
・Exnessで他のトレーダーの注文状況は見られる?
・MT5の板情報はオーダーブックとして使える?
・オーダーブックを見れば相場の方向性を予測できる?



Exnessには顧客の注文分布を見られるオーダーブック機能は基本的にありませんが、MT5では銘柄によってDepth of Marketという板情報を確認できる場合があります。ただし、板情報だけで相場の方向性を判断するのは危険です。
- Exnessにオーダーブック機能があるのか
- MT5のDepth of Marketとオーダーブックの違い
- Exnessで板情報を確認する方法
- オーダーブックでできること・できないこと
- 初心者がオーダーブックを使うときの注意点
Exnessでオーダーブックを使いたい方は、「他のトレーダーの注文分布を見たい」のか、「MT5で板情報を確認したい」のかを分けて考える必要があります。
日本国内のFX業者やOANDAなど、顧客の注文状況を価格帯ごとに表示するオーダーブック機能が用意されているところもあります。
ですが、Exnessではそのような注文分布型のオーダーブックは公式の主要機能としては確認できません。
ただし、MT5を利用すれば、銘柄によってDepth of Marketという板情報を確認できる場合があります。
この記事では、Exnessのオーダーブックの有無、MT5の板情報との違い、使うときの注意点を初心者向けにわかりやすく解説します。
Exnessにオーダーブック機能はある?
Exnessには、OANDAや一部の国内FX業者で提供されているような顧客の指値注文・逆指値注文・ポジション比率をグラフで確認できるオーダーブック機能は確認できません。
「オーダーブック」については、次の2つを求めている人が多いはず。
1つ目は、国内FX業者やOANDAなどが提供する注文分布型のオーダーブックです。
これは、顧客がどの価格帯に指値・逆指値を置いているかをグラフで確認する機能です。
2つ目は、フリーの取引ツール「MT5」のDepth of Market(DOM/デプス/板情報)です。
こちらは、MT5上で売買気配や価格階層を確認する機能で、一般的な「板」に近いものです。
Exnessで使える可能性があるのは、基本的には後者のMT5のDepth of Marketになります。
なお、同じ海外FX業者の1つ「XMトレーディング」にはトレーダーダッシュボードというオーダーブック機能があります。
他社の情報ですが、トレード時の参考データとして使うことはできるでしょう。
オーダーブックとは?
オーダーブックとは、簡単にいうと市場に出ている買い注文・売り注文を価格ごとに並べた情報です。
たとえば、ある価格帯に買い注文が多ければ「その価格帯では買いたい人が多い」と判断できます。
反対に、ある価格帯に売り注文が多ければ「その価格帯では売りたい人が多い」と見ることができます。
日本国内のFX業者では、顧客の注文中の指値・逆指値注文を価格分布や売買比率として表示するサービスもあります。
このようなオーダーブックを見ることで、以下のような分析に役立てることができます。
- どの価格帯に注文が集まっているか
- サポートラインやレジスタンスラインの目安
- 損切り注文が集中していそうな価格帯
- 短期的に意識されやすい価格帯
ただし、オーダーブックはあくまで参考情報です。
表示されている注文が必ず約定するわけではなく、相場が動く前に注文が取り消されることもあります。
ExnessのMT5で見られるDepth of Market(板情報)とは?
Exnessでは、MT4・MT5などの取引プラットフォームを利用できます。
MTとはメタトレーダーのことで、MT5は現行の最新バージョンです。
そんなMT5には「Depth of Market(DOM/デプスとも呼ばれる)」という板情報機能があります。
Depth of Market(板情報)では、価格ごとの売買気配を確認したり、注文価格を変更したりすることができます。
ただし、FXのCFD取引では、株式市場や仮想通貨取引所のように、すべての市場参加者の注文が中央の板に並ぶわけではありません。
あくまでもExnessのMT5利用者のデータとなります。
よって、MT5のDepth of Marketを見ても、市場全体の注文状況が完全にわかるわけではない点に注意が必要です。
ExnessのMT5の板情報でできること
Exness自体にはオーダーブックはありませんが、MT5のDepth of Market(板情報)を使えば、銘柄によって以下のような使い方ができます。
- 売買気配を確認できる
- 注文価格を変更しやすい
- 短期売買の補助に使える
売買気配を確認できる
MT5のDepth of Market(板情報)では、現在の売り気配・買い気配を確認できます。
短期売買をする場合、現在価格の周辺にどのような注文があるか見ることでエントリーや決済の参考にできます。
ただし、FXの板情報は株式や仮想通貨の板とは性質が異なるため、表示されている情報だけで売買判断をするのは危険です。
注文価格を変更しやすい
MT5のDepth of Market(板情報)では、注文を価格ライン上で変更する操作も可能です。
スキャルピングや短期売買では、素早く注文価格を調整したい場面があります。
そのような場合、Depth of Marketは便利な注文操作画面として使えます。
短期売買の補助に使える
オーダーブックや板情報は、長期投資よりも短期売買で使われることが多いです。
たとえば、直近の価格帯に売り気配が厚い場合、その価格付近で一時的に上値が重くなる可能性があります。
反対に、買い気配が厚い価格帯では、下値の支えとして意識されることがあります。
このように、ごく短期の上昇・下落要因の加点要素として利用することが可能です。
ただし、これはあくまで短期的な参考材料です。
実際の価格は、経済指標、金利、要人発言、ニュース、流動性など多くの要因で動きます。
ExnessのMT5のDepth of Market(板情報)でできないこと
ExnessのMT5でDepth of Market(板情報)を使えば、銘柄によってはオーダーブックに近い情報を確認できます。
ただし、Depth of Marketは万能な分析ツールではありません。
そこで、できないことを紹介します。
- Exnessユーザー全体の注文分布は見られない
- 市場全体の注文状況はわからない
- すべての銘柄で同じように表示されるわけではない
- 相場の未来を予測できるわけではない
Exnessユーザー全体の注文分布は見られない
MT5のDepth of Marketでは、Exnessユーザー全体がどの価格帯に注文を置いているかは確認できません。
たとえば、以下のような情報は基本的に見られません。
- Exnessユーザーの買い注文が多い価格帯
- Exnessユーザーの売り注文が多い価格帯
- Exnessユーザーの損切り注文が集まっている価格帯
- Exness内のポジション比率
Depth of Market(板情報)は、価格ごとの気配値や注文操作を確認するための機能です。
他のトレーダーの注文分布を分析するための機能ではないため、国内FX業者のオーダーブックと同じ感覚で使わないようにしましょう。
市場全体の注文状況はわからない
MT5のDepth of Market(板情報)を見ても、FX市場全体の注文状況がわかるわけではありません。
FX市場は、株式市場のように1つの取引所にすべての注文が集まる仕組みではないためです。
そのため、Depth of Market(板情報)に表示されている情報だけを見て、「この価格帯には世界中の買い注文が集中している」「ここには大きな売り注文がある」と判断するのは危険です。
表示される情報は、あくまでMT5上で確認できる範囲の気配値です。
市場全体の売り注文・買い注文を完全に把握できるものではありません。
すべての銘柄で同じように表示されるわけではない
MT5のDepth of Market(板情報)は、すべての銘柄で同じように表示されるとは限りません。
銘柄や取引環境によって表示される板情報の内容が異なる場合があります。
とくにFX通貨ペアでは、株式や仮想通貨取引所の板のように多くの注文が価格ごとに細かく並ぶとは限りません。
「MT5だから必ず詳しいオーダーブックが見られる」と考えるのではなく、実際に使いたい銘柄でどのように表示されるかを確認しておくことが大切です。
相場の未来を予測できるわけではない
MT5のDepth of Market(板情報)を見ると、現在価格付近の売買気配を確認できます。
ですが、売買の気配がわかるだけで相場の未来を予測できるわけではありません。
表示されている気配は変化しますし、相場が動く前に注文が消えることもあります。
また、経済指標や要人発言、急なニュースが出ると、板情報に関係なく価格が大きく動くこともあります。
このように、Depth of Market(板情報)は相場分析の補助ツールとして使うものです。
売買判断をするときは、チャート分析、経済指標、スプレッド、資金管理などと組み合わせて考えましょう。
Exnessでオーダーブック機能を使いたい人におすすめの代替方法
Exnessでは国内FX業者のような注文分布型オーダーブックが使えないためは、以下の方法で代用するのがおすすめです。
- MT5のDepth of Marketを確認する
- OANDAなど他社のオーダーブックを参考にする
- サポートライン・レジスタンスラインを併用する
MT5のDepth of Marketを確認する
ExnessでMT5口座を使っている場合は、これまでにも紹介してきたMT5のDepth of Market(板情報)を確認してみましょう。
銘柄によって表示内容や使い勝手は異なるため、実際にデモ口座で確認してみることをおすすめします。
とくに短期売買がメインの人は、注文操作のしやすさや価格の見え方をチェックしておくといいですよ。
OANDAなど他社のオーダーブックを参考にする
オーダーブック分析を重視したい場合は、OANDAなど他社が公開しているオーダーブック系ツールを参考にしましょう。
OANDAのオーダーブックは、顧客の取引状況をグラフ化したものです。
ただし、OANDAのデータはOANDAグループの顧客情報であり、Exnessの顧客注文ではありません。
そのため、完全に同じものとして扱うのではなく、相場全体の参考材料として見ることが大切です。
サポートライン・レジスタンスラインを併用する
オーダーブックを使わなくても、チャート上のサポートラインやレジスタンスラインを確認することで、注文が集まりやすい価格帯をある程度推測できます。
多くのトレーダーが意識する価格帯には、自然と注文が集まりやすくなります。
たとえば、以下のような価格帯は意識されやすいです。
- 直近高値
- 直近安値
- キリ番
- 移動平均線付近
- トレンドライン付近
- 過去に何度も反発した価格帯
FX初心者のうちは、オーダーブックだけを見るよりも、まずはチャート上で意識される価格帯を見つける練習をしたほうが将来的にもスキルアップに繋がるでしょう。
サポート・レジスタンスラインについてはこちらの記事を参考にしてください↓
Exnessでオーダーブックを使うときの注意点
- 板情報を信用しすぎない
- 経済指標の前後は特に注意する
- スキャルピングでは約定力も確認する
板情報を信用しすぎない
オーダーブックや板情報は、あくまでその時点の注文状況を示すものです。
表示されていた注文が突然消えることもありますし、大口注文に見えても実際には価格を動かすほどの影響がない場合もあります。
FX初心者ほど「板が厚いから反発する」と考えがちですが、実際の相場ではあっさり突破されることもあります。
経済指標の前後は特に注意する
重要な経済指標の前後は、相場が大きく動きやすくなります。
そのため、板情報を見ていても急な値動きによって一瞬で価格が飛ぶことがあります。
とくに、米国雇用統計、CPI、FOMC、政策金利発表などの前後は大きく動く可能性が高いため注意が必要です。
オーダーブックや板情報だけを見てエントリーするのではなく、指標スケジュールも必ず確認しましょう。
スキャルピングでは約定力も確認する
オーダーブックを気にする方の多くは、短期売買やスキャルピングに関心があるはずです。
スキャルピングでは、板情報だけでなく、以下の項目も重要になります。
- スプレッド
- 約定スピード
- スリッページ
- 取引手数料
- 取引する時間帯
Exnessでは口座タイプによってスプレッドや手数料が異なります。
とくに短期売買をする場合は、スタンダード口座だけでなく、ロースプレッド口座やゼロ口座なども比較して選ぶことが大切です。
Exnessの口座タイプ情報はこちらの記事を参考にしてください↓
オーダーブックは初心者に必要?
FX初心者の場合、オーダーブックを無理に使う必要はありません。
オーダーブックは短期売買向けの補助情報であり、使い方を間違えると逆に判断を迷わせる原因になるだけです。
FX初心者がまず優先すべきなのは、以下の基本的な部分です↓
- 損切りルールを決める
- ロット数を小さくする
- スプレッドの広がりを確認する
- 経済指標の時間を避ける
- サポートラインとレジスタンスラインを覚える
- トレード記録を残す
これらができてから、必要に応じてExnessのMT5のDepth of Market(板情報)や他社が提供するオーダーブック情報を参考にしていくことをおすすめします。
Exnessにオーダーブックはある?に関するQ&A
まとめ
Exnessのオーダーブックについて紹介しました。
残念ながらオーダーブック情報はありませんが、MT5のDepth of Market(板情報)はあります。
完全に代用機能とは言えませんが、銘柄によって近いことはできるでしょう。
どうしてもオーダーブック情報を使いたいなら、他のFX業者が提供しているものをご利用ください。
なお、オーダーブック情報を妄信することはおすすめしません。
あくまでもエントリーの根拠の加点要素として捉え、他の要素が複数重なるポイントでエントリーを検討することをおすすめします。





