Exnessでは取引用のプラットフォーム（ツール）として「MT4」「MT5」に対応しています。
これら2つのプラットフォームの違い、選び方、使い方を解説します。
＼MT4/MT5ダウンロードはこちら／
Exnessの取引プラットフォームとは？
FXトレードするときのソフトウェア（ツール）のことです。多くのFX業者はメタトレーダー（MT）というソフトウェアに対応しています。
Exnessもメタトレーダーに対応しており、MT4/MT5の2つのバージョンから1つ選んで使います。
対応する取引プラットフォームの種類
Exnessでは、ロシア企業が開発した無料の取引プラットフォーム「メタトレーダー（MT）」に対応しています。
世界で最も利用されているトレード用ツールで、ExnessではMT4（エムティーフォー）とMT5（エムティーファイブ）の2バージョンが使えます。
この2つは数字のとおり新旧に分かれていて、新しいMT5のほうが高性能です。
旧バージョンも選択可能になっているのは、昔からMT4を使い続けているユーザーのためでもあります。
どちらを選んでも不自由なく快適にトレードできますが、FX初心者の方は高性能であるMT5をおすすめします。
対応する取引プラットフォームの形態
パソコンインストール版
Exnessで対応するプラットフォーム2種「MT4/MT5」のパソコンインストール版は、Exness公式サイトからダウンロードします。
インターネット上にはメタトレーダー開発元企業のオリジナル版もありますが、Exnessが自社向けにカスタマイズしてあるものは公式サイトのみです。
必ず公式サイトからダウンロードしてください。
ウィンドウズ版とMacOS版があるため、ご利用のパソコンに応じて選びましょう。
- Exness公式サイトを開く
- メニューの「プラットフォーム」をクリック
- デスクトップ欄のMetaTrader5/MetaTrader4のどちらかをクリック
- ダウンロードボタンを押す
- パソコン上でダウンロードファイルをダブルクリックしてインストール
OSのバージョンは現在利用されているものであればまず問題ありません。
ウィンドウズ95などの古すぎるバージョンには対応していませんので、利用されている方は現行バージョンのパソコンを準備しましょう。
FXトレードやネットを見るくらいなら性能は不要ですので、メルカリなどで1万円も出せば買えるでしょう。
モバイルアプリ版
MT4/MT5にはモバイルアプリ版も用意されています。
こちらはExnessが自社向けにカスタマイズしたバージョンはありません。
開発元がリリースしているMT4/MT5をインストールしましょう。
- スマホやタブレット端末でアップルストア/グーグルストアを開く
- 「MT4」または「MT5」で検索
- MT4/MT5をインストール
「Exness/エクスネス」で検索してもヒットしないためご注意ください。
ただし、Exnessのソーシャルトレーディングアプリはヒットします。
こちらはコピートレード専用となっているため違うものです。
ウェブブラウザ版
Exnessではブラウザ上で利用できるウェブトレーダーも提供しています。
パソコン、スマホ、タブレットなどどの端末にも対応し、MT4とMT5から選択可能です。
ウェブトレーダーの画面はExness公式サイトから開けます。
- Exness公式を開く
- メニューから「プラットフォーム」を選択
- 「MetaTraderウェブターミナル版」を選択
- 「MetaTraderウェブ版を開く」ボタンを押す
- 「MetaTrader4」「MetaTrader5」のどちらかのタブを選択
- 「MT4/MT5へ進む」ボタンを押す
一度アクセスしたらお気に入り、ブックマーク登録しておきましょう。
スマホ・タブレットならホーム画面に追加しておきましょう。
Exnessで使える取引プラットフォームMT4/MT5の性能比較
| 比較項目 | MT4 | MT5 |
|---|---|---|
| おすすめの人 |
|
|
| 処理速度 | 遅い | 早い |
| 時間足 | 9種類
1/5/15/30分足 |
21種類(スマホ9種類)
1/2/3/4/5/6/10/12/15/20/30分足 |
| 対応口座タイプ | 全ての口座タイプ | 全ての口座タイプ |
| 対応銘柄 | 全ての銘柄 (ｽﾀﾝﾀﾞｰﾄﾞｾﾝﾄは FXと貴金属のみ) |
全ての銘柄 (ｽﾀﾝﾀﾞｰﾄﾞｾﾝﾄは FXと貴金属のみ) |
| インジケータ | ユーザー作成のものが多い | 普通 |
| 日本語対応 | 対応 | 対応 |
| 開発元サポート | 終了 | 対応中 |
| EA (FX自動売買ツール) |
多い | 少ない |
| ワンクリック注文 | 対応 | 対応 |
| 過去チャート分析 | 対応 | 対応 |
2005年にリリーズされたMT4はすでに開発者とサポートが終了しています。
現行版は2010年にリリースされたMT5です。
MT4はこれまでに使ってきたユーザー向け、初心者の方はMT5をおすすめします。
続いて、それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。
選ぶときにご参考下さい。、
ExnessでMT4を選ぶメリット・デメリット
メリット
- ユーザー数が多い
- ユーザーが作成したインジケータが豊富
- 対応するEA（FX自動売買ツール）が多い
ユーザー数が多い
5年早くリリースされているMT4は、その分ユーザーの利用者数も多いです。
旧バージョンになってからも対応し続けているFX業者がほとんどであるため、選択肢に困ることもほぼありません。
利用者が多ければ、関連情報も多くなります。
トレーダー仲間と共通の環境で話しができる点もメリットと言えるでしょう。
ユーザーが作成したインジケータが豊富
5年古くシェアが多い分、ユーザーが独自に開発したインジケータも数多くリリースされています。
標準的なインジケータはどちらのバージョンにも最初から搭載されていますが、MT4専用のインジケータを使いたい方はこちらを選ぶことになるでしょう。
対応するEA（FX自動売買ツール）が多い
MT5がリリースされてからなかなかスムーズに移行が進んでいません。
現在でもMT4を使い続けるトレーダーが多いです。
その背景もあり、MT4向けのEA（FX自動売買ツール）はMT5より豊富です。
裁量トレードでは性能面で不利ですが、EAの利用を考えている方はMT4が有利と言えるでしょう。
デメリット
- サポートが終了している
- 動作がMT5より遅い
- スキャルピングトレードには向かない
サポートが終了している
すでに次期バージョンのMT5がリリースされていることから、MT4のサポートは終了しています。
これまでも大きなトラブルなく利用できていますし、非常に安定して使えていることからまだしばらくは現役で使い続けられることでしょう。
ただし、稼働させる端末のOS（ウィンドウズやMac、iOSなど）のバージョンは更新され続けていきます。
不具合がでれば使えなくなるリスクがある点は大きなデメリットです。
保有しているポジションを決済したいときに使えなくなっていれば、利益を失うどころか最悪のケースではロスカットされるかもしれません。
突然動かなくなたっとしてもFX口座のトレード資金がなくなるわけではありませんが、新しい環境に慣れるまでのタイムラグは発生してしまうでしょう。
動作がMT5より遅い
旧バージョンだけに動作は遅くなります。
編集部ではどちらも利用しており、通常のトレードであればどちらでも差は感じません。
体感できるほどの性能差はないでしょう。
それでも、処理性能の違いによるコンマ数秒で損益が違ってきます。
とくに注文ロット数が大きいほど差は大きくなるでしょう。
性能面では大きなアドバンテージを抱えることになります。
スキャルピングトレードには向かない
上の欄で触れた性能面で劣ることから、秒単位でシビアに売買するスキャルピングトレードには向いていません。
できないわけではありませんが、小さな処理性能の差でも積み重なれば損益が大きくなっていきます。
MT5のメリット・デメリット
メリット
- MT4より快適に使える処理能力
- 標準搭載されている時間足が充実
- スキャルピングトレードで使いやすい
- ストラテジーテスターの処理が早い
- 現在もサポート対応されている
MT4より快適に使える処理能力
MT5は64bitOS向けに開発されたもの。
旧バージョンより性能が良いツールを選ぶデメリットはほとんどありません。
FXトレードにおいても、処理能力が高いほど有利です。
相場は1秒より短い時間で変動しています。
注文ボタンを押してから内部で処理される時間が短縮されるほど、価格差も抑えられるでしょう。
標準搭載されている時間足が充実
前述したプラットフォーム比較表にあるとおり、チャートの時間足やMT4の9種類に対して21種類と充実しています。
より細かくチャート分析できる点では有利になるでしょう。
とくにスキャルピングトレードをされる方は1～4分までの時間の短いチャートが充実している点は有利です。
スキャルピングトレードで使いやすい
MT5は処理能力が向上し、スキャルピングに最適な短い時間足チャートにも対応しています。
また、Exnessを始めFX業者のスキャルピング向け口座の仕様（ECN方式）に沿った仕組みで開発されています。
スキャルピングトレードをされる方はMT5を選びましょう。
ストラテジーテスターの処理が早い
メタトレーダーにはストラテジーテスターという過去チャート分析に使える機能が搭載されています。
MT4では非常に動作が重いのですが、MT5であれば処理が高速化されているため快適性の面で有利です。
現在もサポート対応されている
この点が一番安心材料となります。
今後も同じ取引プラットフォームを使い続けられる可能性が高いのは、開発元のサポートが続いているMT5です。
端末OSのバージョンはこの先も更新され続けていきますし、MT4はいつか使えなくなる日がくるでしょう。
MT5であれば対応してもらえるため安心です。
デメリット
- 独自インジケータが少ない
- 対応するEA（FX自動売買ツール）が少ない
独自インジケータが少ない
これまでにほかのユーザーが独自開発したインジケータを愛用してきた方は、対応していなければ使えません。
MT4向けのインジケータの方が充実しているため選択肢は少なくなります。
対応するEA（FX自動売買ツール）が少ない
インジケータ同様に、EA（FX自動売買ツール）の数も少なくなります。
インターネットでExness向けのEAを探すと、その多くはMT4向けのもの。
EA（FX自動売買ツール）の利用を考えている方は選択肢が少なくなります。
【トレード方法別】おすすめの取引プラットフォーム
主なトレード方法は以下のとおりです。
| スキャルピング | 秒単位で売買する超短期トレード |
|---|---|
| デイトレード | その日のうちに清算する短期トレード |
| スイングトレード | 1日～数週間で精算する中期トレード |
| ポジショントレード | 数か月～数年単位でポジション保有する長期トレード |
| EA(FX自動売買ツール) | プログラムにトレードしてもらうスタイル |
| コピートレード | ベテラントレーダーにトレードしてもらうスタイル |
スキャルピングにおすすめの取引プラットフォーム
MT5をおすすめします。
処理性能の高さ、短期足の充実などスキャルピング向けのプラットフォームに仕上がっています。
デイトレードにおすすめの取引プラットフォーム
どちらでも構いません。
どちらを使っても性能差はそれほど感じられないでしょう。
独自インジケータを使いたい、など特別な理由があるならMT4を選ぶことになります。
スイングトレードにおすすめの取引プラットフォーム
どちらでも構いません。
ゆっくりチャートを分析してエントリーポイントを探せるため、性能的に劣るウェブトレーダーでも問題なくトレードできるでしょう。
とはいえ、パソコン版プラットフォームをおすすめします。
ポジショントレードにおすすめの取引プラットフォーム
どちらでも構いません。
EA(FX自動売買ツール)におすすめの取引プラットフォーム
MT4がおすすめです。
対応するEAも豊富で選択肢が多くなります。
EAの売買ロジックにもさまざまなものがあるため、ギャンブル性が高くても稼げる可能性で選ぶ、安全性で選ぶなど理想に近いEAを探しやすくなるでしょう。
コピートレードにおすすめの取引プラットフォーム
コピー元の契約トレーダーによります。
選んだトレーダーがスキャルピングトレードをするならMT5がおすすめです。
そうでなければどちらでも構いません。
ExnessでMT4⇔MT5を切り替える方法
現在利用しているExness口座上で取引プラットフォームを変更することはできません。
ただし、ExnessではMT4で100個、MT5で100個の合計200個まで口座を開設できます。
上限に達していないなら、追加口座を開設しましょう。
開設するときに違うプラットフォームのバージョンを選んでください。
その後口座資金を移動させましょう。
Exnessの取引プラットフォームの使い方
使い方はほぼ同じであるため、ここではMT4を利用し注文方法を解説します。
パソコン版プラットフォームの使い方
- 取引ツールを起動する
- ファイル→取引口座のログインからExness口座にログイン
- 取引する銘柄のチャートを表示
- 好きなロット数（注文単位）で売り/買いを新規注文
- 好きなタイミングでターミナルウィンドウに表示されている注文一覧で精算したい取引の×を押す
モバイル版プラットフォームの使い方
- 取引アプリを起動
- 設定→新規口座を開きExness口座にログイン
- 気配値画面で取引する銘柄を追加する
- チャートを表示させる
- 右上の「トレード」をタップ
- ロット数を指定し売り/買いで注文
- トレード画面で精算したいポジションを長押しし「クローズ（決済）」
Exnessプラットフォームに関するQ&A
- MT4⇔MT5へ切り替える方法はありますか？
- どちらを選ぶべき？
- 他社のプラットフォームをExnessで使えますか？
MT4⇔MT5へ切り替える方法はありますか？
可能です。いま使っている口座上ではできませんが、追加口座を開設し資金移動すれば切り替え可能です。
どちらを選ぶべき？
スキャルピングトレードをする人はMT5をおすすめします。それ以外はどちらでも構いません。特定のインジケータやEAをご利用であれば、対応するプラットフォームを選びましょう。
他社のプラットフォームをExnessで使えますか？
使えません。
まとめ
Exnessで対応するプラットフォームMT4/MT5の選び方や使い方を紹介しました。
スキャルピングトレードをする人はMT5を、それ以外はどちらでも不自由なくトレードできるでしょう。