価格で約定する以上、価格が動けばスリッページは発生します。
ここは混同しやすいので、以下のように覚えるとわかりやすいです。
- スリッページ:価格がズレて約定する
- リクオート:別の価格を再提示される
- 約定拒否:注文そのものが成立しない
ThreeTraderの注文処理方式「ECN方式」は、リクオートを避けやすい取引環境ですが、相場急変時のスリッページは別問題として考えましょう。
成行注文とスリッページの関係
成行注文は、スリッページが起きやすい注文方法です。
成行注文は特定価格を狙うより「今すぐ約定させること」を優先するため、注文を出してから約定するまでに価格が動けば、実際の約定価格も変わります。
たとえば、ゴールドを成行で買おうとした瞬間に価格が上に急騰すると、クリックした時より高い価格で約定することがあります。
これが不利なスリッページです。
すぐに入りたい時は成行注文が便利ですが、スリッページを抑えたい時は、指値注文を使う、指標直後を避ける、ロットを下げるなどの工夫が必要です。
損切り・利確でもスリッページは起きる?
損切りや利確でもスリッページは起きます。
とくに損切り注文は、相場が急変して指定価格を一気に飛び越えたとき、不利な価格で約定することがあります。
たとえば、USDJPYの買いポジションで150.000に損切りを置いていたとします。
通常なら150.000付近で決済されます。
ですが、急落で149.950まで価格が飛ぶと、150.000ではなく149.950付近で約定することがあります。
損切りは必ず入れるべきですが、指定価格で必ず決済されるとは限りません。
とくに週明けの窓開け、重要指標、要人発言、急落・急騰時は、スリッページを想定してロットを決めることが大切です。
ThreeTraderでスリッページを減らす方法
ThreeTraderでスリッページを完全になくすことはできません。
ただし、発生しやすい場面を避ければ、スリッページの影響は抑えやすくなります。
主な対策は以下のとおりです。
- 指標直後の成行注文を避ける
- 流動性が高い時間帯に取引する
- 早朝や週明け直後を避ける
- ロットを小さくする
- 通信環境を整える
- EA運用ではVPSを使う
- 必要に応じて指値注文を使う
- スプレッドが広い時は無理に入らない
指標直後の成行注文を避ける
スリッページを減らしたいなら、指標直後の成行注文を避けましょう。
アメリカ雇用統計、FOMCなどの指標発表直後は価格が一気に動きます。
このタイミングで成行注文を出すと、注文価格と約定価格がズレやすくなります。
指標後に取引する場合は、値動きが落ち着いてから入ることをおすすめします。
流動性が高い時間帯に取引する
流動性が高い時間帯は注文が成立しやすく、スリッページも抑えやすくなります。
日本時間ではロンドンなどヨーロッパの市場がオープンする15~16時以降がおすすめです。
反対に、早朝や週明けは流動性が低くスプレッドも広がりやすいです。
スキャルピングや短期売買をするなら、ロンドン時間やニューヨーク時間など、市場参加者が多い時間帯を選ぶとよいでしょう。
ロットを小さくする
ロットが大きいほど、スリッページの影響は大きくなります。
同じ1pipsのズレでも、0.01ロットと1ロットでは損益への影響が違います。
とくにボラティリティの高いゴールドや仮想通貨CFDは短時間での値動きが大きいため、小さなロットでエントリーすることをおすすめします。
通信環境を整える
注文がサーバーへ届くまでに遅延があると、その間に価格が動きます。
PCやスマホの通信環境を安定させることもスリッページ対策になります。
EAを使う場合は、VPSを使うことで遅延を抑えやすくなります。



重要指標の直後は成行で飛び乗らないようにしましょう。うまく乗れた時は気持ちいいのですが、スリッページとスプレッド拡大で想定より不利になるリスクが高いです。焦って入るより、落ち着いて次のチャンスをじっくり待ちましょう。
ThreeTraderでスリッページが気になる人向けの注意点
スリッページを完全に防ぐことはできません。
スリッページが気になる人は、成行注文に頼りすぎない取引を意識しましょう。
初心者なら、まずは以下のような取引から始めるとリスクを避けやすいでしょう。
- 指標直後を避ける
- 小ロットで取引する
- 損切り幅を狭くしすぎない
- スプレッドが落ち着いた時間に取引する
- デモ口座で約定価格のズレを確認する
繰り返しますが、スリッページを完全に避ける取引方法はありません。
ただし、急変動時に無理に飛び乗らず、落ち着いた時間帯で取引するだけでも影響は抑えやすくなります。
ThreeTraderのスリッページに関するよくある質問
まとめ
ThreeTraderのスリッページについて解説しました。
スリッページとは、注文価格と約定価格がズレることです。
市場価格で約定する以上、スリッページを完全に防ぐことはできません。
ThreeTraderでスリッページを減らしたいなら、指標直後の成行注文を避け、流動性が高い時間帯に取引しましょう。
とくにゴールド、BTCUSD、ETHUSD、US500、JP225など値動きが大きい銘柄では、スリッページも想定してロットを決めることが大切です。

